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公開番号2025016994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119854
出願日2023-07-24
発明の名称内視鏡用クリップ装置
出願人SBカワスミ株式会社,住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類A61B 17/128 20060101AFI20250129BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】より操作性の良好な内視鏡用クリップ装置を提供する。
【解決手段】内視鏡用クリップ装置100は、シース30と、スリーブ40と、操作ワイヤ61と、操作ワイヤ61に対して軸方向に進退可能な可動部材71と、コイルスプリングである伝達部73と、を有する処置具本体50を備え、処置具本体50は更に、可動部材71の前進動作を補助する前進補助部を備え、前進補助部は、クリップ10の結紮動作の際に、シース30の遠位端により保持部43の後退が規制されたタイミングから更に操作ワイヤ61が近位側に牽引された後で、操作ワイヤ61が遠位側に押し込まれたときに、クリップ本体11及び締付部の前進に追従させてスリーブ40を前進させるべく可動部材71を前進させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
生体組織を把持する複数のアーム部と前記アーム部の基端側に設けられた係止部とを有するクリップ本体と、前記複数のアーム部が内部に挿通されており前記複数のアーム部に対して前進することにより前記複数のアーム部を締め付けて閉状態とする締付部と、を有するクリップを収容可能な長尺なシースと、
前記シースの内部に配置されている筒状のスリーブであって、前記締付部を保持可能な保持部を遠位端部に有するスリーブと、
前記係止部に対して連結又は前記係止部から離脱するクリップ連結部を遠位端に有し、軸方向に進退可能に前記シース及び前記スリーブに挿通されている操作ワイヤと、
前記操作ワイヤに対して軸方向に進退可能な可動部材と、
前記可動部材と前記スリーブとを連結しているとともに、前記操作ワイヤの前進力及び後退力を前記スリーブに伝達するコイルスプリングである伝達部と、
を有する処置具本体を備え、
前記処置具本体は更に、前記クリップ本体及び前記締付部の前進に追従させて前記スリーブを前進させるべく前記可動部材の前進動作を補助する前進補助部を備え、
前記前進補助部は、前記クリップの結紮動作の際に、前記シースの遠位端により前記保持部の後退が規制されたタイミングから更に前記操作ワイヤが近位側に牽引された後で、前記操作ワイヤが遠位側に押し込まれたときに、前記クリップ本体及び前記締付部の前進に追従させて前記スリーブを前進させるべく前記可動部材を前進させる内視鏡用クリップ装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記可動部材は前記操作ワイヤに外挿されている請求項1に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項3】
前記処置具本体は、前記可動部材を前記操作ワイヤに対して相対的に遠位側に常時付勢している付勢部材を更に備える請求項1又は2に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項4】
前記処置具本体は、前記可動部材よりも近位側において前記操作ワイヤに固定されている近位側固定部を更に備え、
前記付勢部材は、前記近位側固定部と前記可動部材との間に介装されているとともに、前記近位側固定部から反力を得て前記可動部材を遠位側に付勢している請求項3に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記操作ワイヤに外挿されている第2コイルスプリングである請求項4に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項6】
前記第2コイルスプリングの外径は、前記コイルスプリングの外径よりも小さい請求項5に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項7】
前記第2コイルスプリングのばね定数は、前記コイルスプリングのばね定数よりも小さい請求項5に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項8】
前記処置具本体は、前記可動部材よりも遠位側において前記操作ワイヤに固定されている遠位側固定部を更に備え、
前記クリップ連結部が前記スリーブ内に収まる位置で、前記遠位側固定部によって前記可動部材の前進が規制される請求項3に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項9】
前記遠位側固定部は、前記スリーブの内径よりも大径に形成されており、
前記操作ワイヤの押し込み時に前記遠位側固定部が前記スリーブを前方に押し出す請求項8に記載の内視鏡用クリップ装置。
【請求項10】
前記処置具本体は、前記遠位側固定部と前記可動部材との間に介装されているスペーサを更に備え、
前記スペーサは、前記遠位側固定部よりも細径に形成されている請求項9に記載の内視鏡用クリップ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡用クリップ装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
