TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025024439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128546
出願日2023-08-07
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G06F 13/38 20060101AFI20250213BHJP(計算;計数)
要約【課題】消費電力を抑制しつつ適切な通信を実行できるようにした車両用の電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置10は、SoC30~32及びメモリユニット33と通信スイッチ40とを備える。SoC30~32及びメモリユニット33は所定の通信プロトコルに対応しており、通信スイッチ40は、所定の通信プロトコルに適用可能に構成されている。SoC30及び31間の通信が他のデバイスの組合せの間の通信に比べて高速通信可能な場合、SoC30及び31間のみ直接通信するように構成されている。また直接通信するSoC30及び31間以外のデバイス間では通信スイッチ40を介して通信可能な構成となっている。通信スイッチ40を通じて通信する通信速度はSoC30及び31間で直接通信する速度よりも遅くなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の通信プロトコルに対応した3以上の複数のデバイス(30、31、32、33)と、
前記所定の通信プロトコルを適用可能な通信スイッチ(40)と、を備え、
前記複数のデバイスのうち少なくとも2個のデバイス間の通信が他のデバイスの組合せの間の通信に比べて高速通信可能な場合、前記少なくとも2個のデバイス間のみ直接通信するように構成され、
前記直接通信する前記2個のデバイス間以外のデバイス間では前記通信スイッチを介して通信可能な構成となっており、
前記通信スイッチを通じて通信する通信速度は前記2個のデバイス間で直接通信する速度よりも遅い、電子制御装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記2個のデバイスの間で、直接通信する高速転送対応パスと、前記通信スイッチを経由して通信する通常転送パスとを切り替えるマルチプレクサ(50)を備える請求項1記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記高速転送対応パスを通じて送信する送信デバイスと前記マルチプレクサとの間に信号減衰補正部(60)を備える請求項2記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記信号減衰補正部は、前記送信デバイスの側からの基板伝送路損失が所定値を超えない位置に配置する請求項3記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記2個のデバイスの少なくとも何れか一方は、データ送信先が高速通信可能なデバイスであり、且つ、
前記マルチプレクサは、高速転送が要求されるデータの場合に前記高速転送対応パスを選択し、それ以外は前記通常転送パスを選択するように切替える請求項2記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記2個のデバイスの少なくとも何れか一方は、前記通常転送パスが選択されているときは前記信号減衰補正部の動作を停止させる請求項3記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両用システムは、通常の車両制御の機能や自動運転の機能などを集約し統合型のECU(Electronics Control Unit)を構成している。統合型ECUには、複数のSoC(System On Chip)が搭載され、これらのSoCが相互に通信を実行しながら車両内の制御を実行する。このような、マルチSoCへの対応や周辺デバイスとの接続性を良くするため、通信スイッチを介してデバイス間の通信を実行するケースが増えている。
【0003】
他方、民生分野などでは、デバイス間の高速通信方式として、PCIe(Peripheral Component Interconnect express)規格の通信方式が提供されている(例えば、特許文献1参照)。PCIeは、転送レートが高速でしかもバス幅の自由度が高い。この種の技術を車両用システムに適用することで、統合型ECUの機能更新や拡張をする際にフレキシブルに対応できることが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-119498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術欄に記載されたPCIeを用いる技術は、それぞれのデバイス間が一つの通信スイッチを介して接続されていることが一般的である。この構成では、一部のデバイス間でのみ、他のデバイス間よりも高速通信が必要となる場合でも、そのユニットで使用される最高速度に対応した通信スイッチを用いなければならず、高コストかつオーバースペックなシステムとなる。
【0006】
また通信スイッチの内部では、所定の通信プロトコルに従って送受信処理を高速に行っているため、対応する通信速度が上昇するにしたがって処理量が増え消費電力も大きくなる。限定されたデバイス間の通信のために大消費電力のスイッチを要してしまうことから発熱も多くなり、さらに必要な電源回路をサイズアップしなければならない。
【0007】
本開示の目的は、システムコストや消費電力を抑制しつつ適切な通信を実行できるようにした車両用の電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明によれば、3以上の複数のデバイスと通信スイッチとを備える。3以上の複数のデバイスは所定の通信プロトコルに対応している。通信スイッチは、所定の通信プロトコルに適用可能に構成されている。複数のデバイスのうち少なくとも2個のデバイス間の通信が他のデバイスの組合せの間の通信に比べて高速通信可能な場合、少なくとも2個のデバイス間のみ直接通信するように構成されている。また、直接通信する2個のデバイス間以外のデバイス間では通信スイッチを介して通信可能な構成となっている。
【0009】
通信スイッチを通じて通信する通信速度は、2個のデバイス間で直接通信する速度よりも遅くなっている。この結果、2個のデバイス間では直接通信することで高速通信できる。また、それ以外の組合せのデバイス間では通信スイッチを介して通信可能であるため、高速通信に対応可能な通信スイッチを用いる必要がなくなり、システムコストや消費電力を抑制しつつ適切な通信を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態における電子制御装置の電気的構成ブロック図
第1実施形態におけるPCIeの転送速度と基本周波数の対応関係
比較例を示す電子制御装置の電気的構成ブロック図
第2実施形態における電子制御装置の電気的構成ブロック図
第2実施形態における動作を概略的に説明するフローチャートその1
第2実施形態における動作を概略的に説明するフローチャートその2
第3実施形態における電子制御装置の電気的構成ブロック図
第3実施形態における基板伝送損失の周波数特性図
第3実施形態における波形成形前後のアイパターンを比較する図
第4実施形態における電子制御装置の電気的構成ブロック図
第4実施形態における動作を概略的に説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社デンソー
モータ
8日前
株式会社デンソー
モータ
今日
株式会社デンソー
駆動装置
22日前
株式会社デンソー
駆動装置
22日前
株式会社デンソー
光学部材
22日前
株式会社デンソー
測距装置
22日前
株式会社デンソー
電子装置
4日前
株式会社デンソー
電子装置
4日前
株式会社デンソー
測距装置
15日前
株式会社デンソー
検出装置
28日前
株式会社デンソー
光学部材
15日前
株式会社デンソー
トランス
今日
株式会社デンソー
位相調整器
7日前
株式会社デンソー
輻射ヒータ
21日前
株式会社デンソー
半導体装置
今日
株式会社デンソー
半導体装置
15日前
株式会社デンソー
半導体装置
今日
株式会社デンソー
レーダ装置
15日前
株式会社デンソー
走路認識装置
15日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
7日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
7日前
株式会社デンソー
電力変換装置
8日前
株式会社デンソー
信号処理装置
22日前
株式会社デンソー
電力変換装置
今日
株式会社デンソー
負荷駆動装置
7日前
株式会社デンソー
電子制御装置
1日前
株式会社デンソー
物体検知装置
23日前
株式会社デンソー
潅水システム
28日前
株式会社デンソー
電子制御装置
今日
株式会社デンソー
動力伝達装置
8日前
株式会社デンソー
電池モジュール
22日前
株式会社デンソー
移動量推定装置
今日
株式会社デンソー
ガス燃料噴射弁
7日前
株式会社デンソー
動揺病抑制装置
8日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
16日前
株式会社デンソー
レーダ検査装置
7日前
続きを見る