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公開番号2025018640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122530
出願日2023-07-27
発明の名称エンジンマウントの制御装置および制御方法
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60K 5/12 20060101AFI20250130BHJP(車両一般)
要約【課題】エンジンのクランクシャフトに対する、エンジンの外部からの影響を考慮して振動を抑制すること。
【解決手段】エンジンマウントの制御装置は、エンジンと車体との間に設けられエンジンを支持するとともにエンジンから車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置である。エンジンマウントは、振動を受動的に抑制する受動制振機構に加えて、振動を能動的に抑制する能動制振機構を備える。制御装置は、エンジンのクランクシャフトに外部から影響するイナーシャの増減を特定するための指標について検出した量または値を示す信号を出力するセンサと、ECUとを備える。ECUは、図5で示される関係を用いてセンサからの信号で示される量または値を用いてイナーシャの増減を特定し、特定したイナーシャの増減に応じて能動機構の減衰特性を変化させる制御値を算出し、算出した制御値を用いて能動制振機構を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと車体との間に設けられ前記エンジンを支持するとともに前記エンジンから前記車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置であって、
前記エンジンマウントは、前記振動を受動的に抑制する受動機構に加えて、前記振動を能動的に抑制する能動機構を備え、
前記制御装置は、
前記エンジンのクランクシャフトに外部から影響するイナーシャの増減を特定するための指標について検出した量または値を示す信号を出力するセンサと、
プロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
前記センサからの信号で示される量または値を用いて前記イナーシャの増減を特定し、
特定した前記イナーシャの増減に応じて前記能動機構の減衰特性を変化させる制御値を算出し、
算出した制御値を用いて前記能動機構を制御する、エンジンマウントの制御装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記減衰特性は、ばね定数または減衰係数である、請求項1に記載のエンジンマウントの制御装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記イナーシャの増減を、車体への積載状態を用いて特定する、請求項1または請求項2に記載のエンジンマウントの制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記イナーシャの増減を、登坂または降坂による車体に掛かる加速度の変化を用いて特定する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンジンマウントの制御装置。
【請求項5】
エンジンと車体との間に設けられ前記エンジンを支持するとともに前記エンジンから前記車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置による制御方法であって、
前記エンジンマウントは、前記振動を受動的に抑制する受動機構に加えて、前記振動を能動的に抑制する能動機構を備え、
前記制御装置は、
前記エンジンのクランクシャフトに外部から影響するイナーシャの増減を特定するための指標について検出した量または値を示す信号を出力するセンサと、
プロセッサとを備え、
前記制御方法は、前記プロセッサが、
前記センサからの信号で示される量または値を用いて前記イナーシャの増減を特定するステップと、
特定した前記イナーシャの増減に応じて前記能動機構の減衰特性を変化させる制御値を算出するステップと、
算出した制御値を用いて前記能動機構を制御するステップとを含む、エンジンマウントの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この開示は、エンジンマウントの制御装置および制御方法に関し、特に、エンジンと車体との間に設けられエンジンを支持するとともにエンジンから車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置、および、その制御装置による制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の車速、ドアの開閉、ボンネットの開閉、燃料残量、乗員状況、積載重量またはバッテリ電圧などの車両状態に応じて能動型エンジンマウントを制御するものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-319380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術においては、エンジンマウントの制御が発散してしまうことを抑制するために、車両状態が用いられる。しかし、特許文献1の技術においては、エンジンのクランクシャフトに対して外部から影響する振動については考慮されていなかった。
【0005】
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンのクランクシャフトに対する外部からの影響を考慮して振動を抑制することが可能なエンジンマウントの制御装置および制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示に係るエンジンマウントの制御装置は、エンジンと車体との間に設けられエンジンを支持するとともにエンジンから車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置である。エンジンマウントは、振動を受動的に抑制する受動機構に加えて、振動を能動的に抑制する能動機構を備える。制御装置は、エンジンのクランクシャフトに外部から影響するイナーシャの増減を特定するための指標について検出した量または値を示す信号を出力するセンサと、プロセッサとを備える。プロセッサは、センサからの信号で示される量または値を用いてイナーシャの増減を特定し、特定したイナーシャの増減に応じて能動機構の減衰特性を変化させる制御値を算出し、算出した制御値を用いて能動機構を制御する。
【0007】
好ましくは、減衰特性は、ばね定数または減衰係数である。好ましくは、プロセッサは、イナーシャの増減を、車体への積載状態を用いて特定する。好ましくは、プロセッサは、イナーシャの増減を、登坂または降坂による車体に掛かる加速度の変化を用いて特定する。
【0008】
この開示の他の局面によれば、エンジンマウントの制御方法は、エンジンと車体との間に設けられエンジンを支持するとともにエンジンから車体に伝わる振動を抑制するエンジンマウントの制御装置による制御方法である。エンジンマウントは、振動を受動的に抑制する受動機構に加えて、振動を能動的に抑制する能動機構を備える。制御装置は、エンジンのクランクシャフトに外部から影響するイナーシャの増減を特定するための指標について検出した量または値を示す信号を出力するセンサと、プロセッサとを備える。制御方法は、プロセッサが、センサからの信号で示される量または値を用いてイナーシャの増減を特定するステップと、特定したイナーシャの増減に応じて能動機構の減衰特性を変化させる制御値を算出するステップと、算出した制御値を用いて能動機構を制御するステップとを含む。
【発明の効果】
【0009】
この開示によれば、エンジンのクランクシャフトに対する外部からの影響を考慮して振動を抑制することが可能なエンジンマウントの制御装置および制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この開示の実施の形態に係るエンジンマウントの車両への取付状態を示す概略図である。
この実施の形態に係るエンジンマウントの制御のための構成の概略を示すブロック図である。
この実施の形態のエンジンから車体に伝わる振動を説明するための図である。
この実施の形態のエンジンマウントの制御処理の流れを示すフローチャートである。
この実施の形態における車体のイナーシャを特定するための各種指標とイナーシャとの関係を示すグラフである。
この開示の適用例のエンジンマウントの構成を示す図である。
この開示の適用例のエンジンマウントの制御装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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