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公開番号2025018429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122124
出願日2023-07-27
発明の名称ワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01B 7/00 20060101AFI20250130BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外装部材に対する配索材の配置位置を容易に適切な位置に配置して配索材に外装部材を取り付けることのできるワイヤハーネスを提供すること。
【解決手段】導電性を有する配索材Wと、配索材Wを覆って配索材Wと一体で設けられる配索材Wの外装部材であるモールド成形部材1とを備え、モールド成形部材1は、モールド成形部材1の外面2から配索材Wが位置する側に向かって形成される複数のスリット3を有する。これにより、金型20を用いてモールド成形部材1の成形を行う際に、金型20における、モールド成形部材1のスリット3を形成するためのリブ22によって、モールド成形部材1に対する配索材Wの位置を規制して適切な位置に配索材Wを配置することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有する配索材と、
前記配索材を覆って前記配索材と一体で設けられるモールド成形部材とを備え、
前記モールド成形部材は、前記モールド成形部材の外面から前記配索材が位置する側に向かって形成される複数のスリットを有することを特徴とする、
ワイヤハーネス。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記スリットは、前記配索材の延在方向に対して直交する請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記スリットは、前記配索材の延在方向と、前記配索材の延在方向に直交する方向とに対して傾斜する請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記スリットは、前記モールド成形部材における前記配索材を挟んだ両側に形成される請求項2または3に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
前記配索材を挟んだ両側の前記スリットは、前記配索材の延在方向における位置が互いに異なる位置に形成される請求項4に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
前記スリットは、前記配索材の延在方向に直交する方向における前記モールド成形部材の一方側の位置にのみ形成される請求項2または3に記載のワイヤハーネス。
【請求項7】
前記モールド成形部材には、前記モールド成形部材を取り付け対象部に取り付ける固定部が配置され、
前記スリットは、前記モールド成形部材における前記固定部が配置される位置以外の位置に形成される請求項2または3に記載のワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ワイヤハーネスには、車両の鉄板等の外部構造物から電線を保護するため外装材は必要不可欠となっている。従来のワイヤハーネスでは、電線を保護するための外装材にはいろいろな種類のものが用いられている。例えば、特許文献1に記載のワイヤハーネスは、電線束と、電線束の軸線方向の一部である取付部に一体的に設けられた成形体と、を備えており、成形体は、熱可塑性樹脂から構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-160568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のワイヤハーネスでは、外装部材にはいろいろな種類のものがあるため、電線に対して人の手でないと取り付けが出来ないものも数多く存在している。つまり、外装部材にはいろいろな種類のものがあるが、外装部材の中には、電線等の配索材を外装部材における適切な位置に配置するのに、人の手による配置の調整を要するものがある。このため、従来のワイヤハーネスでは、配索材に対する外装部材の取り付けの観点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外装部材に対する配索材の配置位置を容易に適切な位置に配置して配索材に外装部材を取り付けることのできるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材を覆って前記配索材と一体で設けられるモールド成形部材とを備え、前記モールド成形部材は、前記モールド成形部材の外面から前記配索材が位置する側に向かって形成される複数のスリットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るワイヤハーネスは、配索材を覆って配索材と一体で設けられるモールド成形部材が、モールド成形部材の外面から配索材が位置する側に向かって形成される複数のスリットを有している。このため、金型を用いて配索材の外装部材であるモールド成形部材の成形を行う際に、金型における、モールド成形部材のスリットを形成するためのリブによって、モールド成形部材に対する配索材の位置を規制することができる。これにより、金型を用いてモールド成形部材の成形を行うことにより、配索材の任意の位置をモールド成形部材で覆いつつ、配索材の位置を人の手によって調整することなくモールド成形部材における適切な位置に配索材を配置することができる。この結果、配索材の外装部材であるモールド成形部材に対する配索材の配置位置を容易に適切な位置に配置して、配索材にモールド成形部材を取り付けることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。
図2は、図1に示すワイヤハーネスの側面図である。
図3は、図1のA-A断面図である。
図4は、図1のB-B断面を含む要部斜視図である。
図5は、図1のC-C断面を含む要部斜視図である。
図6は、モールド成形部材の成形に用いる金型の斜視図である。
図7は、図6に示す金型の上側金型と下側金型とを離した状態を示す斜視図である。
図8は、図7に示す上側金型と下側金型を下側金型側から見た斜視図である。
図9は、図6に示す金型のワイヤハーネスの位置での断面図である。
図10は、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例であり、スリットが配索材の延在方向に対して傾斜するモールド成形部材の平面図である。
図11は、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例であり、第2スリットが第1スリットと同じ方向に傾斜するモールド成形部材の平面図である。
図12は、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例であり、第2スリットが第1スリットとは異なる方向に傾斜するモールド成形部材の平面図である。
図13は、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例であり、第2スリットが形成されるモールド成形部材の側面図である。
図14は、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例であり、モールド成形部材を取り付け対象部に取り付けるための固定部が配置されるモールド成形部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスWHの斜視図である。図2は、図1に示すワイヤハーネスWHの側面図である。本実施形態に係るワイヤハーネスWHは、車両等に配索されるものである。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に電気的に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する複数の配索材Wと、複数の配索材Wを束ねるように当該複数の配索材Wの周囲に一体で設けられるモールド成形部材1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、電気接続箱、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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