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公開番号2025019820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123655
出願日2023-07-28
発明の名称光変調器、光送受信器及び光トランシーバ
出願人富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02F 1/035 20060101AFI20250131BHJP(光学)
要約【課題】光変調器の動作帯域を確保しながら変調効率の向上を図る光変調器等を提供することを目的とする。
【解決手段】光変調器は、電気光学材料を含む電気光学層と、前記電気光学層の下側に配置され、前記電気光学層に比較して低い誘電率を有する材料層と、を有する。光変調器は、前記材料層の下側に配置され、前記電気光学層及び前記材料層の屈折率に比較して高い屈折率を有するコア層と、前記電気光学層に電気信号を印加する電極と、を有する。前記材料層の屈折率は、前記電気光学層の屈折率の0.85倍以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電気光学材料を含む電気光学層と、
前記電気光学層の下側に配置され、前記電気光学層に比較して低い誘電率を有する材料層と、
前記材料層の下側に配置され、前記電気光学層及び前記材料層の屈折率に比較して高い屈折率を有するコア層と、
前記電気光学層に電気信号を印加する電極と、を有し、
前記材料層の屈折率は、
前記電気光学層の屈折率の0.85倍以上であることを特徴とする光変調器。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記電気光学層の電気光学係数は、
前記材料層の電気光学係数に比較して高いことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項3】
前記電気光学層の比誘電率は、50に比較して高く、かつ、前記電気光学層の電気光学係数は、50pm/Vに比較して高く、
前記材料層の比誘電率は、50以下、かつ、前記材料層の電気光学係数は、50pm/V以下であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項4】
前記電気光学層は、
BaTiO

(BTO)、PbLaZrTiO

(PLZT)、PbZrTiO

(PZT)の内、少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項5】
前記電気光学層の内、少なくとも前記コア層上にある前記電気光学層上に配置されたクラッド層をさらに有し、
前記クラッド層の比誘電率は、15以下、前記クラッド層の屈折率は、1.8以下であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項6】
前記電気光学層の内、少なくとも前記コア層上にある前記電気光学層上に配置されたクラッド層をさらに有し、
前記クラッド層は、
SiO

、MgF

、MgO、Al



及び屈折率1.8以下の樹脂の内、少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項7】
前記電極と前記電気光学層との間に配置された第1の材料層をさらに有し、
前記第1の材料層の屈折率は、1.8以下であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項8】
前記電極と前記電気光学層との間に配置された第1の材料層をさらに有し、
前記第1の材料層の比誘電率は、少なくとも8以上であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
【請求項9】
電気信号に応じて導波する光を変調する光変調器素子と、
受光する受信光を電気信号に変換する光受信器素子と、を有し、
前記光変調器素子は、
電気光学材料を含む電気光学層と、
前記電気光学層の下側に配置され、前記電気光学層に比較して低い誘電率を有する材料層と、
前記材料層の下側に配置され、前記電気光学層及び前記材料層の屈折率に比較して高い屈折率を有するコア層と、
前記電気光学層に電気信号を印加する電極と、を有し、
前記材料層の屈折率は、
前記電気光学層の屈折率の0.85倍以上であることを特徴とする光送受信器。
【請求項10】
電気信号に応じて導波する光を変調する光変調器素子と、
受光する受信光を電気信号に変換する光受光器素子と、
前記光変調器素子への電気信号を生成すると共に、前記光受信器素子からの前記電気信号を取得する信号処理部と、を有し、
前記光変調器素子は、
電気光学材料を含む電気光学層と、
前記電気光学層の下側に配置され、前記電気光学層に比較して低い誘電率を有する材料層と、
前記材料層の下側に配置され、前記電気光学層及び前記材料層の屈折率に比較して高い屈折率を有するコア層と、
前記電気光学層に電気信号を印加する電極と、を有し、
前記材料層の屈折率は、
前記電気光学層の屈折率の0.85倍以上であることを特徴とする光トランシーバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光変調器、光送受信器及び光トランシーバに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光通信システムの大容量化に伴って光送受信器の通信高速化や低消費電力化が求められている。特に、光送信器では、高効率の光変調器が強く求められている。そして、小型、かつ、高効率の光変調器を実現する手段として、例えば、電気光学係数の高いPbLaZrTiO

(PLZT)やBaTiO

(BTO)等の強誘電体電気光学材料を用いたマッハツェンダ型(MZ:Mach-Zehnder)の光変調器がある。例えば、PLZTやBTO等の電気光学係数は、数百pm/Vであるため、従来、光通信用に広く使用されている、例えば、LiNbO

