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公開番号
2025059903
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170293
出願日
2023-09-29
発明の名称
端末装置、および無線通信システム
出願人
KDDI株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
H04W
36/16 20090101AFI20250403BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】端末装置がCell Switch commandを受信する前に自発的にLTMを実施し、ハンドオーバ処理の高速化・瞬断時間の短縮化を図る。
【解決手段】端末装置は、接続中のハンドオーバ元基地局装置から、LTM候補セルの上り共有チャンネルのリソースに関する設定グラントと上りビーム設定を関連付ける第1情報と、LTM候補セルに関連付けられたLTM実施の条件の情報と、を取得する。そして、端末装置は、上り参照信号送信指示に応答して、LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に上り参照信号を送信し、上り参照信号の測定結果に基づいてLTM候補セルによって決定された端末装置が使用すべき上りビームに関する第2情報を取得する。さらに、端末装置は、LTM実施の条件が充足する場合に、ランダムアクセス手順を開始することなく、LTM実施時に、第1情報と第2情報とから上り送信に使用する設定グラントを特定し、これを用いて、ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
LTM機能を備え、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、
ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続中のハンドオーバ元基地局装置から、LTM候補セルの上り共有チャンネルのリソースに関する設定グラントと上りビーム設定を関連付ける第1情報と、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件の情報と、を取得する処理と、
前記ハンドオーバ元基地局装置からの上り参照信号送信指示に応答して、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に上り参照信号を送信する処理と、
前記上り参照信号の測定結果に基づいて前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置によって決定された前記端末装置が使用すべき上りビームに関する第2情報を、前記ハンドオーバ元基地局装置から取得する処理と、
前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、ランダムアクセス手順を開始することなく、LTM実施時に、前記第1情報と前記第2情報とから上り送信に使用する設定グラントを特定する処理と、
前記上り送信に使用する設定グラントを用いて、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う処理と、
を実行する、端末装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
LTM機能を備え、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、
ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続中のハンドオーバ元基地局装置から、LTM候補セルの上り共有チャンネルのリソースに関する設定グラントと上りビーム設定を関連付ける第1情報と、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件の情報と、を取得する処理と、
前記LTM候補セルからの下り参照信号の測定結果を前記ハンドオーバ元基地局装置に通知する処理と、
前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置によって決定された前記端末装置が使用すべき上りビームに関する第2情報を、前記ハンドオーバ元基地局装置から取得する処理と、
前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、LTM実施時に、ランダムアクセス手順を開始することなく、前記第1情報と前記第2情報とから上り送信に使用する設定グラントを特定する処理と、
前記上り送信に使用する設定グラントを用いて、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う処理と、
を実行する、端末装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記プロセッサは、LTM実施前に、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置のタイミングアドバンス値を前記ハンドオーバ元基地局装置から取得処理を実行する、端末装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記プロセッサは、前記タイミングアドバンス値を用いて、前記ハンドオーバ先基地局装置に前記上り送信を行うタイミングを決定する処理を実行する、端末装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記プロセッサは、前記決定されたタイミングで、前記上り送信に使用する設定グラントを用いて、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対してRRCReconfiguration Completeを送信する、端末装置。
【請求項6】
条件付きLTM機能を備え、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、
ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続中のハンドオーバ元基地局装置から、LTM候補セルの下り参照信号と上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントとを関連付けるビーム設定関連情報と、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件の情報と、を取得する処理と、
前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、前記LTM候補セルの前記下り参照信号の測定結果と前記ビーム設定関連情報とを用いて、前記LTM候補セルの前記ハンドオーバ先基地局装置において使用すべき上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントを特定する処理と、
LTM実施時に、ランダムアクセス手順を開始することなく、前記上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントを用いて、記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う処理と、
