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公開番号2025022593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127312
出願日2023-08-03
発明の名称マルチコアファイバの光接続器
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G02B 6/26 20060101AFI20250206BHJP(光学)
要約【課題】マルチコア光ファイバの同じ種別の端面同士の接続数が奇数となった場合に生じる光送信機と光受信機との誤接続を解消させる光接続器を提供する。
【解決手段】光接続器は、第1面と、前記第1面に入力された複数の光信号が出力される第2面と、前記複数の光信号の伝搬方向に向いて見たとき、前記第2面から出力される前記複数の光信号が、前記第1面に入力された前記複数の光信号に対して鏡面対象の関係になる様に前記複数の光信号の前記第2面からの出力位置を調整する調整手段と、を備えている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、
前記第1面に入力された複数の光信号が出力される第2面と、
前記複数の光信号の伝搬方向に向いて見たとき、前記第2面から出力される前記複数の光信号が、前記第1面に入力された前記複数の光信号に対して鏡面対象の関係になる様に前記複数の光信号の前記第2面からの出力位置を調整する調整手段と、
を備えている光接続器。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記調整手段は、前記第1面に入力された前記複数の光信号を反射する反射手段を有する、請求項1に記載の光接続器。
【請求項3】
前記反射手段は、前記第1面に入力された前記複数の光信号を90度だけ偏向する、請求項2に記載の光接続器。
【請求項4】
前記調整手段は、2つのシリンドリカルレンズを有する、請求項1に記載の光接続器。
【請求項5】
前記2つのシリンドリカルレンズそれぞれの平面側が互いに対向して配置される、請求項4に記載の光接続器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチコアファイバの光接続器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
伝送容量を拡大するために、マルチコア光ファイバ(MCF)を用いた光通信システム(以下、MCF光通信システム)が注目されている。MCFは、複数のコアを有する光ファイバであり、複数のコアは、例えば、MCFの中心から等距離の位置に等間隔で配置される。MCFの各コアにはコア番号が割り当てられ、コア番号は、MCFに設けたマーカに基づき特定される。
【0003】
2つのMCFを接続する場合、同じコア番号同士が接続される様に2つのMCFの相対的な回転位相を調整した後に融着処理が行われる。しかしながら、作業ミス等により2つのMCFの相対的な回転位相がズレた状態で2つのMCFが接続され得る。特許文献1は、この様な場合に回転位相のズレを補正するための光接続器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7261778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1(A)は、4コアのMCF50の側面図であり、図1(A)の左右方向は、MCF50の長手方向に対応する。MCF50は、A端面とB端面の2つの種別の端面を有する。図1(B)はA端面に向かってMCF50を見た状態を示し、図1(C)はB端面に向かってMCF50を見た状態を示している。図1(B)及び図1(C)に示す様に、MCF50にはマーカ53が設けられ、マーカ53に最も近いコアのコア番号が#1である。A端面において、コア番号は時計回り方向に増加する。一方、B端面において、コア番号は反時計回り方向に増加する。以下の説明において、コア番号が#n(本例において、nは1~4までの整数)のコアをコア#nと表記する。A端面とB端面は、マーカ53と、マーカ53に最も近い基準コアとの位置関係により判定される。つまり、マーカ53が、基準コアと、基準コアと時計回り方向において隣接するコアとの間にある端面はA端面であり、マーカ53が、基準コアと、基準コアと反時計回り方向において隣接するコアとの間にある端面はB端面である。
【0006】
