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公開番号2025016399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-03
出願番号2021204987
出願日2021-12-17
発明の名称医療器具
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類A61M 5/158 20060101AFI20250127BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】標的組織に対する薬剤の集積量を高め得る医療器具を提供する。
【解決手段】長尺の筒状に形成され内部に薬剤が流通する流路を形成する内壁面11と、内壁面と反対側に形成され、外部に臨む外壁面12とを備え、長手方向Xにおける先端部が閉じている注入針10を有し、外壁面と内壁面とは流路と連通する複数の穴部13によって接続され、外壁面は溝部14を形成するように凹凸状に形成され、溝部は、複数の穴部において隣接する穴部を長手方向につなげるように設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
長尺の筒状に形成され内部に薬剤が流通する流路を形成する内壁面と、前記内壁面と反対側に形成され、外部に臨む外壁面とを備え、長手方向における先端部が閉じている注入針を有し、
前記外壁面と前記内壁面とは、前記流路と連通する複数の穴部によって接続され、
前記外壁面は溝部を形成するように凹凸状に形成され、
前記溝部は、複数の前記穴部において隣接する前記穴部を前記長手方向につなげるように設けられる医療器具。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記溝部は、前記溝部に薬剤が流通する際の薬剤が前記注入針の前記長手方向と交差する径方向における内側に向かって流通することを促進する誘引部を備える請求項1に記載の医療器具。
【請求項3】
前記誘引部は、前記溝部の延びる方向から前記溝部を見た際に、前記溝部の断面形状における隅のなす角度が90度以下である請求項2に記載の医療器具。
【請求項4】
前記溝部は、隣接する前記穴部をつなぐ第1部位を通じ、前記穴部を超えた第2部位まで形成される請求項1に記載の医療器具。
【請求項5】
前記穴部は、前記注入針の前記長手方向に並んで形成されるとともに、前記長手方向と交差する前記注入針の周方向に並んで形成され、
前記溝部は、前記長手方向に加えて前記周方向において隣接する前記穴部の間に形成される請求項1に記載の医療器具。
【請求項6】
前記穴部から離間するとともに、前記溝部に隣接して形成される第2溝部を備える請求項1に記載の医療器具。
【請求項7】
前記溝部は、前記穴部の幅以上に形成される請求項1に記載の医療器具。
【請求項8】
前記溝部は、前記穴部の幅よりも小さく形成され、かつ、一の前記穴部を複数通るように形成される請求項1に記載の医療器具。
【請求項9】
前記溝部は複数設けられ、
複数の前記溝部において、一の前記溝部と他の前記溝部の深さは互いに異なるように形成される請求項1に記載の医療器具。
【請求項10】
前記穴部は、前記注入針の前記長手方向と交差する側方からみた際に多角形に形成される請求項1に記載の医療器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
肝臓に形成された腫瘍を処置する場合、局所的に治療を施してがん細胞を壊死させる経皮的エタノール注入療法を行う場合がある。術者は、腹部や胸部を切開し、肝臓に針カニューレを穿刺して、針先を肝臓がんの患部へ到達させる。そして、針先からエタノールを注入することによって、がん細胞を壊死させることができる。
【0003】
がん治療薬を投与するデバイスには、複数の針と、複数の針のそれぞれと流体連通する複数のタンクと、複数のタンク内の流体圧力を制御する複数のアクチュエータと、を備える装置がある。この装置において、針の側面には薬剤を外部に投与しうる穴部を複数設けたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-073762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、がん治療薬などの薬剤の薬効を向上させるにあたり、腫瘍などの標的組織に対する薬剤の集積量を高めることについて鋭意検討している。そこで本発明は標的組織に対する薬剤の集積量を高め得る医療器具を提供することを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、注入針を備える医療器具である。注入針は、長尺の筒状に形成され内部に薬剤が流通する流路を形成する内壁面と、内壁面と反対側に形成され、外部に臨む外壁面とを備える注入針を有する。外壁面と内壁面とは、流路と連通する複数の穴部によって接続される。外壁面は、溝部を形成するように凹凸状に形成される。溝部は、複数の穴部において隣接する穴部を長手方向につなげるように設けられる。
【0007】
本発明の一態様に係る医療器具によれば、標的組織に対する薬剤の集積量を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る医療システムを示す概略図である。
図1に係る医療システムを構成する注入針の先端部を示す図である。
図2に係る注入針における穴部及び溝部について示し、図2の3-3線に沿って穴部の軸中心を通るように切断した断面図である。
注入針の溝部について示し、図2に係る注入針の長手方向に交差(直交)する方向であって図2の4-4線に沿う断面図である。
溝部のない比較例に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図5に続き、比較例に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図6に続き、比較例に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図2に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図8に続き、図2に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図9に続き、図2に係る注入針において薬剤が流出する様子を示す図である。
図5に示す溝部のない比較例に係る注入針において注入針と標的組織との接触を示し、穴部の軸中心を通るように切断した断面図である。
図2に係る注入針において、注入針と標的組織との接触について示し、穴部の軸中心を通るように切断した断面図である。
第1実施形態の変形例1に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例2に係る注入針の溝部の形状について示し、図4に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例3に係る注入針の溝部の形状について示し、図4に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例4に係る注入針の溝部の形状について示し、図4に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例5に係る注入針の溝部の形状について示し、図4に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例6に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例7に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例8に係る注入針の先端部を示す図である。
図20に係る注入針の溝部及び穴部について示し、図3に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例9に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例10に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例11に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例12に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例13に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例14に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例15に係る注入針の先端部を示す図である。
図28に係る注入針の溝部、穴部及びストッパーについて示し、図3に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例16に係る注入針の先端部を示す図である。
図30に係る注入針の溝部、穴部及びストッパーについて示し、図3に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例17に係る注入針の先端部を示す図である。
図32に係る注入針の溝部、穴部及びストッパーについて示し、図3に対応する断面図である。
第1実施形態の変形例18に係る注入針の先端部を示す図である。
第1実施形態の変形例19に係る注入針の先端部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例および運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0010】
さらに、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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