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公開番号2025020127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024174698,2023117842
出願日2024-10-04,2018-03-28
発明の名称ネオアンチゲン特異的なT細胞受容体配列を単離する方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 35/17 20250101AFI20250204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】哺乳類におけるがんを治療若しくは予防するための医薬の製造方法を提供する。
【解決手段】対を成すT細胞受容体(TCR)アルファとベータ鎖の配列、又はその抗原結合部分を単離し、単離された、対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列又はその抗原結合部分の配列をコードするヌクレオチドを、宿主細胞内に導入し、対を成すTCRアルファとベータ鎖又はその抗原結合部分を発現する細胞集団を得る工程、並びに得られた細胞集団を哺乳類におけるがんを治療若しくは予防するための医薬に製剤化する工程、を含む方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
対を成すT細胞受容体(TCR)アルファ及びベータ鎖の配列、又はその抗原結合部分を単離する方法であって、
(a)生体試料から、がん特異的な変異によりコードされる変異したアミノ酸配列に対して抗原特異性を有するT細胞を単離する工程;
(b)単離されたT細胞を、変異したアミノ酸配列を提示する抗原提示細胞(APC)と共培養する工程であって、それによりT細胞は1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現する工程;
(c)共培養されたT細胞を分取して分離した単一のT細胞試料とする工程;
(d)各々の分離した単一のT細胞試料からmRNAを単離する工程;
(e)各々の分離した単一のT細胞試料からmRNAを配列決定する工程であって、ここで該配列決定は:
(i)mRNAからcDNAを作製し、該cDNAを増幅する工程;
(ii)増幅された該cDNAの多様な断片を作製し、該多様な断片にタグを付す工程;
(iii)タグが付された該cDNAの多様な断片を増幅する工程;及び
(iv)増幅され、タグが付された該cDNAの多様な断片を配列決定する工程であって;ここで配列決定は、cDNAの多様な断片の各々の配列を同定する工程;
(f)cDNAの多様な断片の各々の配列を、1つ以上のT細胞活性化マーカーの既知の配列に対してアラインメントして、どの単一のT細胞試料が、1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現する単一のT細胞を含むかを同定する工程;
(g)cDNAの多様な断片の各々の配列を、参照TCR配列データベースに対してアラインメントして、(f)で1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現すると同定された、各々の分離した単一のT細胞試料のcDNAの多様な断片の、TCRアルファ鎖の可変(V)セグメント配列とTCRベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程、
(h)(g)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内と、(g)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内の、TCR相補性決定領域3(CDR3)配列を同定する工程;
(i)同じアルファ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数と、同じベータ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数を計測する工程;
(j)同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、同じベータ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、及び任意選択で、同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする2番目に数が多いcDNAの多様な断片を採取し、TCRアルファとベータ鎖のCDR3配列を同定する工程であって、ここで2番目に数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列は、最も数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列とは異なる工程;
(k)(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRベータ鎖のVセグメント配列、及び任意選択で、(j)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列を同定し、TCRアルファとベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程;並びに
(l)(k)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRアルファ鎖のCDR3配列を含むTCRアルファ鎖、及び
(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖、
をコードする1つ以上のヌクレオチド配列をアセンブリングし、
任意選択で、(k)で同定された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRア
ルファ鎖のVセグメント配列と(j)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のCDR3配列を含む第2のTCRアルファ鎖、及び、
(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖、
をコードする1つ以上の第2のヌクレオチド配列をアセンブリングし、
単離され、対を成すTCRアルファ及びベータ鎖配列、又はその抗原結合部分を作製する工程、
を含む方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
1つ以上のT細胞活性化マーカーが、インターフェロン(IFN)-γ、インターロイキン(IL)-2、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)、プログラム細胞死1(PD-1)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG-3)、T細胞免疫グロブリン及びムチンドメイン3(TIM-3)、4-1BB、OX40、CD107a、グランザイムB、顆粒球/単球コロニー刺激因子(GM-CSF)、IL-4、IL-5、IL-9、IL-10、IL-17、及びIL-22の1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各々の分離した単一のT細胞試料に由来するmRNAを、各々の分離した単一のT細胞試料に対する異なるタグによりラベル化する工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
(h)が、アルファとベータ鎖のVセグメントによりコードされるアミノ酸配列のC末端近傍に位置する、保存されたアミノ酸残基をコードするcDNA配列を同定することにより、TCR CDR3配列を同定する工程を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
(k)が、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖の定常(C)領域配列と、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRベータ鎖のC領域配列を同定する工程、をさらに含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