図2は、MCF50を用いたMCF光通信システムの例を示している。光送信機(TX)#n(nは1~4までの整数)が送信する光信号#nをMCF50のコア#nに入力するために、ファンイン・ファンアウト(FIFO)と呼ばれる光デバイスが使用される。同様に、MCF50のコア#nからの光信号#nを光受信機(RX)#nに入力するためにFIFOが使用される。送信側で使用されるFIFO#1のMCF50と接続する側の端面はB端面であり、受信側で使用されるFIFO#2のMCF50と接続する側の端面はA端面である。図2に示す様に、MCF光通信システムにおける光伝送路は、一般的に、複数のMCF50(図2では3つ)を直列に接続することで構成される。図2によると、MCF50-1のB端面とMCF50-2のA端面が接続され、MCF50-2のB端面とMCF50-3のA端面が接続されている。そして、MCF50-1のA端面がB端面を有するFIFO#1に接続され、MCF50-3のB端面がA端面を有するFIFO#2に接続されている。図2の様に接続することで、TX#nが送信した光信号#nは、各MCF50-1~50-3のコア#nを介してRX#nに届くことになる。
【0007】
ここで、通信局舎間においてMCF50は単独で敷設されるのではなく、複数のMCF50を収容する光ケーブルの形態で敷設される。図3は、光ケーブル70に収容されている複数のMCF50を示している。なお、図3においては、網掛の長方形がMCF50である。図3に示す様に、一般的に、光ケーブル70の端面において、当該光ケーブルに収容されている複数のMCF50の端面の種別は同じではなく、A端面とB端面が混在する。これは、異なる光ケーブルに収容されている2つのMCF50を接続する際、A端面とA端面や、B端面とB端面といった、同じ種別の端面同士を接続しなければならないといった状況が生じることを意味する。
【0008】
図4は、図2と同様の図であるが、MCF50-1のB端面がMCF50-2のB端面と接続され、MCF50-2のA端面がMCF50-3のB端面と接続され、受信側にはA端面を有するFIFO#2ではなく、B端面を有するFIFO#1が使用され、MCF50-3のA端面と接続されている点で図2と相違する。なお、MCF50-1のB端面とMCF50-2のB端面との接続箇所においては、MCF50-1のコア#1とMCF50-2のコア#1が接続されているものとする。したがって、MCF50-1のコア#2とMCF50-2のコア#4が接続され、MCF50-1のコア#3とMCF50-2のコア#3が接続され、MCF50-1のコア#4とMCF50-2のコア#2が接続されている。よって、TX#1が送信した光信号#1はRX#1に届き、TX#3が送信した光信号#3はRX#3に届くが、TX#2が送信した光信号#2はRX#2ではなくRX#4に届き、TX#4が送信した光信号#4はRX#4ではなくRX#2に届くことになる。
【0009】
図5は、図2と同様の図であるが、MCF50-1のB端面がMCF50-2のB端面と接続され、MCF50-2のA端面がMCF50-3のA端面と接続されている点で図2と相違する。なお、MCF50-1のB端面とMCF50-2のB端面との接続箇所においては、MCF50-1のコア#1とMCF50-2のコア#1が接続され、MCF50-2のA端面とMCF50-3のA端面との接続箇所においては、MCF50-2のコア#1とMCF50-3のコア#1が接続されているものとする。したがって、MCF50-1のコア#2とMCF50-2のコア#4が接続され、MCF50-2のコア#4とMCF50-3のコア#2が接続される。また、MCF50-1のコア#3とMCF50-2のコア#3が接続され、MCF50-2のコア#3とMCF50-3のコア#3が接続される。さらに、MCF50-1のコア#4とMCF50-2のコア#2が接続され、MCF50-2のコア#2とMCF50-3のコア#4が接続される。したがって、TX#nが送信した光信号#nはRX#nに届くことになる。
【0010】
図4及び図5の説明から明らかな様に、A端面とA端面との接続や、B端面とB端面との接続といった、同じ種別の端面同士の接続箇所の数が偶数又は0の場合、TX#nが送信した光信号#nはRX#nに届くことになる。なお、図5では、MCF50-1のB端面とMCF50-2のB端面との接続箇所においては、MCF50-1のコア#1とMCF50-2のコア#1が接続され、MCF50-2のA端面とMCF50-3のA端面との接続箇所においては、MCF50-2のコア#1とMCF50-3のコア#1が接続されているものとしたが、相対的な回転位相のズレにより、その様な接続にならない場合も生じ得る。しかしながら、その様な場合には、例えば、特許文献1が開示する光接続器により誤接続を解消させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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