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公開番号2025016631
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024191017,2023130228
出願日2024-10-30,2017-08-14
発明の名称乗物用シート
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人個人,個人
主分類B60N 2/42 20060101AFI20250128BHJP(車両一般)
要約【課題】後面衝突時、乗員の体格によらず、胸部の沈み込みを抑制し、頸部に係る負担が低減された乗物用シートの提供。
【解決手段】車両用シートSは、シートバックS2を備えた乗物用シートSであって、シートバックシートバックS2は、シートバックフレーム1と、前記シートバックフレーム1に載置されたクッションパッド2と、を有し、クッションパッド2は前記シートバックフレーム1に取り付けられた架設部材17に支持されており、前記クッションパッド2には乗員に後退移動荷重が作用したときに乗員の胸部に作用する反力を低下させるための撓みやすい部分22が形成されており、該撓みやすい部分22は、前記撓みやすい部分22の周囲よりも撓み易く構成されており、前記撓みやすい部分22と対向する位置に乗員の胸部の沈み込みを抑制するための胸部支持部材3を備え、該胸部支持部材3の下端が前記架設部材17の上端よりも上方に設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シートバックを備えた乗物用シートであって、
前記シートバックは、
シートバックフレームと、
前記シートバックフレームに載置されたクッションパッドと、を有し、
前記クッションパッドは前記シートバックフレームに取り付けられた支持部材に支持されており、
前記クッションパッドには乗員に後退移動荷重が作用したときに乗員の胸部に作用する反力を低下させるための反力低下部が形成されており、
該反力低下部は、前記反力低下部の周囲よりも撓み易く構成されており、
前記反力低下部と対向する位置に乗員の胸部の沈み込みを抑制するための沈み込み抑制部材を備え、
該沈み込み抑制部材の下端が前記支持部材の上端よりも上方に設けられていることを特徴とする乗物用シート。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記シートバックは、前記クッションパッドを被覆する表皮と、
前記表皮を前記クッションパッドに取り付けるための表皮取付部材であって、前記乗物用シートの幅方向に延在する表皮取付部材と、を有し、
前記沈み込み抑制部材の下端が前記表皮取付部材よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記シートバックフレームは、前記乗物用シートの幅方向に離間して配設された一対のサイドフレームと、
該サイドフレームの上端部を連結する上部フレームと、を備え、
前記沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの幅方向における端部が前記サイドフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記シートバックは、乗員の胸部を側方から支持するための側部支持部材を有し、
該側部支持部材は、前記乗物用シートの幅方向において前記サイドフレームと前記クッションパッドの間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記沈み込み抑制部材が前記側部支持部材と一体化されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記上部フレームはヘッドレストピラーをガイドするためのピラー支持部を備え、
該ピラー支持部と前記沈み込み抑制部材が一体化されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記反力低下部は、前記クッションパッドにおいて前記乗物用シートの上下方向に沿って延在するように形成された吊りこみ部よりも前記乗物用シートの幅方向において内側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の乗物用シート。
【請求項8】
前記沈み込み抑制部材は前記乗物用シートの上下方向における前記反力低下部の長さよりも長く延出していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の乗物用シート。
【請求項9】
前記クッションパッドにおける前記反力低下部の後方の位置に、凹部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の乗物用シート。
【請求項10】
前記クッションパッドにおける前記反力低下部の後方の位置に、前記クッションパッドを構成する材質と密度又は硬度の少なくとも一方が異なる材質が配置されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の乗物用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートに係り、特に衝突などの衝撃発生時に乗員の頸部を保護することが可能な乗物用シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両における後方からの衝突時に、乗員の頸部を衝撃から保護し、鞭打ち症を抑制するためのアクティブヘッドレストを備えた車両用シートがあった(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-67247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
後面衝突時(後突時)、乗員に後退移動荷重が作用した際、乗員の頭部がヘッドレストで位置規制された状態で、胸部がシートバックに沈み込むと、頸部と胸部の位相差(前後方向のずれ)が発生し、鞭打ち症になってしまうことがある。特に、体格が小さい乗員は、体格の大きい乗員よりも、シートバックへの体の沈み込みが生じやすいため、鞭打ち症になる可能性がより高かった。
【0005】
従来、鞭打ち症の発生を抑制するために、乗員の頭部を適切に支持することが試みられてきたが、本発明では、後突時に乗員の頭部と胸部の双方を適切に拘束することが望ましいことに着目をした。そして、頸部にかかる負担を低減するためには、頭部を支持した状態で胸部の沈み込みを阻止することが重要であることに着目をした。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、後面衝突時、乗員の体格によらず、胸部の沈み込みを抑制し、頸部に係る負担が低減された乗物用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シートバックを備えた乗物用シートであって、前記シートバックは、シートバックフレームと、前記シートバックフレームに載置されたクッションパッドと、を有し、前記クッションパッドは前記シートバックフレームに取り付けられた支持部材に支持されており、前記クッションパッドには乗員に後退移動荷重が作用したときに乗員の胸部に作用する反力を低下させるための反力低下部が形成されており、該反力低下部は、前記反力低下部の周囲よりも撓み易く構成されており、前記反力低下部と対向する位置に乗員の胸部の沈み込みを抑制するための沈み込み抑制部材を備え、該沈み込み抑制部材の下端が前記支持部材の上端よりも上方に設けられていることにより解決される。
【0008】
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、後突時など、乗員に後退移動荷重が作用したときに、適切な位置に設けられた沈み込み抑制部材によって、乗員の胸部の沈み込みが抑制されるため、頸部に係る負担を低減することが可能となる。また、クッションパッドに反力低下部が設けられていることから、沈み込み抑制部材を設けたとしても、乗員の胸部、特に体格の小さな乗員の胸部に生じる反力を低下させることが可能となる。
【0009】
また、上記の構成において、前記シートバックは、前記クッションパッドを被覆する表皮と、前記表皮を前記クッションパッドに取り付けるための表皮取付部材であって、前記乗物用シートの幅方向に延在する表皮取付部材と、を有し、前記沈み込み抑制部材の下端が前記表皮取付部材よりも上方に設けられているとよい。
上記の構成では、沈み込み抑制部材がシートバックにおいて適切な高さ位置に配置されることになるため、後突時など、乗員に後退移動荷重が作用したときに、乗員の胸部の沈み込みを適切に抑制することが可能となる。
【0010】
また、上記の構成において、前記シートバックフレームは、前記乗物用シートの幅方向に離間して配設された一対のサイドフレームと、該サイドフレームの上端部を連結する上部フレームと、を備え、前記沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの幅方向における端部が前記サイドフレームに取り付けられているとよい。
上記の構成では、沈み込み抑制部材の両端部がシートバックフレームに取り付けられているため、乗員の胸部が沈み込んだ時に、その後退移動荷重を受け止めることが可能であり、乗員の胸部の沈み込みを確実に抑制することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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