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公開番号
2025059899
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170284
出願日
2023-09-29
発明の名称
端末装置、および無線通信システム
出願人
KDDI株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
H04W
36/08 20090101AFI20250403BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】端末装置がCell Switch commandを受信する前に自発的にLTMを実施し、ハンドオーバ処理の高速化・瞬断時間の短縮化を図る。
【解決手段】本開示は、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置において、少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた通信パラメータとLTM実施の条件の情報とを取得することと、ハンドオーバ元基地局装置から接続先セルの変更を指示するCell Switch Commandを受信する前に、ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件が充足するか判断する処理と、LTM実施の条件が充足する場合に、LTM実施の条件に関連付けられたハンドオーバ先候補の基地局装置に対して、RAプリアンブルを送信することを提案する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、
ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスから前記プログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
接続中のハンドオーバ元基地局装置から、少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた通信パラメータとLTM実施の条件の情報とを取得する処理と、
前記ハンドオーバ元基地局装置から接続先セルの変更を指示するCell Switch Commandを受信する前に、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、前記LTM実施の条件に関連付けられた前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して、RAプリアンブルを送信する処理と、
を実行する、端末装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記プロセッサは、前記少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置のそれぞれについて、前記LTM実施の条件として、3GPP規格で規定されている、CondEventA3、CondEventA4、CondEventA5、CondEventD1、およびCondEventT1を含む特定イベントの情報を取得する、端末装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記プロセッサは、無線リンク障害を検知した場合、前記LTM実施の条件の充足を確認できないときであって、LTM実施によるセル切り替え先について通信に用いることができる所定の無線品質を確認したときには、LTM実施可能であると判定する処理を実行する、端末装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記プロセッサは、無線リンク障害を検知場合、LTM実施によるセル切り替え先について通信に用いることができる所定の無線品質を確認できないときには、セル探索から始まる再接続処理を実行する、端末装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記プロセッサは、無線品質の測定対象を特定するための情報とその情報に関連付けられる第1の識別子と、基地局装置への報告タイミングを特定するの情報とその情報に関連付けられる第2の識別子と、前記第1の識別子と前記第2の識別子を用いて無線品質の測定対象と報告対象と報告タイミングを関連付ける情報と、当該情報に関連付けられる第3の識別子とを、受信し、前記LTM実施の条件を、前記第3の識別子で指定する、端末装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1の識別子がmeasObjectIdであって、
前記第2の識別子がreportConfigIdであって、
前記第3の識別子がMeasIdである、端末装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記プロセッサは、RAプリアンブルを送信後、セル切り替え処理に成功する場合に、第1のハンドオーバ先基地局装置の第1の通信パラメータおよび第1のLTM実施の条件、第2のハンドオーバ先基地局装置の第2の通信パラメータおよび第2のLTM実施の条件を、前記ハンドオーバ元基地局装置からの指示より、その一部または全部を削除する、端末装置。
【請求項8】
複数の基地局装置と、少なくとも1つの端末装置と、を備え、ハンドオーバ元基地局装置からハンドオーバ先候補の基地局装置へのハンドオーバを実行する、無線通信システムであって、
前記端末装置が接続中の前記ハンドオーバ元基地局装置は、
少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた通信パラメータとLTM実施の条件の情報とを前記端末装置に送信する処理と、
接続先を前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に変更することを指示するCell Switch Commandを前記端末装置に送信する処理と、を実行し、
前記端末装置は、
前記ハンドオーバ元基地局装置から前記Cell Switch Commandを受信する前に、前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた前記LTM実施の条件が充足するか判断する処理と、