(l)が、(k)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列、(k)で同定されたTCRアルファ鎖のC領域配列、及び(j)で採取されたTCRアルファ鎖のCDR3配列を含むTCRアルファ鎖をアセンブリングする工程、並びに、(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列、(k)で同定されたTCRベータ鎖のC領域配列、及び(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖をアセンブリングする工程、を含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
(l)が、(k)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列、外因性のTCRアルファ鎖のC領域配列、及び(j)で採取されたTCRアルファ鎖のCDR3配列を含むTCRアルファ鎖をアセンブリングする工程、並びに、(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列、外因性のTCRベータ鎖のC領域配列、及び(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖をアセンブリングする工程、を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
使用者のコンピューター装置において、(f)で同定された単一のT細胞のcDNAの多様な断片の配列を受け取る工程をさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法であって;
ここで(g)は、cDNAの多様な断片の各々の配列を、参照TCR配列データベースに対してコンピューター化されたアラインメントをして、(f)で同定された単一のT細胞のcDNAの多様な断片の、TCRアルファ鎖の可変(V)セグメント配列とTCRベ
ータ鎖のVセグメント配列を同定する工程を含み;
ここで(h)は、(g)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内と(g)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内の、TCR CDR3配列のコンピューター化された同定を行う工程を含み;
ここで(i)は、同じアルファ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数と、同じベータ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数のコンピューター化された計測を行う工程を含み;
ここで(j)は、同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、同じベータ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、及び任意選択で、同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする2番目に数が多いcDNAの多様な断片、のコンピューター化された採取を行い、TCRアルファとベータ鎖のCDR3配列を同定する工程であって、ここで2番目に数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列は、最も数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列とは異なる工程を含み;及び
ここで(k)は、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRベータ鎖のVセグメント配列、及び任意選択で、(j)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列のコンピューター化された同定を行い、TCRアルファとベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程を含む、
方法。
【請求項9】
対を成すTCRアルファとベータ鎖配列、又はその抗原結合部分を発現する細胞集団を調製する方法であって、該方法は、
請求項1~8のいずれか1項の方法により、対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列又はその抗原結合部分を単離する工程、及び
単離された、対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列又はその抗原結合部分をコードするヌクレオチド配列を、宿主細胞内に導入し、対を成すTCRアルファとベータ鎖配列又はその抗原結合部分を発現する細胞を得る工程、
を含む方法。
【請求項10】
対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列又はその抗原結合部分を発現する宿主細胞の数を増大させる工程をさらに含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願に関する相互参照
本特許出願は、2017年3月31日に出願された米国仮特許出願番号62/479,
398の利益を主張するものであり、それは参照により組み込まれる。
続きを表示(約 4,100 文字)【0002】
連邦に支援された研究と開発に関する記載
本発明はアメリカ国立衛生研究所、全米がん研究所により与えられた、プロジェクト番号ZIABC010985の下における政府支援により行われた。政府は本発明において一定の権利
を有する。
【0003】
電子的に提出された資料の参照による組み込み
本明細書に全体として参照により組み込まれるのは、本明細書と同時に提出され、下記:2018年3月22日付けの”737921 SeqListing_ST25.txt”と名付けられた1つの5,530バイトのASCII(テキスト)ファイル、より同定される、コンピューター読み取り可能なヌクレオチド/アミノ酸の配列表である。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
がん抗原(例えばネオアンチゲン)特異的なT細胞受容体(TCR)を発現するように遺伝的に加工されている細胞を使用する養子細胞療法(ACT)は、一部のがん患者においてポシティブな臨床応答を奏することができる。それにも関わらず、がんと他の疾患を幅広く治療するためにTCRが加工された細胞を成功裏に使用するためには障害が残っている。例えばがん抗原(例えばネオアンチゲン)を特異的に認識するTCRの同定及び/又は患者からの単離は困難であるかもしれない。従ってがん反応性(例えばネオアンチゲン反応性)のTCRを得る改善された方法に対する需要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1態様は、対を成すT細胞受容体(TCR)アルファ及びベータ鎖配列、又はその抗原結合部分を単離する方法を提供し、その方法は、(a)生体試料から、がん特異的な変異によりコードされる変異したアミノ酸配列に対して抗原特異性を有するT細胞を単離する工程;(b)単離されたT細胞を、変異したアミノ酸配列を提示する抗原提示細胞(APC)と共培養する工程であって、それによりT細胞は1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現する工程;(c)共培養されたT細胞を分取(sorting)して分離した単一
