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公開番号
2025052791
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161693
出願日
2023-09-25
発明の名称
光増幅器
出願人
KDDI株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04B
10/291 20130101AFI20250328BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】光増幅器の消費電力を低減させる。
【解決手段】M個(Mは1以上の整数)のマルチモード励起光を生成する励起光源と、前記M個のマルチモード励起光に基づき、少なくともN個(Nは1以上の整数)のシングルモード励起光を出力する光処理部と、N個の増幅部と、を備え、前記N個の増幅部それぞれは、前記少なくともN個のシングルモード励起光の内の1つのシングルモード励起光によりコア励起される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
M個(Mは1以上の整数)のマルチモード励起光を生成する励起光源と、
前記M個のマルチモード励起光に基づき、少なくともN個(Nは1以上の整数)のシングルモード励起光を出力する光処理部と、
N個の増幅部と、
を備え、
前記N個の増幅部それぞれは、前記少なくともN個のシングルモード励起光の内の1つのシングルモード励起光によりコア励起される、光増幅器。
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【請求項2】
前記N個の増幅部それぞれは、増幅媒体と、前記増幅媒体のコアに前記1つのシングルモード励起光を入力する励起コンバイナと、を有する、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項3】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモード励起光それぞれをモード分離することで前記M個より多いS個のシングルモード励起光を出力するモード分離部と、
前記モード分離部からの前記S個のシングルモード励起光に基づき前記少なくともN個のシングルモード励起光を出力するカプラと、
を備えている、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項4】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモード励起光それぞれに基づきP個(Pは1以上の整数)のマルチモード励起光を出力するカプラと、
前記カプラの出力をモード分離することで前記少なくともN個のシングルモード励起光を出力するモード分離部と、
を備え、
前記Mが1の場合には、前記Pは2以上であり、前記Pが1の場合には、前記Mは2以上である、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項5】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモード励起光それぞれに基づきP個(Pは1以上の整数)のマルチモード励起光を出力する第1カプラと、
前記第1カプラの出力をモード分離することで前記P個より多いS個のシングルモード励起光を出力するモード分離部と、
前記モード分離部からの前記S個のシングルモード励起光に基づき前記少なくともN個のシングルモード励起光を出力する第2カプラと、
を備え、
前記Mが1の場合には、前記Pは2以上であり、前記Pが1の場合には、前記Mは2以上である、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項6】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモード励起光それぞれを周波数分離することで前記M個より多いS個のマルチモード励起光を出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部の出力をモード分離して前記S個より多いT個のシングルモード励起光を出力するモード分離部と、
前記モード分離部からの前記T個のシングルモード励起光に基づき前記少なくともN個のシングルモード励起光を出力するカプラと、
を備えている、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項7】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモード励起光それぞれに基づきP個(Pは1以上の整数)のマルチモード励起光を出力する第1カプラと、
前記第1カプラの出力を周波数分離することで前記P個より多いS個のマルチモード励起光を出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部の出力をモード分離することで前記S個より多いT個のシングルモード励起光を出力するモード分離部と、
前記モード分離部からの前記T個のシングルモード励起光に基づき前記少なくともN個のシングルモード励起光を出力する第2カプラと、
を備え、
前記Mが1の場合には、前記Pは2以上であり、前記Pが1の場合には、前記Mは2以上である、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項8】
前記光処理部は、
前記M個のマルチモードの励起光それぞれに基づきP個(Pは1以上の整数)のマルチモード励起光を出力するカプラと、
前記カプラの出力を周波数分離することで少なくともN個のマルチモード励起光を出力する周波数分離部と、
N個の励起コンバイナと、
を備え、
前記N個の励起コンバイナそれぞれは、前記少なくともN個のマルチモード励起光の内の1つのマルチモード励起光を前記1つのシングルモード励起光に変換して前記N個の増幅部の内の1つの増幅部をコア励起し、
前記Mが1の場合には、前記Pは2以上であり、前記Pが1の場合には、前記Mは2以上である、請求項1に記載の光増幅器。
【請求項9】
前記N個の励起コンバイナそれぞれは、前記1つのマルチモード励起光が伝搬されるマルチモード光ファイバのコアと、前記増幅部の増幅媒体のコアと、を近接させた構造を有する、請求項8に記載の光増幅器。
【請求項10】
前記増幅媒体は、希土類添加光ファイバである、請求項2又は9に記載の光増幅器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光増幅器に関する。
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【背景技術】
【0002】
非特許文献1は、光増幅器に励起光を供給する励起光源としてシングルモードレーザダイオード(SM-LD)を使用する構成を開示している。非特許文献1においては、SM-LDからの励起光を光増幅器の増幅媒体である希土類添加光ファイバのコアに入射させるコア励起方式を使用している。ここで、SM-LDの電気-光変換効率は低いため、SM-LDを励起光源として使用する光増幅器では、その消費電力が増加する。
【0003】
非特許文献2は、SM-LDよりも電気-光変換効率の高いマルチモードレーザダイオード(MM-LD)を励起光源として使用することを開示している。MM-LDからの励起光を希土類添加光ファイバのコアに入射させることは難しいため、非特許文献2においては、希土類添加光ファイバをダブルクラッド構造としてクラッド励起方式を採用している。なお、ダブルクラッド構造とは、内部クラッドと、内部クラッドの周囲の外部クラッドと、の2つのクラッドを有し、外部クラッドの屈折率を内部クラッドの屈折率より低くした構造である。また、クラッド励起方式とは、励起光源を内部クラッドに入射させ、内部クラッドの内側に配置されたコアを励起する方式である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
X.Liang,et.al.,"Repeater Power Conversion Efficiency in Submarine Optical Communication Systems",IEEE Photonics Journal,vol.13,no.1,pp.1-10,2021年2月
H.Takeshita,et.al.,"Past,Current and Future Technologies for Optical Submarine Cables",2019 IEEE/ACM Workshop on Photonics-Optics Technology Oriented Networking, Information and Computing Systems (PHOTONICS),Denver,CO,USA,pp.36-42,2019年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クラッド励起方式では、励起光の多くが希土類添加光ファイバのコアを励起することなく希土類添加光ファイバを透過してしまう。つまり、クラッド励起方式の励起効率は低い。この様に、非特許文献2の構成においても励起効率の低さに起因して光増幅器の消費電力が増加する。
【0006】
本開示は、光増幅器の消費電力を低減させる技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によると、M個(Mは1以上の整数)のマルチモード励起光を生成する励起光源と、前記M個のマルチモード励起光に基づき、少なくともN個(Nは1以上の整数)のシングルモード励起光を出力する光処理部と、N個の増幅部と、を備え、前記N個の増幅部それぞれは、前記少なくともN個のシングルモード励起光の内の1つのシングルモード励起光によりコア励起される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、光増幅器の消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態による光増幅器の構成図。
一実施形態による光増幅器の構成図。
一実施形態による光増幅器の構成図。
一実施形態による光増幅器の構成図。
一実施形態による光増幅器の構成図。
一実施形態による光増幅器の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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