を実行する、端末装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記プロセッサは、無線リンク障害を検出した場合、前記下り参照信号の前記測定結果と前記ビーム設定関連情報とを用いて、前記上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントを特定する処理と、LTM実施時に、ランダムアクセス手順を開始することなく、前記上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントを用いて、記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う処理と、を実行する端末装置。
【請求項8】
請求項6において、
前記下り参照信号は、SSBあるいはCSI-RSである、端末装置。
【請求項9】
請求項2において、
前記ビーム設定関連情報は、複数の前記LTM候補セルの前記下り参照信号と複数の前記上り共有チャネルのリソースに関する設定グラントとを関連付ける情報であり、
前記プロセッサは、1つの前記設定グラントに対して複数の下り参照信号を関連付けて前記ビーム設定関連情報を前記記憶デバイスに保持する、端末装置。
【請求項10】
請求項6において、
前記プロセッサは、LTM実施前に、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置のタイミングアドバンス値を前記ハンドオーバ元基地局装置から取得処理を実行する、端末装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置、および無線通信システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
移動体通信システムでは、端末装置の移動に伴い、その端末装置の接続先のセル(基地局装置)を切り替えるハンドオーバが行われる。従来、端末装置は、基地局装置からのハンドオーバの指示を受信した後に、接続の切り替え先のセルにおける同期確立や設定処理を実行して接続を確立する処理が行われる。この接続先の切り替えのための処理には一定の時間がかかり、この処理が行われている期間には端末装置がユーザデータの通信を行うことができない。
これに対して、非特許文献1に記載の手法では、ハンドオーバ元の基地局装置が、端末装置に対して、ハンドオーバが実際に行われる前に、ハンドオーバ先の他の基地局装置との接続のための無線リソース制御(RRC)レイヤにおいて通信パラメータを提供しておく。そして、ハンドオーバ元の基地局装置は、ハンドオーバが行われるべきタイミングにおいて、そのセルの切り替えを指示するレイヤ1又はレイヤ2のコマンドを端末装置に送信する。端末装置は、そのコマンドを受信したことに応じて、ハンドオーバ先の基地局装置との間でランダムアクセス手順を実行することにより、その後のRRCレイヤでの設定処理を行うことなく、ハンドオーバを完了することができる。このようなセル切り替えの技術はLTM(L1L2 Triggered Mobility)と呼ばれ、ハンドオーバに関する通信効率の劣化を抑制するものとされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
3GPP(登録商標) 寄書、R2-2209255
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に開示のLTMによるハンドオーバ処理において、端末装置は、基地局装置からのCell Switch commandを受信する必要がある。
しかし、当該Cell Switch Commandを受信できない場合、端末装置は、自発的にハンドオーバ処理を起動することができず、RLF(Radio Link Failure)を検出した後、セル探索処理および再接続処理を実行しなければならない。このため、非特許文献1のLTM技術には、通信の瞬断時間を短くすることができず、ハンドオーバ処理を高速化できないという課題が存在する。
【0005】
本開示は、このような状況に鑑み、端末装置がCell Switch commandを受信する前にLTMを実施することを可能にし、ハンドオーバ処理の高速化・瞬断時間の短縮化を図る技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、一例として、条件付きLTM機能を備え、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、
ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続中のハンドオーバ元基地局装置から、LTM候補セルの上り共有チャンネルのリソースに関する設定グラントと上りビーム設定を関連付ける第1情報と、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件の情報と、を取得する処理と、
前記ハンドオーバ元基地局装置からの上り参照信号送信指示に応答して、前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置に上り参照信号を送信する処理と、
前記上り参照信号の測定結果に基づいて前記LTM候補セルのハンドオーバ先基地局装置によって決定された前記端末装置が使用すべき上りビームに関する第2情報を、前記ハンドオーバ元基地局装置から取得する処理と、
前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、ランダムアクセス手順を開始することなく、LTM実施時に、前記第1情報と前記第2情報とから上り送信に使用する設定グラントを特定する処理と、
前記上り送信に使用する設定グラントを用いて、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して上り送信を行う処理と、
を実行する、端末装置を提案する。
【0007】
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
【発明の効果】
【0008】
本開示の技術によれば、端末装置がCell Switch commandを受信できない場合でもハンドオーバ処理を実施することができ、処理の高速化、および瞬断時間の短縮化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態による無線通信システムの概略構成例を示す図である。
本実施形態による基地局装置100の概略構成例を示す図である。
本実施形態による端末装置200の概略構成例を示す図である。
本実施形態によるハンドオーバ処理のシーケンス例1を説明するための図である。
本実施形態によるハンドオーバ処理のシーケンス例2を説明するための図である。
本実施形態によるハンドオーバ処理のシーケンス例3を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態は、ハンドオーバ元基地局装置からCell Switch Commandを端末装置が受信する前に候補セルへのLTM(ただし、RACHは行わない)を実施することについて開示する。当該実施形態による技術は、これに限定されるものではないが、例えば、周波数帯域FR2(24.25GHzから52.6GHz)での無線通信に適用することができる。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った具体的な実施形態を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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