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公開番号
2025028686
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133646
出願日
2023-08-18
発明の名称
コンテンツ提供方法
出願人
KDDI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06N
10/00 20220101AFI20250221BHJP(計算;計数)
要約
【課題】量子コンピュータを簡素に利用することによって、従来技術における心的障壁を緩和する形でユーザに対してコンテンツを提供する。
【解決手段】コンテンツ提供方法であって、予め暗号化されている暗号化コンテンツを復号するために必要となる情報の少なくとも一部を、量子コンピュータが量子ビットにエンコードしたうえでデコードし、量子ビットの測定結果として前記少なくとも一部の情報を得る第1手順S8と、前記第1手順で得られた少なくとも一部の情報を少なくとも用いて、古典コンピュータが前記暗号化コンテンツを復号して、ユーザに提供する第2手順S10と、前記第1手順が量子コンピュータによって実行されていることを前記ユーザに知覚させる情報を、古典コンピュータが前記ユーザに提示する第3手順S8と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
予め暗号化されている暗号化コンテンツを復号するために必要となる情報の少なくとも一部を、量子コンピュータが量子ビットにエンコードしたうえでデコードし、量子ビットの測定結果として前記少なくとも一部の情報を得る第1手順と、
前記第1手順で得られた少なくとも一部の情報を少なくとも用いて、古典コンピュータが前記暗号化コンテンツを復号して、ユーザに提供する第2手順と、
前記第1手順が量子コンピュータによって実行されていることを前記ユーザに知覚させる情報を、古典コンピュータが前記ユーザに提示する、または、量子コンピュータの処理内容の少なくとも一部へのアクセスをユーザに委ねることによって前記第1手順が量子コンピュータによって実行されていることを前記ユーザに知覚させる第3手順と、を備えることを特徴とするコンテンツ提供方法。
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【請求項2】
前記少なくとも一部の情報には、前記暗号化コンテンツの復号鍵の情報の少なくとも一部が含まれることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記第3手順では、量子コンピュータが前記第2手順を実行する際に量子ビットを操作する様子を視覚的に記録した情報を、前記知覚させる情報として用いることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項4】
前記第1手順では、もつれ状態の量子ビットを用意したうえで、当該もつれ状態の量子ビットに前記情報の少なくとも一部を前記エンコードしてから、前記デコードすることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項5】
前記第1手順を複数回に渡って繰り返し、
当該複数回に渡って繰り返して得られる複数の測定結果を構成する量子ビットの種類と各種類の割合とが、当該種類及び割合について予め定義されている理論値のいずれに該当するかの対応関係を用いて、前記第1手順におけるエンコード及びデコードを行うことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項6】
前記第1手順では、測定される対象となる量子ビットは2つ以上の基底状態の重ね合わせとなるように前記エンコード及びデコードを行い、
前記第2手順では、予め用意されている複数の暗号化コンテンツの中から、前記第1手順で測定されて確定した基底状態の種類に応じた暗号化コンテンツを復号してユーザに提供することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記第3手順では、量子コンピュータの処理内容の少なくとも一部へのアクセスをユーザに委ねることによって前記第1手順が量子コンピュータによって実行されていることを前記ユーザに知覚させ、当該知覚させるために、前記第1手順において量子コンピュータが処理する量子ビットの一部に1回目の量子テレポーテーションを適用して当該ユーザの側に移したうえでさらに、2回目の量子テレポーテーションを適用して量子コンピュータの側に戻すことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項8】
前記第1手順では、前記エンコードした状態としてもつれ状態を生成したうえで、当該状態を構成するビットの一部をコンテンツ量子として定義し、当該状態を構成するビットの残りの一部をトークン量子として定義したうえで、前記コンテンツ量子及び前記トークン量子をデコードする対象として用い、
前記第3手順では、前記トークン量子を量子コンピュータで処理される対象から遮断するか否かの扱いを前記ユーザに委ねることにより、当該トークン量子が遮断された場合に前記第1手順におけるデコードが不可能となることを担保することにより、前記知覚させることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項9】
前記第3手順では、前記トークン量子に量子テレポーテーションを適用したものの扱いを前記ユーザに委ねることによって、前記トークン量子を量子コンピュータで処理される対象から遮断するか否かの扱いを前記ユーザに委ねることを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項10】
前記第1手順では、もつれ状態の量子ビットのペアを複数用意し、
前記第3手順のために、当該複数用意したペアのいずれを測定対象として用いるかの指定をユーザから受け付け、
前記第1手順では、前記指定されなかったペアにおけるもつれ状態の量子ビットに前記情報の少なくとも一部を前記エンコードしてから、前記デコードし、
