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公開番号2025016582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024188404,2021524163
出願日2024-10-25,2019-11-04
発明の名称繊維芽細胞を用いた悪液質の治療及びその生成物
出願人フィブロバイオロジクス インコーポレイテッド,FIBROBIOLOGICS, INC.
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A61K 35/33 20150101AFI20250128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】悪液質又はそれに関連する炎症の治療に関連する方法及び組成物を提供する。
【解決手段】特定の実施形態において、悪液質又はそれに関連する炎症は、線維芽細胞の投与によって処置又は予防される。特定の実施形態では、線維芽細胞は、羊膜由来線維芽細胞である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
個体における、悪液質又はそれに関連する炎症を改善するための方法であって、以下の工程を含む:
a.免疫調節活性の産生を誘導し、それによって免疫調節線維芽細胞を産生するための適切な条件下で、線維芽細胞の集団を任意に培養する工程;及び、
b.免疫調節線維芽細胞の有効量を個体に投与すること。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年11月4日に出願された米国仮特許出願第62/755,542
号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
(技術分野)
本開示は、少なくとも細胞生物学、分子生物学、細胞治療、医学の分野に関するもので
ある。
【背景技術】
【0003】
悪液質は、例えば、癌又はHIVのような慢性感染症の患者において特に呈する筋肉消
耗に関連する状態である。炎症性メディエーターがTNF-αなどの悪液質の原因である
ことが研究により示されているが、炎症を阻害するための介入は臨床状況では比較的効果
がなかった。この相違の1つの潜在的な理由は、癌関連炎症の多因子的性質である。
【0004】
腫瘍性形質転換の過程は細胞の制御不能な増殖と関連しており、これによりde no
vo組織の壊死が生じ、結果としてマクロファージの浸潤、補体の活性化、及び新生血管
形成が生じる。この新生物の発現が正常な生理学的過程が妨害されるレベルで起こってい
る状況では炎症マーカーの全身性増加が観察され、これは患者の全体的な体質に全身性の
結果を呈する過剰な慢性炎症を生じる。
【0005】
がん患者の大多数は、筋肉の消耗、代謝異常、及び多臓器不全のために疾患により死亡
する。現在利用可能な介入は癌患者における腫瘍負荷の減少に焦点が当てられているが、
当該技術分野において、患者の一人般生理学に対する腫瘍塊の影響に関連する病理を減少
させる介入が必要とされている。本開示は、がん患者において生理学的、免疫学的及び代
謝的ホメオスタシスを回復させるために線維芽細胞を使用するための手段を提供し、これ
により、腫瘍の安定化及び場合によっては退縮をもたらす活動を開始し、維持し、実行す
るための先天的及び適応的宿主反応の可能性が可能となる。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施形態は、個体に有効量の免疫調節線維芽細胞を投与する工程を包含する、
個体における悪液質又はそれに関連する炎症を改善するための方法を包含する。この方法
はまた、免疫調節活性の産出を誘導し、それによって免疫調節線維芽細胞を産生するため
の適切な条件下で、線維芽細胞の集団を培養する工程を包含し得る。悪液質、又はそれに
関連する炎症は、慢性感染、結核、HIV/AIDS、癌、腹腔疾患、慢性閉塞性肺疾患
、多発性硬化症、関節リウマチ、うっ血性心不全、家族性アミロイドポリニューロパチー
、水銀中毒(アクロディニア)、クローン病、未治療/重症1型糖尿病、神経性食欲不振
