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公開番号2025022056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126294
出願日2023-08-02
発明の名称電圧検出回路
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G01R 19/00 20060101AFI20250206BHJP(測定;試験)
要約【課題】リーク電流の発生を抑制しつつ、広範囲の電圧を精度良く検出する。
【解決手段】全差動構成の電圧検出回路は、一対の入力ノードNip、Nimと一対の出力ノードNop、Nomとの間に設けられたものであり、2つのMOSトランジスタが直列接続された構成の直列回路SC1~SC4を含む複数のスイッチS1~S4と、容量カップル駆動部14と、を備える。容量カップル駆動部14は、駆動容量Cdr1~Cdr4を備え、駆動容量Cdr1~Cdr4を介してスイッチS1~S4が備えるMOSトランジスタのゲートを駆動することによりスイッチS1~S4のそれぞれのオンオフを制御する。MOSトランジスタのバックゲートは、そのソースまたはドレインの端子のうち、2つのMOSトランジスタの相互接続ノードである中間ノードN1~N4に接続されていない側の端子に接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一対の入力ノード(Nip、Nim)の各電圧を入力し、それらの差電圧を検出して一対の出力ノード(Nop、Nom)から出力する全差動構成の電圧検出回路であって、
前記一対の入力ノードと前記一対の出力ノードとの間に設けられたものであり、2つのMOSトランジスタ(15~22、74~78)が直列接続された構成の直列回路(SC1~SC4、76、79)を含む複数のスイッチ(S1~S4、S71)と、
駆動容量(Cdr1~Cdr4)を備え、前記駆動容量を介して前記複数のスイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートを駆動することにより前記複数のスイッチのそれぞれのオンオフを制御する容量カップル駆動部(14)と、
を備え、
前記MOSトランジスタのバックゲートは、そのソースまたはドレインの端子のうち、2つの前記MOSトランジスタの相互接続ノードである中間ノード(N1~N4、N71、N72)に接続されていない側の端子に接続されている電圧検出回路。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記一対の入力ノードのうち高電位側を第1入力ノードとし、前記一対の入力ノードのうち低電位側を第2入力ノードとし、前記複数のスイッチのうち前記第1入力ノードに接続されるスイッチを第1スイッチとし、前記複数のスイッチのうち前記第2入力ノードに接続されるスイッチを第2スイッチとすると、
前記第1スイッチが備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもPチャネル型のMOSトランジスタ(15、16、21、22)であり、
前記第2スイッチが備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもNチャネル型のMOSトランジスタ(17、18、19、20)である請求項1に記載の電圧検出回路。
【請求項3】
さらに、前記複数のスイッチの動作に起因して前記一対の入力ノードからリークする電荷をキャンセルする差動構成のリークキャンセル回路(10)を備え、
前記リークキャンセル回路は、
前記リークする電荷をキャンセルするためのキャンセル用電荷を入力するための一対のキャンセル用入力ノード(NLi1~NLi4)と、
前記一対の入力ノードと前記一対のキャンセル用入力ノードとの間を開閉可能に設けられた複数のキャンセル用スイッチ(SL1~SL6)と、
を備え、
前記複数のキャンセル用スイッチは、2つのMOSトランジスタ(41~56)が直列接続された構成の直列回路(SCL1~SCL6b)を含み、
前記MOSトランジスタのバックゲートは、そのソースまたはドレインの端子のうち、2つの前記MOSトランジスタの相互接続ノードである中間ノード(NL1~NL6)に接続されていない側の端子に接続されている請求項1に記載の電圧検出回路。
【請求項4】
前記一対の入力ノードのうち高電位側を第1入力ノードとし、前記一対の入力ノードのうち低電位側を第2入力ノードとし、前記一対のキャンセル用入力ノードのうち高電位側を第1キャンセル用入力ノードとし、前記一対のキャンセル用入力ノードのうち低電位側を第2キャンセル用入力ノードとし、前記複数のキャンセル用スイッチのうち前記第1入力ノードと前記第1キャンセル用入力ノードとの間に接続されるキャンセル用スイッチを第1キャンセル用スイッチとし、前記複数のキャンセル用スイッチのうち前記第2入力ノードと前記第2キャンセル用入力ノードとの間に接続されるキャンセル用スイッチを第2キャンセル用スイッチとすると、
前記第1キャンセル用スイッチが備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもPチャネル型のMOSトランジスタ(41、42、49、50)であり、
前記第2キャンセル用スイッチが備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもNチャネル型のMOSトランジスタ(43、44、51、52)である請求項3に記載の電圧検出回路。
【請求項5】
前記複数のキャンセル用スイッチのうち前記第1キャンセル用入力ノードと前記第2キャンセル用入力ノードとの間に接続されるキャンセル用スイッチを第3キャンセル用スイッチとすると、
前記第3キャンセル用スイッチは、2つの前記直列回路(SCL3a、SCL3b、SCL6a、SCL6b)を並列接続して構成されており、
2つの前記直列回路のうち一方が備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもPチャネル型のMOSトランジスタ(45、46、53、54)であり、
2つの前記直列回路のうち他方が備える2つの前記MOSトランジスタは、いずれもNチャネル型のMOSトランジスタ(47、48、55、56)である請求項4に記載の電圧検出回路。
【請求項6】
前記一対の入力ノード間に接続され、前記一対の入力ノードの各電圧のうちいずれかを選択し、その選択した電圧に対応した電位を有する選択信号を出力するセレクタ(13)と、
前記容量カップル駆動部は、前記セレクタから出力される前記選択信号の電位を基準電位として前記複数のスイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートを駆動するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号を前記複数のスイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートに供給する駆動部(33、34)を備える請求項1または2に記載の電圧検出回路。
