TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025017102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023119992
出願日
2023-07-24
発明の名称
不定形耐火物及び不定形耐火物の製造方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
35/66 20060101AFI20250129BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】溶融スラグや溶鉄に対する耐食性に優れる不定形耐火物を開示する。
【解決手段】本開示の不定形耐火物は、アルミナ質耐火原料と、0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料と、炭化ケイ素質耐火原料と、カーボンブラックと、黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、シリカ超微粉と、アルミナセメントと、スピネル質耐火原料とを含む。本開示の不定形耐火物においては、マグネシア質耐火原料が、カーボンブラックによって被覆され、かつ、マグネシア質耐火原料を被覆するカーボンブラックの含有量が、1質量%以上7質量%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
不定形耐火物であって、
アルミナ質耐火原料と、
0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料と、
炭化ケイ素質耐火原料と、
カーボンブラックと、
黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、
シリカ超微粉と、
アルミナセメントと、
スピネル質耐火原料と、
を含み、
前記アルミナ質耐火原料の含有量が、5質量%以上40質量%以下であり、
前記マグネシア質耐火原料の含有量が、5質量%以上20質量%以下であり、
前記炭化ケイ素質耐火原料の含有量が、8質量%以上15質量%以下であり、
前記カーボンブラックと前記黒鉛と前記ピッチとの合計の含有量が、3質量%以上10質量%以下であり、
前記シリカ超微粉の含有量が、1質量%以上3質量%以下であり、
前記アルミナセメントの含有量が、1質量%以上3質量%以下であり、
前記スピネル質耐火原料の含有量が、30質量%以上60質量%以下であり、
前記マグネシア質耐火原料が、前記カーボンブラックによって被覆され、かつ、
前記マグネシア質耐火原料を被覆する前記カーボンブラックの含有量が、1質量%以上7質量%以下である、
不定形耐火物。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
不定形耐火物の製造方法であって、
0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料をカーボンブラックで被覆すること、並びに、
前記カーボンブラックで被覆された前記マグネシア質耐火原料と、アルミナ質耐火原料と、炭化ケイ素質耐火原料と、黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、シリカ超微粉と、アルミナセメントと、スピネル質耐火原料とを、
前記アルミナ質耐火原料の含有量が、5質量%以上40質量%以下、
前記マグネシア質耐火原料の含有量が、5質量%以上20質量%以下、
前記炭化ケイ素質耐火原料の含有量が、8質量%以上15質量%以下、
前記カーボンブラックと前記黒鉛と前記ピッチとの合計の含有量が、3質量%以上10質量%以下、
前記シリカ超微粉の含有量が、1質量%以上3質量%以下、
前記アルミナセメントの含有量が、1質量%以上3質量%以下、
前記スピネル質耐火原料の含有量が、30質量%以上60質量%以下、
前記マグネシア質耐火原料を被覆する前記カーボンブラックの含有量が、1質量%以上7質量%以下、
となるように混合すること、
を含む、不定形耐火物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は不定形耐火物及び不定形耐火物の製造方法を開示する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
炉及びその周辺設備の内張材、コーティング剤、吹付材、スリンガー材等として、各種の不定形耐火物が使用されている。例えば、特許文献1には、高炉樋用のアルミナ-スピネル-炭化ケイ素-炭素質不定形耐火物であって、炭化ケイ素やスピネルの含有量や粒径が所定範囲のものが開示されている。また、特許文献2には、高炉樋用流し込み材としてのアルミナ-スピネル-炭化ケイ素-炭素質不定形耐火物であって、各成分の含有量が所定範囲であるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-206532号公報
特開平5-339065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不定形耐火物は、例えば、溶鉄や溶融スラグと接触して浸食される。本発明者の知見によると、不定形耐火物と接触する溶融スラグ中にFeOが少量でも含まれると、溶融スラグの粘性が低下し、溶融スラグと不定形耐火物との接触角が低下し、不定形耐火物の内部へと溶融スラグが浸透して、不定形耐火物の浸食が促進され易い。従来の不定形耐火物は、溶融スラグや溶鉄に対する耐食性に関して、依然として改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、上記課題を解決するための手段として、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
不定形耐火物であって、
アルミナ質耐火原料と、
0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料と、
炭化ケイ素質耐火原料と、
カーボンブラックと、
黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、
シリカ超微粉と、
アルミナセメントと、
スピネル質耐火原料と、
を含み、
前記アルミナ質耐火原料の含有量が、5質量%以上40質量%以下であり、
前記マグネシア質耐火原料の含有量が、5質量%以上20質量%以下であり、
前記炭化ケイ素質耐火原料の含有量が、8質量%以上15質量%以下であり、
前記カーボンブラックと前記黒鉛と前記ピッチとの合計の含有量が、3質量%以上10質量%以下であり、
前記シリカ超微粉の含有量が、1質量%以上3質量%以下であり、
前記アルミナセメントの含有量が、1質量%以上3質量%以下であり、
