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公開番号
2025017368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2024187144,2022555220
出願日
2024-10-24,2020-10-09
発明の名称
携帯端末とヘッドマウントディスプレイ及びその連携表示システム
出願人
マクセル株式会社
代理人
青稜弁理士法人
主分類
G06F
3/01 20060101AFI20250129BHJP(計算;計数)
要約
【課題】携帯端末とHMDを連携させて情報を表示する場合に、それぞれのデバイスの特徴を活かして、使い勝手の良い操作と見やすい表示形態を実現する。
【解決手段】携帯端末とヘッドマウントディスプレイを接続して連携して情報を表示する連携表示システムにおいて、携帯端末は、第1ディスプレイに情報を表示するとともに、表示される情報の少なくとも一部を、ヘッドマウントディスプレイへ送信し、ヘッドマウントディスプレイは、携帯端末から送信された情報を第2ディスプレイで分担して表示する。ここに、携帯端末で表示される情報は階層的な情報であって、ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、階層的な情報のうち下位の情報とする。また、携帯端末の備えるセンサでユーザが静止中か移動中か否かを検出し、ユーザが静止中の場合は、携帯端末での情報の表示を中止し、ヘッドマウントディスプレイのみで情報の表示を行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッドマウントディスプレイと接続し、連携して情報を表示する携帯端末において、
情報を表示する第1ディスプレイと、
前記第1ディスプレイに表示する情報を保存するメモリと、
前記第1ディスプレイの表示を制御する第1制御部と、
前記ヘッドマウントディスプレイとの間で情報の送受信を行う第1外部機器インターフェースと、を備え、
前記第1制御部は、前記第1ディスプレイに表示される情報の少なくとも一部を、前記第1外部機器インターフェースから前記ヘッドマウントディスプレイへ送信し、前記ヘッドマウントディスプレイが備える第2ディスプレイで分担して表示するよう制御することを特徴とする携帯端末。
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【請求項2】
携帯端末と接続し、ユーザの頭部に装着されて連携して情報を表示するヘッドマウントディスプレイにおいて、
情報を表示する第2ディスプレイと、
前記第2ディスプレイの表示を制御する第2制御部と、
前記携帯端末との間で情報の送受信を行う第2外部機器インターフェースと、を備え、
前記第2制御部は、前記携帯端末にて表示される情報の少なくとも一部を、前記第2外部機器インターフェースを介して受信し、前記第2ディスプレイで分担して表示することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
【請求項3】
携帯端末とヘッドマウントディスプレイを接続して連携して情報を表示する連携表示システムにおいて、
前記携帯端末は、第1ディスプレイに情報を表示するとともに、表示される情報の少なくとも一部を、前記ヘッドマウントディスプレイへ送信し、
前記ヘッドマウントディスプレイは、前記携帯端末から送信された情報を第2ディスプレイで分担して表示することを特徴とする連携表示システム。
【請求項4】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記携帯端末で表示される情報は階層的な情報であって、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、前記階層的な情報のうち下位の情報であることを特徴とする連携表示システム。
【請求項5】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、前記携帯端末で表示された情報に対する付加的な情報であることを特徴とする連携表示システム。
【請求項6】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記携帯端末には、情報が表示された前記第1ディスプレイに対するユーザのタッチ操作を検出するタッチセンサを有し、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、前記タッチセンサにより検出された、ユーザが選択した項目の詳細情報であることを特徴とする連携表示システム。
【請求項7】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記携帯端末には、情報が表示された前記第1ディスプレイに対するユーザの視線方向を検出する第1カメラを有し、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、前記第1カメラにより検出されたユーザの視線方向にある項目の詳細情報であることを特徴とする連携表示システム。
【請求項8】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイには、情報が表示された前記携帯端末の前記第1ディスプレイに対するユーザの視線方向を検出する第2カメラを有し、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示される情報は、前記第2カメラにより検出されたユーザの視線方向にある項目の詳細情報であることを特徴とする連携表示システム。
