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公開番号2025024606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128826
出願日2023-08-07
発明の名称NFT処理方法
出願人クチュールデジタル株式会社
代理人個人
主分類G06Q 50/18 20120101AFI20250213BHJP(計算;計数)
要約【課題】 利用・被利用の関係にある創作データを一括して取り扱うことを容易にするNFT処理方法を提供する。
【解決手段】 本開示によるNFTを処理する方法は、コンピュータが、既に発行されている少なくとも1つのNFTの各々に関連付けられている創作データを利用してなされた新たな創作データを関連付けるとともに、前記少なくとも1つのNFTの識別子を保持させた新たなNFTを発行することを、少なくとも1回行うことにより、創作データが関連付けられた複数のNFTの間に、利用する創作データが関連付けられたNFTを上位とし、利用される創作データが関連付けられたNFTを下位とし、上位のNFTから下位のNFTを特定することを可能にするNFTの2層以上の階層構造を形成する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
NFT(ノン・ファンジブル・トークン)を処理する方法であって、
コンピュータが、既に発行されている少なくとも1つのNFTの各々に関連付けられている創作データを利用してなされた新たな創作データを関連付けるとともに、前記少なくとも1つのNFTの識別子を保持させた新たなNFTを発行することを、少なくとも1回行うことにより、
創作データが関連付けられた複数のNFTの間に、利用する創作データが関連付けられたNFTを上位とし、利用される創作データが関連付けられたNFTを下位とし、上位のNFTから下位のNFTを特定することを可能にするNFTの2層以上の階層構造を形成するNFT処理方法。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを除く各NFTには、関連付けられた創作データの利用料又は利用料率が保持されており、
コンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTから、前記複数のNFTを前記識別子に基づいて順に辿ることにより、前記各NFTに保持された前記利用料又は利用料率に従って利用料を、利用料を支払う者のウォレット又は預金口座から、前記各NFTの所有者のウォレット又は預金口座に支払うことを更に含む、請求項1に記載のNFT処理方法。
【請求項3】
前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを除く各NFTには、関連付けられた創作データの利用料又は利用料率が保持されており、
前記NFT処理方法は、
コンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTを発行するのに際して、前記最上位の階層に属するNFTから、前記複数のNFTを前記識別子に基づいて順に辿ることにより、前記各NFTに保持された前記利用料又は利用料率に従って利用料を、利用料を支払う者のウォレット又は預金口座から、各NFTの所有者のウォレット又は預金口座に支払う利用料支払プログラムを、スマートコントラクトとして、前記複数のNFTが記録されるブロックチェーンに実装することと、
コンピュータが、前記利用料支払プログラムを実行する命令を、前記ブロックチェーンに送ることにより、前記スマートコントラクトに、前記利用料を支払う者のウォレット又は預金口座から、前記各NFTの所有者のウォレット又は預金口座に、前記利用料を支払わせることと、を更に含む請求項1に記載のNFT処理方法。
【請求項4】
製造業者が管理するコンピュータが、前記製造業者のウォレットに、前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを受け取ったときに、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた創作データを、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた前記創作データに基づく製品の製造に供することを、さらに含む請求項1から3のいずれかに記載のNFT処理方法。
【請求項5】
前記製造業者が管理するコンピュータは、前記製造業者のウォレットに、前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを受け取ったときに、前記最上位の階層に属するNFTが、特定の者のウォレットから発行されたものである場合に限り、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた創作データを、前記製品の製造に供する、請求項4に記載のNFT処理方法。
【請求項6】
前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを発行するコンピュータは、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられる創作データの少なくとも一部を、前記製造業者の前記ウォレットの秘密鍵に対応する公開鍵により暗号化することを、更に含む請求項4に記載の服飾制作支援方法。
【請求項7】
前記新たなNFTを発行するコンピュータは、既に発行されている少なくとも1つのNFTの各々に保持され、各NFTに関連付けられた創作データの利用の可否を表す利用可否情報を参照し、利用不可が表示されていないFTについてのみ、その識別子を保持させ、かつ前記新たなNFTに関連付けられた創作データの利用の可否を表す利用可否情報を保持させて、前記新たなNFTを発行し、
前記製造業者が管理するコンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた前記創作データに基づく製品の製造に供することは、
前記製造業者が管理するコンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTに保持される利用可否情報を取得し、取得した利用可否情報が利用不可を表示していない場合に限り、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた前記創作データに基づく製品の製造に供すること、を含む、請求項4に記載のNFT処理方法。
【請求項8】
