特許ウォッチ

公開番号2025019518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123166
出願日2023-07-28
発明の名称手術用観察装置
出願人三鷹光器株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 90/20 20160101AFI20250131BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】チェックシートの撮影のために、わざわざチェックシートを載せるためのテーブルを用いる必要がない手術用観察装置を提供する。
【解決手段】縦アーム6の前面7に形成された凸部8にチェックシート9を載せて、カメラ2によりそのチェックシート9を撮影できるため、撮影のためにチェックシート9を載せるためのテーブルを用意する必要がない。縦アーム6が後傾自在で、チェックシート9が縦アーム6の前面7に寄りかかった安定状態になるため、チェックシート9が落下するおそれがない。また縦アーム6が後傾状態となっているため、カメラ2でチェックシート9を撮影する方向がチェックシート9に対して垂直に近くなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
フロアに設置されたスタンド本体の一部に第１軸を中心に前後回転自在に軸支された縦アームと、該縦アームの上部に第２軸を中心に上下回転自在に軸支された横アームと、該横アームの前端に下端に撮影口を有し且つ第３軸を中心に前後回転自在に軸支されたカメラと、該カメラで撮影された映像を表示するモニターとを備えた手術用観察装置であって、
前記縦アームの前面で且つカメラにより撮影可能な範囲に、カメラの感度調整をするためのチェックシートを保持する保持部が設けられていることを特徴とする手術用観察装置。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
縦アームが鉛直状態から後傾可能で、保持部が縦アームの前面に形成された凸部であり、該凸部上にチェックシートを載置可能であることを特徴とする請求項１記載の手術用観察装置。
【請求項３】
凸部の左右両端にチェックシートの左右両端部のみを前側から支持する押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項２記載の手術用観察装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は手術用観察装置に関するものである。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
外科手術を行う場合に、カメラにより術部を撮影し、撮影した映像をモニターに表示して、ドクターがそのモニターに表示された映像を観察しながら手術を行う方式がある。
【０００３】
カメラは手術室に設置されたスタンド装置により術部の上方空間に支持される。カメラはスタンド装置に支持された状態で、術部をあらゆる方向から観察できるように、その位置及び向きを自由に変更できるようになっている。
【０００４】
カメラにより撮影する映像は、可視像だけでなく、手術の種類によっては蛍光像を撮影する場合もある。
【０００５】
手術で使用される蛍光としては、５－ＡＬＡ、ＩＣＧ、フルオレセインなどが知られている。このような蛍光像をカメラにより撮影する場合は、予めカメラの感度を調整するために、チェックシートを撮影する。チェックシートにはそれぞれの蛍光の種類に応じた蛍光発光部が表面に設けられている。
【０００６】
手術の前にそのチェックシートをカメラで撮影し、そのチェックシート上の蛍光発光部がモニター上で明瞭に表示されるかどうか、カメラ側の感度を最適に調整する。可視像を撮影する場合も白色のチェックシートが用意され、ホワイトバランスが最適になるようにカメラの感度を調整する（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
実際のチェックシートによるカメラの感度調整方法としては、まず手術室内にチェックシートを載せるためのテーブルを用意し、チェックシートをそのテーブルに載せる。そしてカメラによりチェックシートを撮影して、その蛍光像或いは可視像をモニターに表示し、その表示状態を確認しながらカメラの感度を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特開２００９－１３６５７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかしながらこのような関連技術にあっては、チェックシートの撮影のために、わざわざチェックシートを載せるためのテーブルを手術室内に用意する必要があり、またチェックシートの撮影後はそのテーブルを別の位置に移動させる必要があるためとても面倒であった。
【００１０】
本発明はこのような関連技術に着目してなされたものであり、チェックシートの撮影のために、わざわざチェックシートを載せるためのテーブルを用いる必要がない手術用観察装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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