症、ホルモン欠乏症、及びそれらの組合せからなる群より選択される1つのような慢性炎
症状態によって開始され得る。場合によっては、慢性炎症状態は、血流中で検出される1
つ以上のマーカーのような、1つ以上の検出可能なマーカーの上昇と関連する。個体は、
慢性炎症状態を有することが知られているか、又は慢性炎症状態を有することが疑われる
か、又は有する危険性がある。検出可能なマーカーの例としては、C反応性タンパク質、
インターロイキン-1、インターロイキン-6、TNF-α、及びそれらの組み合わせか
らなる群より選択されるものがあげられる。
【0007】
本開示の特定の実施形態では、方法で利用される線維芽細胞は羊水に由来する。羊水に
由来する線維芽細胞の例は、ヒト、霊長類、イヌ、ネコ、ヤギ、ゾウ、ウシ、ウマ、ブタ
、マウス、ウサギ、及びそれらの組合せからなる群より選択されるものであってよい。特
定の実施形態において、線維芽細胞は、SSEA3、SSEA4、Tra-1-60、T
ra-1-81、Tra-2-54、Oct-4、CD13、CD44、CD49b、C
D105、アミノペプチダーゼN、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される1
つ以上のマーカーの検出可能なレベルを発現する。特定の例において、線維芽細胞は、検
出可能なレベルのSSEA1を発現しない。
【0008】
個体が線維芽細胞を提供される場合、それらは、硬膜外、脳室内、脳室内、皮下、舌下
、頬部外-羊膜、鼻、動脈内、心臓内、海綿体内、皮内、病変内、筋肉内、眼内、骨内、
腹腔内、髄腔内、子宮内、膣内、静脈内、膀胱内、硝子体内、皮下、経皮、血管周囲、経
粘膜、及びそれらの組合せからなる群より選択される1つ以上の経路によって、悪液質、
又はそれに関連する炎症に罹患した個体に投与され得る。
【0009】
本開示は、再生特性を有する線維芽細胞、再生特性を有する細胞に関連する組織、及び
それに関連する悪液質又は炎症の治療のための再生特性を有する細胞に由来する生成物の
使用を包含する。1つの実施形態において、癌関連悪液質又はHIV関連悪液質(例えば
)は、細胞再生に関連する特性を保持しながら、投与を可能にするように改変された再生
細胞を保有する細胞又は組織の投与によって処置される。投与は、場合によっては静脈内
、皮下又は筋肉内である様式でよい。
【0010】
本開示の実施形態において、個体における悪液質又はそれに関連する炎症を改善するた
めの方法が存在し、以下の工程を包含する:a.免疫調節活性の産生を誘導するための適
切な条件下で線維芽細胞の集団を培養し、それによって免疫調節線維芽細胞を産生する工
程;及び、b.個体に有効量の上記免疫調節線維芽細胞を投与する工程。具体的な実施形
態では悪液質、又はそれに関連する炎症は慢性感染、結核、HIV/AIDS、癌、腹腔
疾患、慢性閉塞性肺疾患、多発性硬化症、関節リウマチ、うっ血性心不全、家族性アミロ
イドポリニューロパチー、水銀中毒(先端痛症)、クローン病、未治療/重症1型糖尿病
、神経性食欲不振症、ホルモン欠乏症、及びそれらの組合せからなる群より選択されるよ
うな慢性炎症状態によって開始される。特定の実施形態において、慢性炎症状態は、C反
応性タンパク質、インターロイキン-1、インターロイキン-6、TNF-α、及びそれ
らの組み合わせからなる群より選択される検出可能なマーカーのような、1つ以上の検出
可能なマーカーの上昇に関連する。特定の実施形態において、線維芽細胞は羊水(例えば
、ヒト、霊長類、イヌ、ネコ、ヤギ、ゾウ、ウシ、ウマ、ブタ、マウス、ウサギ、及びそ
れらの組み合わせからなる群より選択される種から選択される羊水)に由来する。線維芽
細胞は、SSEA3、SSEA4、Tra-1-60、Tra-1-81、Tra-2-
54、Oct-4、CD13、CD44、CD49b、CD105、アミノペプチダーゼ
N、及びこれらの組合せからなる群より選択される1以上のマーカーの検出可能なレベル
を発現し得る。特定の実施形態において、イブロブラストは、検出可能なレベルのSSE
A1を発現しない。
(【0011】以降は省略されています)

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