【請求項9】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記携帯端末の備えるセンサでユーザが静止中か移動中か否かを検出し、
ユーザが静止中の場合は、前記携帯端末の前記第1ディスプレイでの情報の表示を中止し、前記ヘッドマウントディスプレイの前記第2ディスプレイのみで情報の表示を行うことを特徴とする連携表示システム。
【請求項10】
請求項3に記載の連携表示システムにおいて、
前記携帯端末の備えるセンサでユーザが静止中か移動中か否かを検出し、
前記携帯端末が備える第1カメラ、または前記ヘッドマウントディスプレイが備える第2カメラにてユーザ周辺の画像を撮影し、
ユーザが静止中で、かつ、カメラ画像にユーザ周辺に他の人物が写っている場合は、前記携帯端末の前記第1ディスプレイでの情報の表示を中止し、前記ヘッドマウントディスプレイの前記第2ディスプレイのみで情報の表示を行うことを特徴とする連携表示システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末とヘッドマウントディスプレイとを接続して連携して情報表示を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどの携帯端末はネットワークに接続し、各種アプリケーションをインストールすることによって様々な動作を行い、データの記録や再生、それらを表示することができる。また、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下、HMDと記す)は、ユーザの頭部に装着し、メガネやゴーグル状のディスプレイに画像を表示するデバイスである。HMDには、カメラ、物体までの距離を測るセンサ、位置を測定するGPSセンサなどの複数のセンサや、画像処理を行うCPU、バッテリなどが搭載されている。HMDも携帯端末と同様に、使用するアプリケーションをインストールしたり、バージョンアップしたりすることができる。
【0003】
さらに、携帯端末とHMDを連携させ、新たな機能や使い方が提案されている。例えば特許文献1には、HMDが使用するアプリケーション(以下、アプリ)を容易に管理するために、HMDと端末装置(携帯情報端末)の表示する画面を共有し、端末装置の画面を操作して外部サーバ装置からHMDへ向けてアプリを配信させる構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/138153号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
HMDの利用・応用範囲は、飛躍的に拡大すると予測される。しかしながら、HMDは元来頭部に装着して使用するものであり、ディスプレイに表示できる画面の大きさや処理能力、分解能、重量などに制約がある。
【0006】
携帯端末は、大きなディスプレイ、高度な処理、データの記録などの特徴があり、様々な利用方法が実現されており、そのためのアプリケーションも多々開発されている。しかしながら、表示画面が大きいことで周囲の人にのぞき見される可能性があり、プライバシーの観点では注意して用いる必要がある。
【0007】
前記特許文献1はHMDと携帯端末を連携して使用する形態の一例であるが、アプリ取得のための操作を行うために、操作しやすい携帯端末を用いて行うだけであり、それぞれのデバイスの特徴を活かして機能を分担することについてはまだ十分考慮されていない。例えば、階層的な情報の表示やプライバシー保護に関して、2つのデバイスで同様に表示することを前提としており、ユーザの使い勝手について特に考慮されていない。
【0008】
本発明の目的は、携帯端末とHMDを連携させて情報を表示する場合に、それぞれのデバイスの特徴を活かして、使い勝手の良い操作と見やすい表示形態を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の方法を採用する。
本発明は、ヘッドマウントディスプレイと接続し、連携して情報を表示する携帯端末において、情報を表示する第1ディスプレイと、第1ディスプレイに表示する情報を保存するメモリと、第1ディスプレイの表示を制御する第1制御部と、ヘッドマウントディスプレイとの間で情報の送受信を行う第1外部機器インターフェースと、を備え、第1制御部は、第1ディスプレイに表示される情報の少なくとも一部を、第1外部機器インターフェースからヘッドマウントディスプレイへ送信し、ヘッドマウントディスプレイが備える第2ディスプレイで分担して表示するよう制御する。
【0010】
また本発明は、携帯端末と接続し、ユーザの頭部に装着されて連携して情報を表示するヘッドマウントディスプレイにおいて、情報を表示する第2ディスプレイと、第2ディスプレイの表示を制御する第2制御部と、携帯端末との間で情報の送受信を行う第2外部機器インターフェースと、を備え、第2制御部は、携帯端末にて表示される情報の少なくとも一部を、第2外部機器インターフェースを介して受信し、第2ディスプレイで分担して表示する。
(【0011】以降は省略されています)
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