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公開番号2025021435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2024113013
出願日2024-07-15
発明の名称動力伝達装置
出願人株式会社デンソー,株式会社SOKEN
代理人弁理士法人かいせい特許事務所
主分類F16K 11/18 20060101AFI20250205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】1つの駆動源で生じた駆動力の出力先を、複数の出力軸から選択された1つに切り替えて出力可能な動力伝達装置を提供する。
【解決手段】動力伝達装置1は、入力軸20と、第1出力軸40と、第2出力軸50と、出力軸切替部25と、を有する。入力軸20は駆動力の入力によって回転する。第1出力軸40は、入力軸20から伝達された駆動力によって回転する。第2出力軸50は、第1出力軸40と異なる位置に配置され、入力軸20から伝達された駆動力によって回転する。出力軸切替部25は、第1出力状態と、第2出力状態とに切り替える。第1出力状態は、駆動力による第2出力軸50の回転を制限すると共に、駆動力による第1出力軸40の回転を許容する。第2出力状態は、駆動力による第1出力軸40の回転を制限すると共に、駆動力による第2出力軸50の回転を許容する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力の入力によって回転する入力軸(20)と、
前記入力軸から伝達された駆動力によって回転する第1出力軸(40)と、
前記第1出力軸と異なる位置に配置され、前記入力軸から伝達された駆動力によって回転する第2出力軸(50)と、
駆動力による前記第2出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による前記第1出力軸の回転を許容する第1出力状態と、駆動力による前記第1出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による前記第2出力軸の回転を許容する第2出力状態とに切り替える出力軸切替部(25)と、を有する動力伝達装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記入力軸は、予め定められた極数を有する入力側磁石(21)を備え、
前記入力側磁石は、駆動力の入力による前記入力軸の回転に伴って、前記入力軸と一体に回転し、
前記第1出力軸は、前記入力側磁石と対向するように配置され、前記入力側磁石と異なる極数で構成された出力側磁石(45)を有し、
前記出力側磁石は、前記第1出力軸の回転に伴って、前記第1出力軸と一体に回転し、
前記第2出力軸は、前記入力側磁石と前記出力側磁石の間において、複数の磁性部(55A)を並設して構成され、前記入力側磁石と前記出力側磁石の間に作用する磁束を変調させる磁束変調部(55)を有し、
前記磁束変調部は、前記第2出力軸の回転に伴って、前記第2出力軸と一体に回転する請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記第1出力軸及び前記第2出力軸は、前記入力軸が配置されている空間に対して区画された収容空間(35)の内部にそれぞれ配置されている請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記出力軸切替部は、前記収容空間の外部に配置されており、
前記収容空間の内部に対して磁力を作用させて、前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方の回転を制限することにより、前記第1出力状態と前記第2出力状態を切り替える請求項3に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記出力軸切替部は、前記収容空間の内部に対する磁力の作用により、前記第1出力軸、前記第2出力軸の径方向に荷重を発生させることによって、前記第1出力状態と前記第2出力状態を切り替える請求項4に記載の動力伝達装置。
【請求項6】
前記出力軸切替部は、前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方に対して、回転を阻害する磁場を形成することによって、前記第1出力状態と前記第2出力状態を切り替える請求項4に記載の動力伝達装置。
【請求項7】
前記出力軸切替部は、前記収容空間の内部に対する磁力の作用により、前記第1出力軸、前記第2出力軸の軸方向に荷重を発生させることによって、前記第1出力状態と前記第2出力状態を切り替える請求項4に記載の動力伝達装置。
【請求項8】
前記収容空間の内部に配置され、接触により抗力を発生させる抗力発生部(85)を有し、
前記出力軸切替部は、前記収容空間の内部に対する磁力の作用によって、前記第1出力軸、前記第2出力軸の軸方向に関して、前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方と、前記抗力発生部の相対位置を変化させ、
前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方と、前記抗力発生部との間に生じた抗力の作用によって、前記第1出力状態と前記第2出力状態を切り替える請求項7に記載の動力伝達装置。
【請求項9】
前記抗力発生部は、前記収容空間の内部において、前記第1出力軸、前記第2出力軸の軸方向に沿って変位可能に配置されており、
前記出力軸切替部からの磁力の作用によって軸方向に変位して、前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方に接触する請求項8に記載の動力伝達装置。
【請求項10】
前記第1出力軸及び前記第2出力軸は、前記収容空間の内部において、前記第1出力軸、前記第2出力軸の軸方向に沿って変位可能に配置されており
前記抗力発生部は、前記出力軸切替部からの磁力の作用によって軸方向に変位した場合に、前記第1出力軸、前記第2出力軸の何れか一方に接触する位置に配置されている請求項8に記載の動力伝達装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、1つの駆動源で生じた駆動力を出力軸に出力可能な動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、流体回路には、回路を流れる流体の流れを制御する為に、複数の電動弁が配置されている。電動弁としては、一般的に、1つの駆動源で出力された駆動力を特定の1つの出力軸に伝達するように構成されている。このような電動弁に関する技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。
【0003】
特許文献1の電動弁は、冷凍サイクルにおける除湿制御弁や電子膨張弁として用いられており、駆動源としてのステッピングモータで生じた駆動力を、種々の部材を介して、ニードル弁に伝達して、弁開度を調整している。即ち、特許文献1に記載された技術では、1つの駆動源で生じた駆動力は、特定の1つの出力先(つまり、ニードル弁)に出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-34140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1においても、1つの流体回路(即ち、冷凍サイクルシステム)には、複数の電動弁が配置されている。近年、流体回路の搭載スペースの小型化が望まれている。特許文献1の技術の場合、複数の電動弁ごとに、1つの駆動源と1つの出力先(弁体)を備える構成となってしまう為、流体回路の搭載に関して省スペース化を図りがたい。
【0006】
この点に鑑みると、流体回路の搭載に関する省スペース化を実現する為の方策として、駆動源を共通利用可能な統合弁を流体回路に用いる構成が検討されている。換言すると、1つの駆動源で生じた駆動力を複数の出力先に切り替えて出力可能な動力伝達装置の開発が望まれている。
【0007】
本開示は、上記点に鑑みて、1つの駆動源で生じた駆動力の出力先を、複数の出力軸から選択された1つに切り替えて出力可能な動力伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る動力伝達装置は、入力軸(20)と、第1出力軸(40)と、第2出力軸(50)と、出力軸切替部(25)と、を有する。入力軸は駆動力の入力によって回転する。第1出力軸は、入力軸から伝達された駆動力によって回転する。第2出力軸は、第1出力軸と異なる位置に配置され、入力軸から伝達された駆動力によって回転する。出力軸切替部は、第1出力状態と、第2出力状態とに切り替える。第1出力状態は、駆動力による第2出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による第1出力軸の回転を許容する。第2出力状態は、駆動力による第1出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による第2出力軸の回転を許容する。
【0009】
従って、動力伝達装置によれば、出力軸切替部によって、第1出力状態と第2出力状態に切り替えることで、1つの駆動源で発生した駆動力の出力先を、第1出力軸、第2出力軸に適宜切り替えることができる。つまり、1つの駆動源によって、第1出力軸、第2出力軸での出力をそれぞれ実現することができるので、動力伝達装置を用いた構成の小型化を図ることができる。
【0010】
又、出力軸切替部の第1出力状態では、駆動力による第2出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による第1出力軸の回転を許容し、第2出力状態では、駆動力による第1出力軸の回転を制限すると共に、駆動力による第2出力軸の回転を許容する。
(【0011】以降は省略されています)

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