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公開番号2025138393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037455
出願日2024-03-11
発明の名称通信制御システム及び通信制御方法
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 24/02 20090101AFI20250917BHJP(電気通信技術)
要約【課題】無線アクセスネットワークの制御においてモデルの学習効率や学習済みモデルによる推論精度の向上を図る。
【解決手段】O-RAN仕様の無線アクセスネットワークにおいて、ユーザ端末の周辺の無線環境の分類の各々に対応して設けられるモデルに対して所定の通信制御項目を推論するための学習を行う第1制御部と、第1制御部によって学習済みのモデルを、学習済みのモデルに対応する無線環境の分類に関連付けられたユーザ端末に対して用いる第2制御部と、を備え、第2制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルによる推論データの中から、所定のデータ選択条件に従って、一の無線環境の分類に対応するモデルの学習に用いられる推論データを選択するデータ制御部を備え、第1制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルに対して、データ制御部によって選択された一の無線環境の分類の推論データを用いて学習を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
O-RAN(Open Radio Access Network)仕様の無線アクセスネットワークにおいて、
ユーザ端末の周辺の無線環境の分類の各々に対応して設けられるモデルに対して所定の通信制御項目を推論するための学習を行う第1制御部と、
前記第1制御部によって学習済みのモデルを、前記学習済みのモデルに対応する無線環境の分類に関連付けられたユーザ端末に対して用いる第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルによる推論データの中から、所定のデータ選択条件に従って、前記一の無線環境の分類に対応するモデルの学習に用いられる推論データを選択するデータ制御部を備え、
前記第1制御部は、前記一の無線環境の分類に対応するモデルに対して、前記データ制御部によって選択された前記一の無線環境の分類の推論データを用いて前記学習を行う、
通信制御システム。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第1制御部は、「Non-RT RIC(Non-Real Time RAN Intelligent Controller)」を用いて実現され、
前記第2制御部は、「Near-RT RIC(Near-Real Time RAN Intelligent Controller)」を用いて実現される、
請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
O-RAN(Open Radio Access Network)仕様の無線アクセスネットワークにおいて、
ユーザ端末の周辺の無線環境の分類の各々に対応して設けられるモデルに対して所定の通信制御項目を推論するための学習を行う第1制御部と、
前記第1制御部によって学習済みのモデルを、前記学習済みのモデルに対応する無線環境の分類に関連付けられたユーザ端末に対して用いる第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルによる推論データの中から、所定のデータ選択条件に従って、前記一の無線環境の分類に対応するモデルの学習に用いられる推論データを選択し、
前記第1制御部は、前記一の無線環境の分類に対応するモデルに対して、前記第2制御部によって選択された前記一の無線環境の分類の推論データを用いて前記学習を行う、
通信制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御システム及び通信制御方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、第5世代移動通信システム(5G)より以降の「Beyond 5Gシステム」では、例えばスループットや通信遅延時間や端末接続数等の通信性能をより高めることによって、例えばロボット制御やコネクティッドカーやAR(Augmented Reality、拡張現実)やVR(Virtual Reality、仮想現実)等の多種多様なサービスを提供することが検討されている。そのためのキー技術の一つとして、AI(Artificial Intelligence、人工知能)及びML(Machine Learning、機械学習)が注目されている。例えば無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)においては、有限のネットワークリソースによってネットワーク性能を最大化するために、例えばビームフォーミング制御や無線リソース割当や基地局機能配置等の様々な用途に強化学習を適用することが検討されている。
【0003】
また、O-RAN((Open Radio Access Network)アライアンス(O-RAN Alliance)では、5G等の次世代の無線アクセスネットワークのオープン化及びインテリジェント化が検討されており、AI及びMLを用いる制御に必要なインターフェースやワークフローなどが検討されている。O-RANには、RANを制御するコントローラーであるRIC(RAN Intelligent controller)が定義されている。RICとして、長周期制御を目的とする「Non-RT RIC(Non-Real Time RAN Intelligent Controller、非リアルタイムRANインテリジェントコントローラー)」と、短周期制御を目的とする「Near-RT RIC(Near-Real Time RAN Intelligent Controller、ニアリアルタイムRANインテリジェントコントローラー)」とがある。
