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公開番号2025019702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123446
出願日2023-07-28
発明の名称天板付き什器
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47B 13/02 20060101AFI20250131BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】天板の下方の脚部と利用者の足先の干渉を招くことなく、複数の利用者が天板の前側周囲を囲んで着座することができる天板付き什器を提供する。
【解決手段】天板付き什器は、天板と、第1脚部と、第2脚部と、第3脚部とを備える。天板は、上面が作業面となる。第1脚部は、天板の前後方向に沿って延在する第1接地部を有し、天板の幅方向の一側部分を支持する。第2脚部は、天板の前後方向に沿って延在する第2接地部を有する。第2脚部は、天板の幅方向の他側部分を支持するとともに、第2接地部の奥行方向の手前側である前端部が第1接地部の前端部よりも後方に配置される。第3脚部は、前端部が第2接地部よりも前方側に配置される第3接地部を有する。第3脚部は、天板の幅方向の第1接地部と第2接地部の間の領域のうちの第2接地部寄り部分を支持する。天板は、第3接地部よりも前方及び幅方向の他側に張り出す膨出部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
上面が作業面となる天板と、
前記天板の前後方向に沿って延在する第１接地部を有し、前記天板の幅方向の一側部分を支持する第１脚部と、
前記天板の前後方向に沿って延在する第２接地部を有し、前記天板の幅方向の他側部分を支持するとともに、当該第２接地部の奥行方向の手前側である前端部が前記第１接地部の前端部よりも後方に配置される第２脚部と、
前端部が前記第２接地部よりも前方側に配置される第３接地部を有し、前記天板の幅方向の前記第１接地部と前記第２接地部の間の領域のうちの前記第２接地部寄り部分を支持する第３脚部と、を備え、
前記天板は、前記第３接地部よりも前方及び幅方向の前記他側に張り出す膨出部を備えていることを特徴とする天板付き什器。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
前記第３脚部は、前記第３接地部から上方に延びる柱状体を備えていることを特徴とする請求項１に記載の天板付き什器。
【請求項３】
前記天板の幅方向の寸法は、前記第１脚部と前記第２脚部の幅方向外側端の間の離間幅と略同寸法とされていることを特徴とする請求項１に記載の天板付き什器。
【請求項４】
前記天板は、
奥行方向の奥側で幅方向の一側から他側に延びる後縁部と、
前記後縁部の前記一側の端部から前方に延出する第１側縁部と、
前記後縁部の前記他側の端部から前記第１側縁部よりも短く前方に延出する第２側縁部と、
前記第１側縁部の前端部から前記他側に向かって延出する前縁部と、
前記第２側縁部と前記前縁部を接続するように延出する接続縁部と、を備え、
前記接続縁部が前記膨出部の縁部を構成していることを特徴とする請求項１に記載の天板付き什器。
【請求項５】
前記接続縁部は、前記第２側縁部の前端部と前記前縁部の他側の端部を結ぶ仮想線よりも前方側に凸に湾曲していることを特徴とする請求項４記載の天板付き什器。
【請求項６】
前記前縁部は、前記第１側縁部の前端部から前記接続縁部との連接部に向かって前方に傾斜していることを特徴とする請求項５に記載の天板付き什器。
【請求項７】
前記天板の前記後縁部には、表示用電子機器が取付け可能とされていることを特徴とする請求項６に記載の天板付き什器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、天板付き什器に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
医療施設やオフィス等で使用される天板付き什器は、天板上での作業を安定させるために、床面に接地する脚部の下端（接地部）の前後幅が天板の前後幅とほぼ同幅とされることが多い（例えば、特許文献１,２参照）。
【０００３】
特許文献１,２に記載される天板付き什器は、略長方形状の天板の一側と他側に夫々脚部が設けられている。各脚部の下端には、前後方向に延在して床面に接地する接地部が設けられている。左右の脚部の接地部は天板の側縁部の前後幅と同幅に形成され、その前端部は天板の前端部のほぼ直下位置まで延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４４２７１２８号公報
特許第５９３４４９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
天板付き什器を、例えば、医療施設で使用する場合には、医者が天板の前方側（奥行方向の手前側）から天板に向かって執務を行うだけでなく、天板の一側寄りに患者や付添人を着座させ、天板上のモニターやレントゲン画像を見ながら診察を行うことがある。この場合、患者や付添人は天板の一側寄りの前縁部に並んで着座することになるが、天板を支持する脚部は、接地部の前端部が天板の前端部のほぼ直下位置まで延びているため、患者や付添人の足先が脚部と干渉し易い。このため、診察時に、什器の脚部が患者や付添人の下肢空間を狭めることが多く、この点の改善が望まれている。
【０００６】
そこで本発明は、天板の下方の脚部と利用者の足先の干渉を招くことなく、複数の利用者が天板の前側周囲を囲んで着座することができる天板付き什器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の天板付き什器は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明の一態様に係る天板付き什器は、上面が作業面となる天板と、前記天板の前後方向に沿って延在する第１接地部を有し、前記天板の幅方向の一側部分を支持する第１脚部と、前記天板の前後方向に沿って延在する第２接地部を有し、前記天板の幅方向の他側部分を支持するとともに、当該第２接地部の奥行方向の手前側である前端部が前記第１接地部の前端部よりも後方に配置される第２脚部と、前端部が前記第２接地部よりも前方側に配置される第３接地部を有し、前記天板の幅方向の前記第１接地部と前記第２接地部の間の領域のうちの前記第２接地部寄り部分を支持する第３脚部と、を備え、前記天板は、前記第３接地部よりも前方及び幅方向の前記他側に張り出す膨出部を備えていることを特徴とする。
【０００８】
上記の構成の天板付き什器は、第２脚部の第２接地部の前端部が第１脚部の第１接地部の前端部よりも後方に配置されている。このため、天板の他側寄りの前部に対峙して着座した利用者の足先は第２脚部の第２接地部と干渉しにくくなる。本構成の場合、第２脚部の第２接地部の前端部が第１脚部の第１接地部の前端部よりも後方に位置されることから、天板の他側寄りの前方側は第２脚部によって安定して支持されにくくなる。しかし、上記の構成の天板付き什器は、天板の他側寄りの第２接地部よりも前方側部分が第３脚部によって支持されている。このため、天板は、第１,第２脚部と第３脚部によって安定して支持されることによる。
また、上記の構成の天板付き什器は、天板が第３脚部の第３接地部よりも前方及び幅方向の他側に張り出す膨出部を備えているため、天板の他側寄りの前部に対峙して着座した利用者の足先は、第３脚部の第３接地部とも干渉しにくくなる。
【０００９】
前記第３脚部は、前記第３接地部から上方に延びる柱状体を備えるようにしても良い。
【００１０】
この場合、第３脚部の第３接地部の上部が、構造の簡素化を図ることができる柱状体によって構成される。これにより、第３脚部の周囲への張り出し量を抑制し、接続縁部に臨んで着座した利用者の下肢が第３脚部と干渉するのを抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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