前記第3手順では、前記指定されたペアの片方についての第1測定結果を得た後に、もう一方についての第2測定結果を得たうえで、もつれ状態にあることによって当該第1測定結果に対して当該第2測定結果が一意に定まっていることをユーザに確認させることにより、前記第1手順が量子コンピュータによって実行されていることを前記ユーザに知覚させる情報を、古典コンピュータが前記ユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
デジタル情報は0/1のビットに埋め込むことができることが広く知られている。デジタル情報は、次の特徴(1)~(3)がある。
(1)劣化なく複製が可能である。従って、複製元先を区別できない。
(2)痕跡なく修正可能である。従って、正当性が証明できない。
(3)何度でも再現可能である。従って、例えばデジタルコンテンツに関して、「今」だけのライブとしてではなく、いつでも視聴することが可能である。
【0003】
このような性質を持つものは、そうでない物体より信頼性や価値が低く見積もられる傾向があり、その具体例として以下の(1)~(3)を挙げることができる。
(1)デジタルアートより絵画や工芸品等の方が、コレクション性が広く認知されている。
(2)際限なく印刷可能な紙幣の価値の担保に、貴金属を保持する政策がある。
(3)ライブ放送の方が、録画番組より人気がある。
【0004】
このような傾向へ対処するために利用可能なデジタルデータの信頼性向上の技術の例として、暗号化(符号化)、電子署名、ブロックチェーン及びNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)等がある。このうち、非特許文献1等に開示されるNFTは、計算量や分散性から改ざんや複製を不能とする技術であり、画像などのデジタルコンテンツにNFTを組み込むことにより、次に列挙される性質を付与することが可能となる。すなわち、識別性(identification)、信頼性(trustability)、監査可能性(auditability)、不変性(immutability)、永続性(persistency)、信頼性(credibility)及び透明性(transparency)などを、NFTによってデジタルコンテンツに付与することが可能となる。これらのうちの識別性により、NFTに紐づいたデジタルコンテンツの個の特定が可能になる。このことから、NFTは所有欲を満たす用途としても使われている。
【0005】
NFTを利用した具体的な従来技術として特許文献1~3等の技術がある。特許文献1ではNFTで展開するサービスについて広く記載されている。特許文献2,3ではNFTを使うことで顧客の感じる価値を高めるサービスが記載されている。特許文献4ではNFTを現実世界のもの(付録)と結び付けて提供するサービスが記載されている。
【0006】
以上のようなデジタルデータ信頼性向上技術は、従来のコンピュータ(すなわち、古典コンピュータ)を用いて実現されている。
【0007】
一方で、量子コンピュータもデジタル情報を扱うことが可能であり、情報を埋め込んだ量子は、量子ビット(qubit)と呼ばれる。この量子ビットは、量子力学の法則から以下の(1)~(3)の特性を持つ。
(1)量子複製不可能定理(非特許文献2)により、複製することが不可能である。
(2)波動関数の収縮(非特許文献3)により、測定して情報を取り出すことは一度しかできない。
(3)ベル不等式の破れ(非特許文献4)により、完全な乱数を提供できる。
【0008】
これらの特性を応用した従来技術の例として、非特許文献5では量子電子署名(Quantum Digital Signatures)を行っており、非特許文献6では量子ブロックチェーン(Quantum Blockchain)のハッシュを埋め込んでおり、非特許文献7では量子NFT(quantum non-fungible tokens)として利用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2023-053847号公報
特開2023-039255号公報
特開2023-054821号公報
特開2023-028578号公報
【非特許文献】
【0010】
「非代替性トークン」、[online]、 フリー百科事典、ウィキペディア(Wikipedia)、[令和5年6月1日検索]、インターネット(URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E6%80%A7%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%B3)
「量子複製不可能定理」、[online]、 フリー百科事典、ウィキペディア(Wikipedia)、[令和5年6月1日検索]、インターネット(URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%A4%87%E8%A3%BD%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E8%83%BD%E5%AE%9A%E7%90%86)
「波動関数の収縮」、[online]、 フリー百科事典、ウィキペディア(Wikipedia)、[令和5年6月1日検索]、インターネット(URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A2%E5%8B%95%E9%96%A2%E6%95%B0%E3%81%AE%E5%8F%8E%E7%B8%AE)
「ベル不等式の破れ」、[online]、 フリー百科事典、ウィキペディア(Wikipedia)、[令和5年6月1日検索]、インターネット(URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%8D%E7%AD%89%E5%BC%8F)
Gottesman, Daniel, and Isaac Chuang. "Quantum digital signatures." arXiv preprint quant-ph/0105032 (2001).
Pandey, Subhash Shankar, et al. "Efficient quantum non-fungible tokens for blockchain." arXiv preprint arXiv:2209.02449 (2022).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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