【0004】
そして、AI及びMLの機能を有する学習部については潤沢な計算リソースを利用可能な「Non-RT RIC」に配置し、一方、学習済みのモデルを用いて推論を行う推論部については「Near-RT RIC」に配置することで低遅延の推論を実現することが検討されている。例えば非特許文献1には、学習データの加工処理を行う「Data Pipeline」を「Near-RT RIC」に配置することが提案されている。また、非特許文献2には、「Data Pipeline」を介した学習データの収集のために、「Non-RT RIC」と「Near-RT RIC」間のインターフェースであるA1インターフェースにおけるプロシージャが提案されている。
【0005】
また、例えば非特許文献3には、オンライン学習において、高い学習効率を得るため分散強化学習技術が記載されている。この分散強化学習技術では、分散アーキテクチャによる並列処理として、並列実行により大量の学習データを収集すること、分散された複数の「Actor」が環境との試行錯誤を通じて学習データ(experience)を収集し、これを唯一の「Learner」が学習すること、唯一の「Learner」は学習した唯一のモデルを定期的に各「Actor」に供給して各「Actor」に共通のモデルを更新していくこと、などを特徴としている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
「Discussion on Data Collection for Training in Non-RT RIC」, KDDI, CMCC, O-RAN WG2, July 25 2023
「Study of AI/ML-Related Procedures for RAN Slice SLA Assurance Use Case」, KDDI, CMCC, O-RAN WG2, June 21, 2023
D. Horgan, et al. 「Distributed Prioritized Experience Replay」, ICLR, 2018
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
RANの制御に分散強化学習技術を適用する場合、オンライン学習の処理負荷を下げるため、例えばニューラルネットワーク等のモデルの小サイズ化や学習データの少量化などが考えられる。しかしながら、大規模なRANに対しては、モデルサイズや学習データ量を縮小すると、ユーザ端末(User Equipment:UE)毎に異なり得る多様な無線環境を十分に学習できず、これにより、学習済みモデルの品質が低下し、学習済みモデルによる推論の精度が低下する可能性があった。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、無線アクセスネットワーク(RAN)の制御においてモデルの学習効率や学習済みモデルによる推論精度の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、O-RAN(Open Radio Access Network)仕様の無線アクセスネットワークにおいて、ユーザ端末の周辺の無線環境の分類の各々に対応して設けられるモデルに対して所定の通信制御項目を推論するための学習を行う第1制御部と、前記第1制御部によって学習済みのモデルを、前記学習済みのモデルに対応する無線環境の分類に関連付けられたユーザ端末に対して用いる第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルによる推論データの中から、所定のデータ選択条件に従って、前記一の無線環境の分類に対応するモデルの学習に用いられる推論データを選択するデータ制御部を備え、前記第1制御部は、前記一の無線環境の分類に対応するモデルに対して、前記データ制御部によって選択された前記一の無線環境の分類の推論データを用いて前記学習を行う、通信制御システムである。
本発明の一態様は、上記の通信制御システムにおいて、前記第1制御部は、「Non-RT RIC(Non-Real Time RAN Intelligent Controller)」を用いて実現され、前記第2制御部は、「Near-RT RIC(Near-Real Time RAN Intelligent Controller)」を用いて実現される、通信制御システムである。
【0010】
本発明の一態様は、O-RAN(Open Radio Access Network)仕様の無線アクセスネットワークにおいて、ユーザ端末の周辺の無線環境の分類の各々に対応して設けられるモデルに対して所定の通信制御項目を推論するための学習を行う第1制御部と、前記第1制御部によって学習済みのモデルを、前記学習済みのモデルに対応する無線環境の分類に関連付けられたユーザ端末に対して用いる第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、一の無線環境の分類に対応するモデルによる推論データの中から、所定のデータ選択条件に従って、前記一の無線環境の分類に対応するモデルの学習に用いられる推論データを選択し、
前記第1制御部は、前記一の無線環境の分類に対応するモデルに対して、前記第2制御部によって選択された前記一の無線環境の分類の推論データを用いて前記学習を行う、通信制御方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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