前記新たなNFTを発行するコンピュータは、既に発行されている前記少なくとも1つのNFTの各々の所有者により、当該NFTに関連付けられた創作データの利用許可またはその条件を、当該所有者の秘密鍵により暗号化した暗号化データを、保持させて前記新たなNFTを発行し、
前記製造業者が管理するコンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた前記創作データに基づく製品の製造に供することは、
前記製造業者が管理するコンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTから、前記複数のNFTを前記識別子に基づいて順に辿ることにより、前記複数のNFTのいずれかが含む前記暗号化データを前記秘密鍵に対応する公開鍵により復号化することと、
前記製造業者が管理するコンピュータが、復号化により得られた前記創作データの利用許可またはその条件に適合する範囲内で、前記最上位の階層に属するNFTに関連付けられた前記創作データに基づく製品の製造に供することと、を含む、請求項4に記載のNFT処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)を処理する方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
アート作品、動画コンテンツ、服飾デザインなどの創作データの唯一性、真正性(改ざんされていないこと)を保証しつつ、それらの流通を図る手段として、NFTが利用されている(非特許文献1参照)。創作データの購入者は、創作データが関連付けられた(すなわち、紐付けられた)NFTを、代価を支払って購入する。NFTの移転等に伴い、自動で代価を支払うことを可能にする「スマートコントラクト」の利用も行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6804073号公報
【非特許文献】
【0004】
森川ミユキ著「NFTビジネス超入門」株式会社技術評論社 2022年4月26日発行(ISBN978-4-297-12717-6 C0036)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
創作データには、原作の翻案のように、別の創作データを利用して新たに創作される場合がある。例えば、本願出願人の業務が属する服飾の分野では、白服データ、柄データなど、素材となる創作データが幾重にも積み上げられることにより、最終的な製品である被服の創作データが完成する。このように互いに利用・被利用の関係にある創作データに個別に関連付けられた複数のNFTに、利用・被利用の関係にあることを記録することができるならば、それらの創作データを一括して取り扱うことが容易となり、例えば、利用する創作データの創作者だけでなく、利用される創作データの創作者にも代価を支払うことが容易となるであろうし、それにより創作者のモチベーションを強化し、創作活動を盛り上げるのにも役立つであろう、と本願発明者は思い至った。なお、特許文献1には、借入と貸付とを管理するための方法として、第1のNFTの識別情報を第2のNFTが有する形態が記載されている。
【0006】
本発明は本願発明者の上記考察に基づいてなされたもので、利用・被利用の関係にある創作データを一括して取り扱うことを容易にするNFT処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、NFT(ノン・ファンジブル・トークン;非代替性トークン)を処理する方法であって、コンピュータが、既に発行されている少なくとも1つのNFTの各々に関連付けられている創作データを利用してなされた新たな創作データを関連付けるとともに、前記少なくとも1つのNFTの識別子を保持させた新たなNFTを発行することを、少なくとも1回行うことにより、創作データが関連付けられた複数のNFTの間に、利用する創作データが関連付けられたNFTを上位とし、利用される創作データが関連付けられたNFTを下位とし、上位のNFTから下位のNFTを特定することを可能にするNFTの2層以上の階層構造を形成する。
【0008】
この構成によれば、最上位のNFTから階層を順に辿ることにより、利用・被利用の関係にある創作データを辿ることができる。それにより、例えば、利用する創作データだけでなく利用される創作データにも、利用料(ロイヤルティ)の支払いが可能となるなど、利用・被利用の関係にある創作データを一括して取り扱うことが容易となる。「創作データ」は、創作物のデータであり、例えば、被服・装飾品・建築物・構造物の内装・建築物の外装のデザインデータを含む。「創作データの利用」とは、利用する創作データの全体又は一部として、利用される創作データの全体又は一部を、そのまま又は改変して取り込むことを意味する。「NFTに識別子を保持させる」ことは、識別子をNFT自身に記録することに限らず、識別子をオフチェーンのデータとしてNFTに関連付けることをも含む。なお、新たなNFTを発行することを複数回行う場合に、実行するコンピュータは互いに異なっていてもよい。
【0009】
本発明のうち第2の態様によるものは、第1の態様によるNFT処理方法であって、前記複数のNFTのうち最上位の階層に属するNFTを除く各NFTには、関連付けられた創作データの利用料又は利用料率が保持されている。そして、当該NFT処理方法は、コンピュータが、前記最上位の階層に属するNFTから、前記複数のNFTを前記識別子に基づいて順に辿ることにより、前記各NFTに保持された前記利用料又は利用料率に従って利用料を、利用料を支払う者のウォレット又は預金口座から、前記各NFTの所有者のウォレット又は預金口座に支払うことを更に含んでいる。
【0010】
この構成によれば、階層構造をなす複数のNFTに関連付けられた一群の創作データを利用する者は、互いに利用・被利用の関係にある創作データのうち、利用される創作データが関連付けられた各NFTの所有者にも、利用料をもれなく支払うことができる。なお、利用料の支払を行うコンピュータと、新たなNFTを発行することを1回以上行うコンピュータとは、互いに異なっていてもよい。また、本構成は、最上位の階層に属するNFTをも含めた複数のNFTの所有者のウォレット又は預金口座に、利用料を支払う者のウォレット又は預金口座から、利用料を支払う形態を排除するものではない。利用料を支払う対象に、最上位の階層に属するNFTを除く各NFTの所有者が含まれておれば足りる主旨である。
(【0011】以降は省略されています)

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