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公開番号2025020791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124379
出願日2023-07-31
発明の名称歯磨剤用組成物
出願人株式会社ジーシー
代理人個人
主分類A61K 8/20 20060101AFI20250205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シリカを含む歯磨剤用組成物において、保存中に析出物が生じることを抑制することを可能とする。
【解決手段】水と、シリカと、塩化カルシウムを含む、歯磨剤用組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
歯磨剤用組成物であって、
水と、シリカと、塩化カルシウムと、を含む、
歯磨剤用組成物。
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
前記シリカの含有量に対する前記塩化カルシウムの含有量が０．０１％以上である、請求項１に記載の歯磨剤用組成物。
【請求項３】
さらにフッ化ナトリウムを含む、請求項１又は２に記載の歯磨剤用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、歯磨剤用組成物に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
歯牙のくすみ等の原因となる歯牙に付着したステインを除去するために歯磨剤（歯磨剤用組成物）が用いられることが知られている。歯磨剤用組成物には研磨剤としてシリカを含むことがあり、例えば特許文献１に記載の歯磨剤用組成物にも研磨剤の例としてシリカが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－６９９０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このようにシリカを含む従来の歯磨剤用組成物において、保存中に組成物の表面に析出物が生じることがあった。
【０００５】
本開示は、シリカを含む歯磨剤用組成物において、保存中にその表面に析出物が生じることを抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
発明者は鋭意検討の結果、保存中に表面に生じる析出物は硫酸ナトリウムであるとの知見を得て、より詳しく次のように考察した。
硫酸ナトリウムはシリカの製造中に不純物として含まれることがあり、歯磨剤用組成物中にも硫酸ナトリウムが不純物として含まれている。歯磨剤用組成物の保存から間もない時期では、硫酸ナトリウムは歯磨剤用組成物中の全体に亘って分散していることから析出を生じていない。ところが、時間の経過とともに歯磨剤用組成物中の水分が組成物の表面に移動して蒸発する過程で、硫酸ナトリウムがこの水分とともに歯磨剤用組成物の表面に移動するが、硫酸ナトリウムは蒸発しないため表面に残ることから濃縮されてこれが結晶として析出する。
【０００７】
そこで、発明者は、硫酸ナトリウムが歯磨剤用組成物の表面に移動する前に水に不溶な成分にすることで、水分とともに移動することが回避され、析出を抑制することができるとの着想を得てこれを具体化して本発明を完成させた。
【０００８】
本願は、歯磨剤用組成物であって、水と、シリカと、塩化カルシウムとを含む、歯磨剤用組成物を開示する。さらにフッ化ナトリウムを含んでもよい。
【０００９】
シリカの含有量に対する塩化カルシウムの含有量を０．０１％以上としてもよい。
【発明の効果】
【００１０】
本開示によれば、シリカを含む歯磨剤用組成物において、保存中に表面に析出物が生じることを抑制することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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