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公開番号2025105198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223577
出願日2023-12-28
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/105 20140101AFI20250703BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200は、復号済み画素と制御情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部204と、復号済み画素と制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部205と、第1予測画素及び第2予測画素の少なくとも一方の輝度に基づく閾値に応じて、予測係数を用いた複数の予測式を適用することで、第1予測画素及び第2予測画素の少なくとも一方の色差を予測する色差予測部206とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
画像復号装置であって、
制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第１予測画素を生成するイントラ予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積されている前記復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第２予測画素を生成する動き補償部と、
前記第１予測画素及び前記第２予測画素の少なくとも一方の輝度に基づく閾値に応じて、予測係数を用いた複数の予測式を適用することで、前記第１予測画素及び前記第２予測画素の少なくとも一方の色差を予測する色差予測部とを具備することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示（約 710 文字）【請求項２】
前記色差予測部は、前記閾値として複数の選択肢を用意しておき、前記複数の選択肢の中から前記閾値を選択することを特徴とする請求項１に記載の画像復号装置。
【請求項３】
前記色差予測部は、前記閾値として、復号対象ブロックに適用したときの予測誤差が小さい閾値を選択することを特徴とする請求項１に記載の画像復号装置。
【請求項４】
前記色差予測部は、復号対象ブロックの輝度に応じて、前記閾値の選択肢を制限することを特徴とする請求項２に記載の画像復号装置。
【請求項５】
前記色差予測部は、前記閾値の選択肢について、前記復号対象ブロックの輝度の平均値に近い所定数の閾値に制限することを特徴とする請求項４に記載の画像復号装置。
【請求項６】
前記所定数は、１であることを特徴とする請求項５に記載の画像復号装置。
【請求項７】
前記色差予測部は、前記予測係数を導出するための近傍画素の範囲を可変に設定することを特徴とする請求項１に記載の画像復号装置。
【請求項８】
前記色差予測部は、前記予測係数を導出するために用いる近傍画素を一定の画素数以上になるように設定することを特徴とする請求項１に記載の画像復号装置。
【請求項９】
前記色差予測部は、前記色差の複数の予測値に対して加重平均を計算することを特徴とする請求項１に記載の画像復号装置。
【請求項１０】
前記色差予測部は、前記加重平均を適用する幅を設定することを特徴とする請求項９に記載の画像復号装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
非特許文献１及び非特許文献２には、複数モデル色差線形予測（ＭＭＬＭ：Ｍｕｌｔｉ-ｍｏｄｅｌｃｒｏｓｓｃｏｍｐｏｎｅｎｔＬｉｎｅａｒＭｏｄｅｌ）が開示されている。
【０００３】
ＭＭＬＭは、復号済みの輝度画素信号（以下、輝度）に２つの異なる線形モデルを適用することで復号対象ブロックの色差画素信号（以下、色差）を予測する。
【０００４】
具体的には、ＭＭＬＭでは、図２に示すように、第１に、復号対象ブロックの近傍の輝度Ｙ’の平均を求め閾値Ｔｈとする。
【０００５】
第２に、近傍の輝度Ｙ’を、閾値Ｔｈより大きい近傍の輝度Ｙ’０と閾値Ｔｈ以下の近傍の輝度Ｙ’１とに２分する。
【０００６】
第３に、輝度Ｙ’０に対応する色差Ｃ’０と輝度Ｙ’０とから最小二乗法で係数（α０, β０）を求める。同様に、輝度Ｙ’１に対応する色差Ｃ’１と輝度Ｙ’１とから最小二乗法で係数（α１, β１）を求める。
【０００７】
一方、復号対象ブロックの輝度Ｙを、閾値Ｔｈより大きい復号対象ブロックの輝度Ｙ０と閾値Ｔｈ以下の復号対象ブロックの輝度Ｙ１とに２分する。
【０００８】
第４に、復号対象ブロックの輝度Ｙ０とＹ１にそれぞれ係数（α０, β０）及び（α１, β１）を適用することで予測値Ｃ０（＝α０×Ｙ０＋β０）、Ｃ１（＝α１×Ｙ１＋β１）を計算し、復号対象ブロックの色差の予測値Ｃとして利用する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００９】
ITU-T H.266 VVC
M. Coban, et al., “Algorithm description of Enhanced Compression Model 10 (ECM 10)”, JVET-AF2025, 2023
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
しかしながら、非特許文献１及び非特許文献２では、２つのモデルを適用する対象を近傍の輝度の平均で選り分けているため、復号対象ブロックの輝度の分布を考慮しておらず、必ずしも最適ではないという問題点があった。
（【００１１】以降は省略されています）

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