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公開番号2025018059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121461
出願日2023-07-26
発明の名称ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 5/596 20060101AFI20250130BHJP(情報記憶)
要約【課題】接合体が圧電素子の二つの電極を短絡させてしまうことを抑制可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】一つの実施形態に係るディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ヘッドと、圧電素子と、フレキシャと、第1の接合体と、第2の接合体とを備える。前記圧電素子は、第1の圧電体と、前記第1の圧電体の第1の表面に設けられた第1の電極及び第2の電極と、前記第1の圧電体の第2の表面に設けられるとともに前記第2の電極に接続された第3の電極と、を有する。前記フレキシャは、外面と、前記外面に設けられた第1のパッド及び第2のパッドと、を有し、前記第1の電極及び前記第3の電極が重なる位置で前記第1のパッドに開口する第1の貫通孔が設けられる。前記第1の接合体は、前記第1のパッドと前記第1の電極とを接合するとともに部分的に前記第1の貫通孔に収容される。前記第2の接合体は、前記第2のパッドと前記第2の電極とを接合する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対して情報を読み書きするよう構成された磁気ヘッドと、
第1の圧電体と、前記第1の圧電体の第1の表面に設けられた第1の電極と、前記第1の電極から前記第1の表面に沿う第1の方向に離間した位置で前記第1の表面に設けられた第2の電極と、前記第1の表面の反対側に位置する前記第1の圧電体の第2の表面に設けられるとともに前記第2の電極に接続された第3の電極と、を有する圧電素子と、
前記第1の電極及び前記第2の電極に向く外面と、前記外面に設けられた第1のパッドと、前記第1のパッドから前記第1の方向に離間した位置で前記外面に設けられた第2のパッドと、を有し、前記第1の表面が向く第2の方向に前記第1の電極及び前記第3の電極が重なる位置で前記第1のパッドに開口する第1の貫通孔が設けられ、前記磁気ヘッドが実装された、フレキシャと、
前記第1のパッドと前記第1の電極とを接合するとともに部分的に前記第1の貫通孔に収容された導電性の第1の接合体と、
前記第2のパッドと前記第2の電極とを接合する導電性の第2の接合体と、
を具備するディスク装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記圧電素子は、前記第1の表面に沿い且つ前記第1の方向と直交する第3の方向における当該圧電素子の端部に設けられた端面を有し、
前記第3の電極は、少なくとも前記端面において前記圧電素子の外部に露出する、
請求項1のディスク装置。
【請求項3】
前記フレキシャに、第1の穴が設けられ、
前記第1の穴は、前記外面に沿って前記第1の方向の反対の第4の方向に前記第3の電極から離間した位置で、前記第1のパッドに開口した、
請求項1のディスク装置。
【請求項4】
前記第1の穴は、前記フレキシャを貫通する、
請求項3のディスク装置。
【請求項5】
前記フレキシャは、金属板と、第1の絶縁層と、前記金属板と前記第1の絶縁層との間に位置する第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に位置する導電層と、を有し、
前記導電層は、前記第1のパッドを有し、
前記第1の穴は、前記第1のパッドを貫通し、
前記第2の絶縁層は、前記第1の穴を塞ぐ、
請求項3のディスク装置。
【請求項6】
前記第1の貫通孔の断面積は、前記第1の穴の断面積よりも大きい、
請求項3のディスク装置。
【請求項7】
前記圧電素子は、第2の圧電体と、第4の電極と、を有し、
前記第2の圧電体の第3の表面が、前記第2の表面に取り付けられ、
前記第4の電極は、前記第3の表面の反対側に位置する前記第2の圧電体の第4の表面に設けられるとともに前記第1の電極に接続され、
前記フレキシャに、前記第2の方向に前記第2の電極及び前記第4の電極が重なる位置で前記第2のパッドに開口する第2の貫通孔が設けられ、
前記第2の接合体は、部分的に前記第2の貫通孔に収容された、
請求項1のディスク装置。
【請求項8】
前記フレキシャに、第2の穴が設けられ、
前記第2の穴は、前記外面に沿って前記第1の方向に前記第4の電極から離間した位置で、前記第2のパッドに開口した
請求項7のディスク装置。
【請求項9】
前記第2の貫通孔の断面積は、前記第1の貫通孔の断面積よりも小さい、
請求項7のディスク装置。
【請求項10】
前記フレキシャは、基部と、前記基部から前記第1の方向に突出するとともに前記第1のパッドが設けられた突出部と、を有し、
前記第1の表面に沿い且つ前記第1の方向と直交する第5の方向において、前記突出部の幅は、前記圧電素子の幅よりも小さい、
請求項1のディスク装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ディスク装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブのようなディスク装置は、磁気ディスクと、当該磁気ディスクに対して情報を読み書きする磁気ヘッドとを有する。磁気ヘッドは、可撓性のフレキシャに実装される。さらに、フレキシャを変形させることで磁気ヘッドの位置を調整する圧電素子が、導電性の接着剤のような接合体によりフレキシャに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第10984825号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
圧電素子では、二つの電極の間に圧電体が配置される。圧電素子の一方の電極がフレキシャのパッドに実装されるとき、接合体が圧電素子とフレキシャとの間で押し潰される。押し潰された接合体は、圧電素子の側面に沿って他方の電極まで広がってしまう虞がある。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、接合体が圧電素子の二つの電極を短絡させてしまうことを抑制可能なディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施形態に係るディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ヘッドと、圧電素子と、フレキシャと、導電性の第1の接合体と、導電性の第2の接合体とを備える。前記磁気ヘッドは、前記磁気ディスクに対して情報を読み書きするよう構成される。前記圧電素子は、第1の圧電体と、前記第1の圧電体の第1の表面に設けられた第1の電極と、前記第1の電極から前記第1の表面に沿う第1の方向に離間した位置で前記第1の表面に設けられた第2の電極と、前記第1の表面の反対側に位置する前記第1の圧電体の第2の表面に設けられるとともに前記第2の電極に接続された第3の電極と、を有する。前記フレキシャは、前記第1の電極及び前記第2の電極に向く外面と、前記外面に設けられた第1のパッドと、前記第1のパッドから前記第1の方向に離間した位置で前記外面に設けられた第2のパッドと、を有し、前記第1の表面が向く第2の方向に前記第1の電極及び前記第3の電極が重なる位置で前記第1のパッドに開口する第1の貫通孔が設けられ、前記磁気ヘッドが実装される。前記第1の接合体は、前記第1のパッドと前記第1の電極とを接合するとともに部分的に前記第1の貫通孔に収容される。前記第2の接合体は、前記第2のパッドと前記第2の電極とを接合する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係るHDDを分解して示す例示的な斜視図である。
図2は、第1の実施形態のHGAを部分的に示す例示的な斜視図である。
図3は、第1の実施形態のHGAの一部を示す例示的な平面図である。
図4は、第1の実施形態のHGAの一部を図3のF4-F4線に沿って示す例示的な断面図である。
図5は、第1の実施形態のHGAの一部を図3のF5-F5線に沿って示す例示的な断面図である。
図6は、第2の実施形態に係るHGAの一部を示す例示的な断面図である。
図7は、第3の実施形態に係るHGAの一部を示す例示的な平面図である。
図8は、第3の実施形態のHGAの一部を図7のF8-F8線に沿って示す例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0009】
以下の説明において、「抑制する」は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。
【0010】
図1は、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)10を分解して示す例示的な斜視図である。HDD10は、ディスク装置の一例であり、電子機器、記憶装置、外部記憶装置、又は磁気ディスク装置とも称され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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