のT細胞試料(separate single T cell)とする工程;(d)各々の分離した単一のT細胞試料からmRNAを単離する工程;(e)各々の分離した単一のT細胞試料からmRNAの配列決定を行う工程であって、ここで該配列決定は:(i)mRNAからcDNAを作製し、該cDNAを増幅する工程;(ii)増幅された該cDNAの多様な断片を作製し、該多様な断片にタグを付す工程;(iii)タグが付された該cDNAの多様な断片を増幅する工程;及び(iv)増幅され、タグが付された該cDNAの多様な断片を配列決定する工程であって;ここで配列決定は、cDNAの多様な断片の各々の配列を同定する工程;(f)cDNAの多様な断片の各々の配列を、1つ以上のT細胞活性化マーカーの既知の配列に対してアラインメントして、どの単一のT細胞試料が、1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現する単一のT細胞を含むかを同定する工程;(g)cDNAの多様な断片の各々の配列を、参照TCR配列データベースに対してアラインメントして、(f)で1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現すると同定された、各々の分離した単一のT細胞試料のcDNAの多様な断片の、TCRアルファ鎖の可変(V)セグメント配列とTCRベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程、(h)(g)で同定されたTCRアル
ファ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内と、(g)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内の、TCR相補性決定領域3(CDR3)配列を同定する工程;(i)同じアルファ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数と、同じベータ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数を計測する工程;(j)同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、同じベータ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、及び任意選択で、同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする2番目に数が多いcDNAの多様な断片を採取し、TCRアルファとベータ鎖のCDR3配列を同定する工程であって、ここで2番目に数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列は、最も数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列とは異なる工程;(k)(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列、(j)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRベータ鎖のVセグメント配列、及び任意選択で、(j)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列を同定し、TCRアルファとベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程;並びに(l)(k)で同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRアルファ鎖のCDR3配列を含むTCRアルファ鎖、及び(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖、をコードする1つ以上のヌクレオチド配列をアセンブリングし(assemble)、任意選択で、(k)で同定された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列と(j)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のCDR3配列を含む第2のTCRアルファ鎖、及び、(k)で同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列と(j)で採取されたTCRベータ鎖のCDR3配列を含むTCRベータ鎖、をコードする1つ以上の第2のヌクレオチド配列をアセンブリングし、単離され、対を成すTCRアルファ及びベータ鎖配列、又はその抗原結合部分を作製する工程を含む。
【0006】
本発明の別の態様は、がん特異的な変異によりコードされる、変異したアミノ酸配列に対して抗原特異性を有するT細胞受容体(TCR)アルファとベータ鎖のVセグメント配列とTCRのCDR3配列を自動的に同定する方法を提供し、該方法は:(a)使用者のコンピューター装置において、cDNAの多様な断片の配列を受け取る工程であって、ここで該cDNAは単一のT細胞により、該T細胞と変異したアミノ酸配列を提示する抗原提示細胞(APC)との共培養に続いて作製されるmRNAによりコードされ、それによって該T細胞は1つ以上のT細胞活性化マーカーを発現する工程;(b)cDNAの多様な断片の各々の配列を、参照TCR配列データベースに対してコンピューター化されたアラインメントをして、cDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖の可変(V)セグメント配列とTCRベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程;(c)(b)において同定されたTCRアルファ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内の、及び、(b)において同定されたTCRベータ鎖のVセグメント配列を含むcDNAの多様な断片内の、TCR相補性決定領域3(CDR3)配列のコンピューター化された同定を行う工程;(d)同じアルファ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数と、同じベータ鎖のCDR3アミノ酸配列を共有するcDNAの多様な断片の数、のコンピューター化された計測を行う工程;(e)同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、同じベータ鎖のCDR3配列をコードする最も数が多いcDNAの多様な断片、及び任意選択で、同じアルファ鎖のCDR3配列をコードする2番目に数が多いcDNAの多様な断片のコンピューター化された採取を行い、TCRアルファとベータ鎖のCDR3配列を同定する工程であって、ここで2番目に数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列は、最も数が多いcDNAの多様な断片によりコードされるアルファ鎖のCDR3配列と異なる工程;並びに、(f)(e)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグ
メント配列、(e)で採取された最も数が多いcDNAの多様な断片のTCRベータ鎖のVセグメント配列、及び任意選択で、(e)で採取された2番目に数が多いcDNAの多様な断片のTCRアルファ鎖のVセグメント配列のコンピューター化された同定を行い、TCRアルファとベータ鎖のVセグメント配列を同定する工程、を含む。
【0007】
本発明の別の態様は、対を成すTCRアルファとベータ鎖配列、又はその抗原結合部分を発現する細胞集団を調製する方法を提供し、該方法は、本明細書で述べられる本発明の方法のいずれかにより、対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列、又はその抗原結合部分を単離する工程、及び、単離された、対を成すTCRアルファとベータ鎖の配列又はその抗原結合部分をコードするヌクレオチド配列を、宿主細胞内に導入し、対を成すTCRアルファとベータ鎖配列又はその抗原結合部分を発現する細胞を得る工程を含む。
【0008】
本発明のさらなる態様は、本明細書で述べられた本発明の方法のいずれかにより単離された、一対のTCRアルファとベータ鎖配列又はその抗原結合部分を提供する。
【0009】
本発明のなお別の態様は、本明細書で述べられた本発明の方法のいずれかにより調製された、単離された細胞集団を提供する。
【0010】
本発明のさらなる態様は、関連する医薬組成物と、がんの治療又は予防の方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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