前記スピネル質耐火原料の含有量が、30質量%以上60質量%以下であり、
前記マグネシア質耐火原料が、前記カーボンブラックによって被覆され、かつ、
前記マグネシア質耐火原料を被覆する前記カーボンブラックの含有量が、1質量%以上7質量%以下である、
不定形耐火物。
<態様2>
不定形耐火物の製造方法であって、
0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料をカーボンブラックで被覆すること、並びに、
前記カーボンブラックで被覆された前記マグネシア質耐火原料と、アルミナ質耐火原料と、炭化ケイ素質耐火原料と、黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、シリカ超微粉と、アルミナセメントと、スピネル質耐火原料とを、
前記アルミナ質耐火原料の含有量が、5質量%以上40質量%以下、
前記マグネシア質耐火原料の含有量が、5質量%以上20質量%以下、
前記炭化ケイ素質耐火原料の含有量が、8質量%以上15質量%以下、
前記カーボンブラックと前記黒鉛と前記ピッチとの合計の含有量が、3質量%以上10質量%以下、
前記シリカ超微粉の含有量が、1質量%以上3質量%以下、
前記アルミナセメントの含有量が、1質量%以上3質量%以下、
前記スピネル質耐火原料の含有量が、30質量%以上60質量%以下、
前記マグネシア質耐火原料を被覆する前記カーボンブラックの含有量が、1質量%以上7質量%以下、
となるように混合すること、
を含む、不定形耐火物の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示の不定形耐火物は、溶鉄や溶融スラグに対する耐食性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
不定形耐火物におけるマグネシア質耐火原料及びカーボンブラックの形態の一例を概略的に示している。
不定形耐火物の製造方法の流れの一例を概略的に示している。
不定形耐火物の用途の一例として、高炉樋の耐火物ライニング構造の一例を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の不定形耐火物及びその製造方法の一実施形態について説明する。ただし、本開示の不定形耐火物及びその製造方法は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
1.不定形耐火物
一実施形態に係る不定形耐火物は、アルミナ質耐火原料と、0.5mm超1mm以下の粒子径を有するマグネシア質耐火原料と、炭化ケイ素質耐火原料と、カーボンブラックと、黒鉛及びピッチのうちの一方又は両方と、シリカ超微粉と、アルミナセメントと、スピネル質耐火原料とを含む。ここで、前記アルミナ質耐火原料の含有量は、5質量%以上40質量%以下である。前記マグネシア質耐火原料の含有量は、5質量%以上20質量%以下である。前記炭化ケイ素質耐火原料の含有量は、8質量%以上15質量%以下である。前記カーボンブラックと前記黒鉛と前記ピッチとの合計の含有量は、3質量%以上10質量%以下である。前記シリカ超微粉の含有量は、1質量%以上3質量%以下である。前記アルミナセメントの含有量は、1質量%以上3質量%以下である。前記スピネル質耐火原料の含有量は、30質量%以上60質量%以下である。前記マグネシア質耐火原料は、前記カーボンブラックによって被覆されている。前記マグネシア質耐火原料を被覆する前記カーボンブラックの含有量は、1質量%以上7質量%以下である。
【0010】
1.1 アルミナ質耐火原料
一実施形態に係る不定形耐火物において、アルミナ質耐火原料は、アルミナとともに不純物を含み得る。例えば、アルミナ質耐火原料は、アルミナとともに、酸化カルシウム、及び、二酸化ケイ素のうちの一方又は両方を含み得る。アルミナ質耐火原料は、例えば、焼結アルミナ、電融アルミナ、重焼アルミナ、ボーキサイト、電融ボーキサイト、及び、ばん土頁岩等から選ばれる少なくとも1種であってもよい。アルミナ質耐火原料は、例えば、アルミナを90質量%以上100質量%以下含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本製鉄株式会社
鋼線
14日前
日本製鉄株式会社
脱炭精錬方法
1日前
日本製鉄株式会社
還元鉄の溶解方法
8日前
日本製鉄株式会社
金属材料の多軸評価試験構造
1日前
日本製鉄株式会社
ねじ継手ユニットの製造方法
14日前
日本製鉄株式会社
鋼片処理装置及び鋼片処理方法
1日前
日本製鉄株式会社
電縫管の製造方法及び溶接装置
18日前
日本製鉄株式会社
焼結設備及び焼結鉱の冷却方法
15日前
日本製鉄株式会社
高炉樋の耐火物ライニング構造
15日前
日本製鉄株式会社
鋼材、及び、浸炭機械構造用部品
18日前
日本製鉄株式会社
冷延鋼板及び冷延鋼板の製造方法
7日前
日本製鉄株式会社
セグメントおよびセグメントの製造方法
18日前
日本製鉄株式会社
経路追従制御装置および経路追従制御方法
8日前
日本製鉄株式会社
不定形耐火物及び不定形耐火物の製造方法
2日前
日本製鉄株式会社
原子間力顕微鏡用プローブ及び鋼材の評価方法
1日前
日本製鉄株式会社
ホットスタンプ部材
15日前
日本製鉄株式会社
自動車車体の構造部材
10日前
日鉄エンジニアリング株式会社
排ガス処理装置、及び、排ガス処理方法
15日前
日本製鉄株式会社
既設シールドトンネルの補強構造および既設シールドトンネルの補強方法
18日前
日本製鉄株式会社
抵抗スポット溶接継手、自動車用部品、及び抵抗スポット溶接継手の製造方法
14日前
産業振興株式会社
ドラム型磁選機および破砕不適物の分別方法
14日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
セメント系固化材
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
3か月前
個人
高物性セラミックス体とその製造法
15日前
花王株式会社
水硬性組成物
18日前
花王株式会社
水硬性組成物
18日前
サンノプコ株式会社
焼成用スラリー
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付コンクリート
3か月前
三井住友建設株式会社
水硬性化合物
18日前
株式会社大木工藝
活性炭成形体の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
18日前
花王株式会社
セメント系用粉塵低減剤
15日前
タイハクマテリアルズ株式会社
化粧仕上塗材
2か月前
株式会社大川構造設計
硬化物の製造方法
3か月前
東京窯業株式会社
蓄熱体の製造方法及び蓄熱体
1か月前
続きを見る
他の特許を見る