(LN:Lithium Niobate)の光変調器の電気光学係数の31pm/Vに比較して著しく高い。従って、PLZTやBTO等の電気光学係数は、小型で高効率な光変調器の材料に適している。
【0003】
図22は、従来の光変調器200の一例を示す略平面模式図である。図22に示す光変調器200は、入力部201と、分岐部202と、2個の平行に配置された変調部203と、合波部204と、出力部205とを有する。光変調器200は、入力部201からの光分岐後の変調部を通過する信号光を電気信号に応じて光位相変調することにより出力部から出射する光信号の強度及び位相を変調する、マッハツェンダ型の光変調器である。分岐部202は、入力部201からの信号光を光分岐し、光分岐した信号光を各変調部203に出力するカプラである。
【0004】
各変調部203は、変調導波路211と、電極212とを有する。変調導波路211は、例えば、PLZTやBTO等の電気光学(EO)材料を使用した導波路である。変調導波路211は、第1の変調導波路211Aと、第2の変調導波路211Bとを有する。電極212は、信号電極212Aと、第1の接地電極212B及び第2の接地電極212Cとを有する。第1の変調部203Aは、第1の接地電極212Bと、信号電極212Aと、第1の接地電極212Bと信号電極212Aとの間に配置された第1の変調導波路211Aとを有する。第2の変調部203Bは、第2の接地電極212Cと、信号電極212Aと、第2の接地電極212Cと信号電極212Aとの間に配置された第2の変調導波路211Bとを有する。
【0005】
図23は、図22に示すC-C線の略断面模式図である。図23に示す断面部位は、光変調器200の第1の変調部203Aの断面部位である。第1の変調部203Aは、図示せぬSi基板と、下部クラッド層221と、EO層222と、上部クラッド層223と、信号電極212Aと、第1の接地電極212Bとを有する。下部クラッド層221は、Si基板上に配置された、例えば、SiO

等のバッファ層である。EO層222は、電気光学係数の高い、例えば、BTOやPLZT等の強誘電体のEO材料の層である。EO層222は、信号光が導波するように、例えば、リブ型の断面構造に加工され、第1の変調導波路211Aのコア層となる。上部クラッド層223は、EO層222上に配置された、EO層222のリブ型の第1の変調導波路211Aのコア211A1付近上部を覆う、例えば、SiO

等のバッファ層である。第1の変調導波路211Aのコア211A1は、第1の接地電極212Bと信号電極212Aとの間で並列に配置されている。
【0006】
第1の変調部203Aは、信号電極212Aからの高周波の電気信号に応じて信号電極212Aから第1の接地電極212Bへの電界が発生し、電界に応じて第1の変調導波路211Aの光屈折率を変化させる。第1の変調部203Aは、光屈折率の変化に応じて第1の変調導波路211Aを導波する信号光の位相を変調する。第1の変調部203Aは、変調後の信号光を合波部204に出力する。
【0007】
また、第2の変調部203Bは、信号電極212Aからの高周波の電気信号に応じて信号電極212Aから第2の接地電極212Cへの電界が発生し、電界に応じて第2の変調導波路211Bの光屈折率を変化させる。第2の変調部203Bは、光屈折率の変化に応じて第2の変調導波路211Bを導波する信号光の位相を変調する。第2の変調導波路203Bは、変調後の信号光を合波部204に出力する。
【0008】
合波部204は、第1の変調部203Aからの変調後の信号光と、第2の変調部203Bからの変調後の信号光とを合波し、合波後の信号光を出力部205に出力する。合波部において、第1の変調部と第2の変調部の位相の状態に応じて干渉が発生し、その結果、出力部から強度及び位相が変調された信号光が出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開昭63-049732号公報
特開2022-032687号公報
米国特許第07283689号明細書
特開2007-333756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
次に光変調器200における電気信号の伝搬特性の誘電率依存性について説明する。図24は、EO層222の材料で決まる物性定数である比誘電率と特性インピーダンスとの関係の一例を示す説明図である。図25は、EO層222の比誘電率と電気信号損失との関係の一例を示す説明図である。図26は、EO層222の比誘電率と電気信号屈折率との関係の一例を示す説明図である。変調導波路211のEO層222に使用する強誘電体のEO材料は、比誘電率が数百と高い。
(【0011】以降は省略されています)

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