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公開番号
2025021047
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124743
出願日
2023-07-31
発明の名称
吸水性樹脂の製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
C08F
265/02 20060101AFI20250205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】吸収性物品に含まれる吸水性樹脂および吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して吸水性樹脂を製造するにあたって、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善する技術を提供する。
【解決手段】回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造することを有し、前記吸水性樹脂分解物が、前記吸水性樹脂を構成する単量体を原料として重合して得られる吸水性樹脂架橋構造体に、化学的手法により組み込まれてなることを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造することを有し、
前記吸水性樹脂分解物が、前記吸水性樹脂を構成する単量体を原料として重合して得られる吸水性樹脂架橋構造体に、化学的手法により組み込まれてなることを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記化学的手法は、以下のi)~v)からなる群より選択される少なくとも一の手法を含む、請求項1に記載の吸水性樹脂の製造方法。
i)前記吸水性樹脂分解物および前記吸水性樹脂架橋構造体双方に反応しうる架橋剤を添加する、
ii)前記吸水性樹脂分解物に二重結合を導入する、
iii)前記吸水性樹脂分解物および吸水性樹脂架橋構造体に水素引抜型過酸化物を添加する、
iv)前記吸水性樹脂分解物および前記吸水性樹脂架橋構造体に光開始剤および/または光増感剤を添加する、ならびに
v)前記吸水性樹脂分解物および前記吸水性樹脂架橋構造体に放射線を照射する。
【請求項3】
表面架橋工程をさらに有し、
前記化学的手法を前記表面架橋工程より前で実施する、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記吸水性樹脂分解物を、前記吸水性樹脂全質量に対して、1質量%以上60質量%以下使用する、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記回収吸水性樹脂が使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂である、請求項1または2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性樹脂の製造方法に関する。特に、本発明は、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や、吸水性樹脂製造工程中の廃棄物を分解して得られる吸水性樹脂分解物を、吸水性樹脂製造時において、原料の一部に用いる吸水性樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
吸水性樹脂(SAP/Super Absorbent polymer)は、水膨潤性水不溶性の高分子ゲル化剤であり、紙おむつ、生理用ナプキン、成人向け失禁用製品(失禁パッド)、ペット用シート等の衛生材料(衛生用品)、農園芸用の土壌保水剤、工業用の止水剤等、様々な吸収性物品において利用されている。
【0003】
中でも、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料が、吸水性樹脂の主用途である。これらの衛生材料は、短時間(長くとも1日間程度)の使用の後に、使用済みの吸収性物品として大量に廃棄され、焼却されている。
【0004】
近年、環境保護等の観点から、このような使用済みの吸収性物品のリサイクルが試みられている。例えば、衛生材料には、前述の吸水性樹脂の他に、パルプ、不織布、接着剤等の原料が含まれており、使用済みの衛生材料から、これらの原料を分別して再利用するマテリアルリサイクルが試みられている。さらに、衛生用品から得られた吸水性樹脂の分解物を吸水性樹脂の製造にリサイクルする技術が開発されている(特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/213298号
国際公開第2022/080342号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記技術で吸水性樹脂の分解物をリサイクルして得られた吸水性樹脂の吸水性能(特に加圧下吸水倍率)が十分とはいえず、さらなる改善が必要となっている。
【0007】
したがって、本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して吸水性樹脂を製造するにあたって、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂、吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造するにあたって、前記吸水性樹脂分解物が、前記吸水性樹脂を構成する単量体を原料として重合して得られる吸水性樹脂架橋構造体に、化学的手法により組み込まれてなることによって、前記の課題が解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
すなわち、前記目的は、回収吸水性樹脂を分解して得られる吸水性樹脂分解物を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造することを有し、前記吸水性樹脂分解物が、前記吸水性樹脂を構成する単量体を原料として重合して得られる吸水性樹脂架橋構造体に、化学的手法により組み込まれてなることを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法によって達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂、吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して、吸水性能(特に加圧下吸水倍率)を改善した吸水性樹脂を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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