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公開番号
2025007342
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108665
出願日
2023-06-30
発明の名称
硬化性組成物、硬化物、及び物品
出願人
株式会社日本触媒
,
日本乳化剤株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐水性と親水性を有する硬化物を形成できる新たな組成物を提供する。
【解決手段】下記式(1):
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025007342000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">17</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">156</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、Rは水素原子、又はメチル基を表す。)
で表される2-(メタ)アリルオキシメチルアクリル酸イオン、親水性陽イオン、及び、耐水性向上成分を含み、該耐水性向上成分は、耐水性のある多価金属イオン、親水性の官能基あるいは構造を有するラジカル重合性化合物、多官能性のラジカル重合性化合物、低粘度のラジカル重合性化合物、活性水素基と熱付加反応あるいは熱縮合反応を起こす化合物、及び、親水性の官能基あるいは構造を有する樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1):
TIFF
2025007342000007.tif
17
156
(式中、Rは水素原子、又はメチル基を表す。)
で表される2-(メタ)アリルオキシメチルアクリル酸イオン、親水性陽イオン、及び、耐水性向上成分を含み、
該耐水性向上成分は、耐水性のある多価金属イオン、親水性の官能基あるいは構造を有するラジカル重合性化合物、多官能性のラジカル重合性化合物、低粘度のラジカル重合性化合物、活性水素基と熱付加反応あるいは熱縮合反応を起こす化合物、及び、親水性の官能基あるいは構造を有する樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む
ことを特徴とする硬化性組成物。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記硬化性組成物は、更に界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の硬化性組成物の硬化物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の硬化性組成物の硬化物であって、
下記指標(I)又は指標(II)の少なくとも一方を満たすことを特徴とする非水溶性硬化物。
指標(I)呼気に対して防曇性を示す
指標(II)水接触角が50°以下である
【請求項5】
請求項3に記載の硬化物を表面に有することを特徴とする物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、親水性の表面を形成する硬化性組成物、それを硬化させた硬化物、及び硬化物を有する物品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
物品の表面に一定以上の耐水・耐湿性を有する親水層を形成することによって、防曇、防汚、帯電防止、抗菌等の機能が発揮されることが知られている。そのような親水層の形成は、眼鏡、ヘルメット、浴室用鏡、自動車用ランプ、エアコンディショナー用熱交換器、カメラレンズ、内視鏡等日用品、建材、輸送機器、家電、精密電子機器から医療用機器に至る様々な分野で利用されている。
【0003】
上記親水層を物品の表面に形成する方法としては、親水化剤を練り込んだ熱可塑性樹脂を熱可塑成型する方法、アルカリ処理等の化学処理を樹脂表面に施し親水化する方法、親水性の硬化物を生成する硬化性組成物を表面に塗布・硬化する方法、ナノインプリント等の方法で表面に微細な立体構造や凹凸を形成する方法等が知られている。なかでも、親水性の硬化物を生成する硬化性組成物を表面に塗布・硬化する方法は、比較的簡易な装置で種々の物品の表面に親水層を形成できることから汎用されている方法である。
【0004】
親水性の硬化物を生成する硬化性組成物は、一定以上の耐水・耐湿性を発現させるために、ほとんどの場合、共有結合性の架橋体を形成するような反応性化合物を含んだり、さらに反応性化合物自体が親水構造を有したり、親水性の非反応性物質を含んだり、界面活性剤を含んだりする等の組成設計となっている。親水性の無機物質としては、シリカやアルミナ等の無機酸化物微粒子がよく用いられている。
【0005】
また、親水性の有機物質が有する親水構造として、例えば、スルホン酸塩構造(例えば特許文献1)、多価アルコール構造(例えば特許文献2)、ベタイン構造(例えば特許文献3)、ポリエチレングリコール構造(例えば特許文献4)、ポリアクリルアミド構造(例えば特許文献5)等の種々の構造が提案されており、そのような親水構造を有する様々な有機の低分子、オリゴマー、高分子化合物が用いられている。カルボン酸塩構造も親水構造として提案・利用されており、カルボン酸塩ポリマーを架橋剤で架橋する形態(例えば特許文献6)、カルボン酸塩ポリマーを吸水性物質として添加する(例えば特許文献7)等、カルボン酸塩構造を有する高分子化合物を硬化性組成物の成分として利用する形態が多く提案されている。
【0006】
一方、高重合性のカルボン酸塩として、(メタ)アクリル酸の塩が種々の用途で汎用されているが、水溶性で高極性の有機物にしか溶解せず、また無溶媒状態では粉末状で製膜性がない物質であり、物品表面に塗布・硬化する硬化性組成物の硬化成分としては適用しにくい。その点を解消できる高重合性のカルボン酸塩として、2-(メタ)アリルオキシメチルアクリル酸の塩が提案されている。この塩は、種々の有機物と相溶し、無溶媒状態でも製膜性があることから、多様な用途への適用可能性が示されている(例えば特許文献8~10)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2013/054877号
特開2011-213904号公報
国際公開第2017/018146号
特開2007-063325号公報
特開2012-007033号公報
特開2021-066785号公報
国際公開第2016/021458号
特開2012-107208号公報
特開2013-216737号公報
特開2013-231164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、親水性と耐水性とを有する硬化物は様々な用途に用いられ、各種用途に求められる特性に優れた硬化物を形成できる新たな材料が求められている。
本発明は、上記現状に鑑みて、耐水性と親水性を有する硬化物を形成できる新たな組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記目的を達成するために種々検討を行ったところ、2-(メタ)アリルオキシメチルアクリル酸イオンと親水性陽イオンと特定の耐水性向上成分を含む硬化性組成物とすることにより、耐水性と親水性に優れた硬化物を与えることができることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、下記[1]~[4]に記載のものである。
[1]下記式(1):
【0010】
TIFF
2025007342000001.tif
17
156
(【0011】以降は省略されています)
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