内視鏡下で体腔内の生体組織を切除し、その切除部位をクリップにより結紮して止血する内視鏡用クリップ装置が提供されている。
【0003】
特許文献1には、生体組織を把持する複数のアーム部(同文献には腕部と記載)とアーム部の基端側に設けられた係止部とを有するクリップ本体と、複数のアーム部が内部に挿通されており複数のアーム部に対して前進することにより複数のアーム部を締め付けて閉状態とする締付部(同文献には締付部材と記載)と、を有するクリップを収容可能な長尺なシースと、シースの内部に配置されている筒状のスリーブであって、締付部を保持可能な保持部(同文献には拡径部と記載)を遠位端部に有するスリーブと、係止部に対して連結又は係止部から離脱するクリップ連結部を遠位端に有し、軸方向に進退可能に前記シース及びスリーブに挿通されている操作ワイヤと、操作ワイヤとスリーブとを連結しているとともに、操作ワイヤの前進力及び後退力をスリーブに伝達するコイルスプリングである伝達部(同文献には巻きばねと記載)と、を有する処置具本体を備えている内視鏡用クリップ装置が記載されており、伝達部の近位端部は、操作ワイヤに対して固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-130606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等の検討によれば、特許文献1の内視鏡用クリップ装置では、操作性について、なお改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より操作性が良好な内視鏡用クリップ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、生体組織を把持する複数のアーム部と前記アーム部の基端側に設けられた係止部とを有するクリップ本体と、前記複数のアーム部が内部に挿通されており前記複数のアーム部に対して前進することにより前記複数のアーム部を締め付けて閉状態とする締付部と、を有するクリップを収容可能な長尺なシースと、
前記シースの内部に配置されている筒状のスリーブであって、前記締付部を保持可能な保持部を遠位端部に有するスリーブと、
前記係止部に対して連結又は前記係止部から離脱するクリップ連結部を遠位端に有し、軸方向に進退可能に前記シース及び前記スリーブに挿通されている操作ワイヤと、
前記操作ワイヤに対して軸方向に進退可能な可動部材と、
前記可動部材と前記スリーブとを連結しているとともに、前記操作ワイヤの前進力及び後退力を前記スリーブに伝達するコイルスプリングである伝達部と、
を有する処置具本体を備え、
前記処置具本体は、前記クリップ本体及び前記締付部の前進に追従させて前記スリーブを前進させるべく前記可動部材の前進動作を補助する前進補助部を備え、
前記前進補助部は、前記クリップの結紮動作の際に、前記シースの遠位端により前記保持部の後退が規制されたタイミングから更に前記操作ワイヤが近位側に牽引された後で、前記操作ワイヤが遠位側に押し込まれたときに、前記クリップ本体及び前記締付部の前進に追従させて前記スリーブを前進させるべく前記可動部材を前進させる内視鏡用クリップ装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より操作性の良好な内視鏡用クリップ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る内視鏡用クリップの模式的な全体図である。
図1に示すA部の部分拡大の断面図である。
図2に示すA部の部分拡大図である。
図4(a)及び図4(b)は実施形態に係る内視鏡用クリップ装置の遠位端部にクリップが装着された状態を示す断面図であり、このうち図4(a)はクリップの開状態を示し、図4(b)はクリップの閉状態を示す。
実施形態に係る内視鏡用クリップ装置の遠位端部にクリップが装着された状態を示す断面図であり、クリップの前進に追従してスリーブが前進した状態を示す。
実施形態に係る内視鏡用クリップ装置の遠位端部にクリップが装着された状態を示す断面図であり、クリップの係止部からクリップ連結部が離脱した状態を示す。
図7(a)及び図7(b)は内視鏡用クリップ装置の処置具本体にクリップを装着する一連の動作を説明するための模式図である。
図8(a)及び図8(b)は内視鏡用クリップ装置の処置具本体にクリップを装着する一連の動作を説明するための模式図である。
変形例に係る内視鏡用クリップ装置の遠位端部にクリップが装着された状態を示す断面図であり、クリップの前進に追従してスリーブが前進した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。なお、図2から図8(b)は、シース30の軸心に沿った断面図である。
なお、本明細書において「軸方向」とは、特に断りがない限り、シース30の軸方向を意味し、当該方向は、クリップ10を留置する際の処置具本体50のクリップ連結部63の進退方向とも同じである。
また、以下において、軸方向における、内視鏡用クリップ装置100の先端側を遠位側、内視鏡用クリップ装置100の基端側を近位側と称する場合がある。また、遠位端部は、遠位端(最先端)及びその周辺を含む一定の範囲を意味し、近位端部とは、近位端(最基端)及びその周辺を含む一定の範囲を意味するものとする。
また、本実施形態に係る内視鏡用クリップ装置100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
(【0011】以降は省略されています)

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