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公開番号
2025019403
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123004
出願日
2023-07-28
発明の名称
積層コンデンサ
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20250131BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】素体におけるクラックの発生が抑制され、所望の電気的特性も確保され、かつ、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性が向上される構成を有する積層コンデンサを提供する。
【解決手段】積層コンデンサC1の素体において、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが互いに直交する第一及び第二方向に延在しており、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが第一及び第二方向に交差する第三方向に交互に積層されている。素体は、少なくとも一つの端面を含んでいる。少なくとも一つの端面において、複数の内部電極層のうち少なくとも一つの内部電極が複数の誘電体層から露出している。外部電極端子は、上記少なくとも一つの端面に設けられている。外部電極端子は、上記少なくとも一つの内部電極層に接続されている。素体において、Niを含有する金属の重量比率は20%~25%であり、硫黄の重量比率が3ppm~20ppmである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに直交する第一及び第二方向に延在している複数の誘電体層と複数の内部電極層とが前記第一及び前記第二方向に交差する第三方向において交互に積層されており、前記複数の内部電極層のうち少なくとも一つの内部電極層が前記複数の誘電体層から露出している少なくとも一つの端面を含んでいる素体と、
前記少なくとも一つの端面に配置されていると共に、前記少なくとも一つの内部電極層に接続されている外部電極端子と、を備え、
前記素体において、Niを含有する金属の重量比率が20%~25%であり、硫黄の重量比率が3ppm~20ppmである、積層コンデンサ。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記端面に直交する方向から当該端面を平面視した場合に、当該端面の面積のうち、前記複数の内部電極層が占める面積の割合は、5%~12%である、請求項1に記載の積層コンデンサ。
【請求項3】
前記複数の内部電極層の各々において、前記端面に直交する方向から当該端面を平面視した場合に、当該内部電極層が前記複数の誘電体層から露出している面積を、当該内部電極層の体積によって除した値は、0.15~0.40である、請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの端面は、前記複数の内部電極のうち互いに異なる内部電極層が露出する一対の端面を含んでおり、
前記複数の内部電極層は、互いに隣り合うと共に前記一対の端面のうち互いに異なる端面において露出している第一対の内部電極層を含んでおり、
前記一対の内部電極層の各々は、互いに重なっている重畳部分と、前記重畳部分に接続され、かつ、前記重畳部分から前記第一方向に延在して前記端面において露出している引出部分とを含んでおり、
前記第二方向おける前記引出部分の幅が“W
1
”であり、前記第二方向における前記重畳部分の幅が“W
2
”である場合、1-(W
1
/W
2
)は、0.35~0.55である、請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
【請求項5】
前記複数の誘電体層は、前記第三方向において前記複数の内部電極層よりも外側に位置すると共に前記複数の内部電極層を挟むように位置する一対の外層部を形成しており、
前記一対の外層部の一方の厚さは、前記第三方向における前記素体の全体の厚さの5%~10%の長さである、請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コンデンサに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
素体と素体に設けられた外部電極端子とを備えている積層コンデンサが知られている(たとえば、特許文献1)。この積層コンデンサの素体において、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが交互に積層されている。複数の内部電極層は、素体の端面において複数の誘電体層から露出している。外部電極端子は、少なくとも1つの内部電極層と接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-218060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した積層コンデンサにおいて、外部電極端子と内部電極層との接続によって積層コンデンサが機能すると共に、積層コンデンサの電気的特性が確保される。このため、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性の向上が求められている。複数の内部電極層が複数の誘電体層から上記端面において突出するように構成されれば、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性が向上すると考えられる。
【0005】
また、上述した積層コンデンサには、素体におけるクラックの発生の抑制も求められる。クラックが生じると、素体の内部への水分の浸入、並びに、内部電極の断線及びショートが生じ得る。このため、例えば、製造時において素体にクラックが生じたチップ部品は、除外される。製造時においてクラックの発生が抑制されれば、生産スループットが向上する。
【0006】
本発明の一つの態様は、素体におけるクラックの発生が抑制され、所望の電気的特性も確保され、かつ、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性が向上される構成を有する積層コンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様における積層コンデンサは、素体と、外部電極端子とを備えている。素体において、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが互いに直交する第一及び第二方向に延在しており、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが第一及び第二方向に交差する第三方向に交互に積層されている。素体は、少なくとも一つの端面を含んでいる。少なくとも一つの端面において、複数の内部電極層のうち少なくとも一つの内部電極が複数の誘電体層から露出している。外部電極端子は、上記少なくとも一つの端面に配置されている。外部電極端子は、上記少なくとも一つの内部電極層に接続されている。素体において、Niを含有する金属の重量比率が20%~25%であり、硫黄の重量比率が3ppm~20ppmである。
【0008】
本願発明者は、鋭意研究の結果、素体における上記金属及び硫黄の含有比率に、素体におけるクラックの発生、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性、及び、所望の電気的特性が依存することを見出した。本願発明者の研究結果によれば、素体において硫黄が少なすぎる場合、上記端面において複数の内部電極層が複数の誘電体層から突出しないおそれがある。素体において硫黄が多すぎる場合、素体にクラックが生じるおそれがある。上記金属が多すぎる場合も、素体にクラックが生じるおそれがある。上記金属が少なすぎる場合、体積当たりの静電容量が確保され難い。これに対して、本願発明者のさらなる研究によれば、素体における上記金属及び硫黄の含有比率が上記範囲内であれば、素体におけるクラックの発生が抑制され、所望の電気的特性も確保され、かつ、外部電極端子と内部電極層との接続信頼性が向上される。したがって、製造スループットが向上され得る。
【0009】
上記一つの態様では、上記端面に直交する方向から当該端面を平面視した場合に、当該端面の面積のうち、複数の内部電極層が占める面積の割合は、5%~12%であってもよい。この場合、内部電極層に含まれている硫黄の含有率のバランスが図られ易い。したがって、製造スループットが向上され得る。
【0010】
上記一つの態様では、複数の内部電極層の各々において、上記端面に直交する方向から当該端面を平面視した場合に、当該内部電極層が複数の誘電体層から露出している面積を、当該内部電極層の体積によって除した値は、0.15~0.40であってもよい。この場合、素体における硫黄の含有率のバランスが図られ易い。したがって、製造スループットが向上され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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