【請求項7】
前記一対の入力ノード間に接続され、前記一対の入力ノードの各電圧のうちいずれかを選択し、その選択した電圧に対応した電位を有する選択信号を出力するセレクタ(13)を備え、
前記容量カップル駆動部は、
前記駆動容量を介して前記複数のキャンセル用スイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートを駆動することにより前記複数のキャンセル用スイッチのそれぞれのオンオフを制御し、
前記セレクタから出力される前記選択信号の電位を基準電位として前記複数のキャンセル用スイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートを駆動するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号を前記複数のキャンセル用スイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートに供給する駆動部(33、34)を備える請求項3から5のいずれか一項に記載の電圧検出回路。
【請求項8】
さらに、スイッチトキャパシタアンプ(2)を備え、
前記複数のスイッチは、前記スイッチトキャパシタアンプの一部を構成している請求項7に記載の電圧検出回路。
【請求項9】
前記一対の入力ノードは、組電池(4)を構成する各電池セルの端子に接続可能になっており、
前記複数のスイッチは、前記各電池セル(4a、4b)に重畳される相対的に高いコモンモード電圧を相対的に低いコモンモード電圧まで降圧させるレベルシフト回路の一部を構成している請求項8に記載の電圧検出回路。
【請求項10】
前記駆動容量は、櫛歯容量である請求項9に記載の電圧検出回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全差動構成の電圧検出回路に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、CCSW回路と呼ばれるスイッチ回路を採用した全差動構成の電圧検出回路が開示されている。CCSWは、Capacitively-Coupled Switchの略称である。以下、特許文献1に開示される電圧検出回路のことを従来技術と称することとする。従来技術は、2つの入力ノードの電圧のうちいずれか高いほうの電圧をPチャネル型MOSトランジスタの基板電位として与えるとともに、2つの入力ノードのうちいずれか低いほうの電圧をNチャネル型MOSトランジスタの基板電位として与えるセレクタを備えた構成となっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
特許第6673150公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術は、電池の電圧を監視する電池監視ICに用いられることを想定している。なお、ICは、Integrated Circuitの略称である。電池監視ICにおいては、検出対象とする電池の種類の増加に伴い、検出可能な電圧の範囲である電圧レンジが年々拡大傾向にある。電池の種類毎にICの設計を変更することは製品種類の増大に繋がるため、電池監視ICとしては、1チップ、つまり1つのAFEで正負にわたって広範囲の電圧を検出可能とすることが望ましい。なお、AFEは、Analog Front Endの略称である。
【0005】
従来技術によれば、負電圧を検出することができることから燃料電池の電圧を検出対象とする用途に適している一方で、正電圧の入力範囲が比較的狭くなることから例えば0~5Vであるリチウムイオン電池の電圧を検出対象とする用途に不向きであった。また、従来技術では、入力電圧が0V付近のときにセレクタが動作せずにリーク電流が発生して検出精度が低下するおそれがあった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リーク電流の発生を抑制しつつ、広範囲の電圧を精度良く検出することができる電圧検出回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の電圧検出回路は、一対の入力ノード(Nip、Nim)の各電圧を入力し、それらの差電圧を検出して一対の出力ノード(Nop、Nom)から出力する全差動構成の電圧検出回路であり、複数のスイッチ(S1~S4、S71)と、容量カップル駆動部(14)と、を備える。前記複数のスイッチは、前記一対の入力ノードと前記一対の出力ノードとの間に設けられたものであり、2つのMOSトランジスタ(15~22、74~78)が直列接続された構成の直列回路(SC1~SC4、76、79)を含む。前記容量カップル駆動部は、駆動容量(Cdr1~Cdr4)を備え、前記駆動容量を介して前記複数のスイッチが備える前記MOSトランジスタのゲートを駆動することにより前記複数のスイッチのそれぞれのオンオフを制御する。この場合、前記MOSトランジスタのバックゲートは、そのソースまたはドレインの端子のうち、2つの前記MOSトランジスタの相互接続ノードである中間ノード(N1~N4、N71、N72)に接続されていない側の端子に接続されている。
【0008】
このようにすれば、複数のスイッチのそれぞれにおいて、2つのMOSトランジスタのボディダイオードが互いに対向するようになる。そのため、上記構成によれば、ボディダイオードに電流が流れず、誤差が発生することが無くなる。特に、負電圧入力時にボディダイオードを介した逆流が発生しないことから、それに伴う誤差の発生を抑制することができる。したがって、上記構成によれば、リーク電流の発生を抑制しつつ、広範囲の電圧を精度良く検出することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る電圧検出回路の構成を模式的に示す図
第1実施形態に係る電池監視ICの構成を模式的に示す図
第1実施形態に係るスイッチ回路およびリークキャンセル回路の具体的な一構成例を示す図
第1実施形態に係る正電圧入力時のサンプル期間における各部の電位状態を説明するための図
第1実施形態に係る正電圧入力時のホールド期間における各部の電位状態を説明するための図
第1実施形態に係る負電圧入力時のサンプル期間における各部の電位状態を説明するための図
第1実施形態に係る各部の動作範囲、不定範囲、電圧範囲および伝達範囲の一例を示す図
変形例に係るΔΣ変調器の構成を模式的に示す図
第2実施形態に係る電圧検出回路の構成を模式的に示す図
第2実施形態に係るスイッチ回路の具体的な一構成例を示す図
第3実施形態に係るスイッチ回路の具体的な一構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1~図8を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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