前記LTM実施の条件が充足する場合に、前記LTM実施の条件に関連付けられた前記ハンドオーバ先候補の基地局装置に対して、RAプリアンブルを送信する処理と、を実行する、
無線通信システム。
【請求項9】
請求項8において、
前記端末装置は、前記少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置のそれぞれについて、前記LTM実施の条件として、3GPP規格で規定されている、CondEventA3、CondEventA4、CondEventA5、CondEventD1、およびCondEventT1を含む特定イベントの情報を前記ハンドオーバ元基地局装置から取得する、無線通信システム。
【請求項10】
請求項8において、
前記端末装置は、無線リンク障害を検知した場合、前記LTM実施の条件の充足を確認できないときであって、LTM実施によるセル切り替え先について通信に用いることができる所定の無線品質を確認したときには、LTM実施可能であると判定する処理を実行する、無線通信システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置、および無線通信システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
移動体通信システムでは、端末装置の移動に伴い、その端末装置の接続先のセル(基地局装置)を切り替えるハンドオーバが行われる。従来、端末装置は、基地局装置からのハンドオーバの指示を受信した後に、接続の切り替え先のセルにおける同期確立や設定処理を実行して接続を確立する処理が行われる。この接続先の切り替えのための処理には一定の時間がかかり、この処理が行われている期間には端末装置がユーザデータの通信を行うことができない。
これに対して、非特許文献1に記載の手法では、ハンドオーバ元の基地局装置が、端末装置に対して、ハンドオーバが実際に行われる前に、ハンドオーバ先の他の基地局装置との接続のための無線リソース制御(RRC)レイヤにおいて通信パラメータを提供しておく。そして、ハンドオーバ元の基地局装置は、ハンドオーバが行われるべきタイミングにおいて、そのセルの切り替えを指示するレイヤ1又はレイヤ2のコマンドを端末装置に送信する。端末装置は、そのコマンドを受信したことに応じて、ハンドオーバ先の基地局装置との間でランダムアクセス手順を実行することにより、その後のRRCレイヤでの設定処理を行うことなく、ハンドオーバを完了することができる。このようなセル切り替えの技術はLTM(L1L2 Triggered Mobility)と呼ばれ、ハンドオーバに関する通信効率の劣化を抑制するものとされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
3GPP(登録商標) 寄書、R2-2209255
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に開示のLTMによるハンドオーバ処理において、端末装置は、基地局装置からのCell Switch commandを受信する必要がある。
しかし、当該Cell Switch Commandを受信できない場合、端末装置は、自発的にハンドオーバ処理を起動することができず、RLF(Radio Link Failure)を検出した後、セル探索処理および再接続処理を実行しなければならない。このため、非特許文献1のLTM技術には、通信の瞬断時間を短くすることができず、ハンドオーバ処理を高速化できないという課題が存在する。
【0005】
本開示は、このような状況に鑑み、端末装置がCell Switch commandを受信する前にLTMを実施することを可能にし、ハンドオーバ処理の高速化・瞬断時間の短縮化を図る技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、一例として、接続先を切り替えながら複数の基地局装置と通信を行う端末装置であって、ハンドオーバに関するプログラムを保持する記憶デバイスと、記憶デバイスからプログラムを読み込み、ハンドオーバ処理を実行するプロセッサと、を備え、プロセッサは、接続中のハンドオーバ元基地局装置から、少なくとも1つのハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられた通信パラメータとLTM実施の条件の情報とを取得する処理と、ハンドオーバ元基地局装置から接続先セルの変更を指示するCell Switch Commandを受信する前に、ハンドオーバ先候補の基地局装置に関連付けられたLTM実施の条件が充足するか判断する処理と、LTM実施の条件が充足する場合に、LTM実施の条件に関連付けられたハンドオーバ先候補の基地局装置に対して、RAプリアンブルを送信する処理と、を実行する、端末装置を提案する。
【0007】
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
【発明の効果】
【0008】
本開示の技術によれば、端末装置がCell Switch commandを受信できない場合でもハンドオーバ処理を実施することができ、処理の高速化、および瞬断時間の短縮化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態による無線通信システムの概略構成例を示す図である。
本実施形態による基地局装置100の概略構成例を示す図である。
本実施形態による端末装置200の概略構成例を示す図である。
本実施形態によるハンドオーバ処理のシーケンス例1(コンテンションフリーRAの場合)を説明するための図である。
本実施形態によるハンドオーバ処理のシーケンス例2(コンテンションベースRAの場合)を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態は、ハンドオーバ元基地局装置からCell Switch Commandを端末装置が受信する前に候補セルへのLTMを実施することについて開示する。当該実施形態による技術は、これに限定されるものではないが、例えば、周波数帯域FR1(410MHzから7125MHZ)での無線通信に適用することができる。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った具体的な実施形態を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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