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公開番号2025016379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2024115511
出願日2024-07-19
発明の名称回収装置の運転方法、及び学習済モデル
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人弁理士法人R&C
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250124BHJP(計算;計数)
要約【課題】商業的に利用価値がある二酸化炭素を回収する回収装置の運転方法を提供する。
【解決手段】二酸化炭素を回収する回収装置1の運転方法は、二酸化炭素の排出量に応じて取引されるカーボンプライシングを監視するCP監視ステップと、回収装置1の状態を切換パラメータに基づいて切り換える切換ステップと、を含み、切換ステップでは、CP監視ステップの情報を切換パラメータとして用いて、回収装置1の状態を運転状態又は停止状態に切り換える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
二酸化炭素を回収する回収装置の運転方法であって、
二酸化炭素の排出量に応じて取引されるカーボンプライシングを監視するCP監視ステップと、
前記回収装置の状態を切換パラメータに基づいて切り換える切換ステップと、を含み、
前記切換ステップでは、前記CP監視ステップの情報を前記切換パラメータとして用いて、前記回収装置の前記状態を運転状態又は停止状態に切り換える回収装置の運転方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
二酸化炭素を回収化する回収装置の運転方法であって、
二酸化炭素の排出量に応じて取引されるカーボンプライシングを監視するCP監視ステップと、
前記回収装置の状態を切換パラメータに基づいて切り換える切換ステップと、
前記回収装置に供給可能な発電装置で発生した電力の売電価格を監視する売電監視ステップと、
前記CP監視ステップ及び前記売電監視ステップの情報に基づいて、金銭価値を評価する評価ステップと、を含み、
前記切換ステップでは、前記評価ステップの評価結果を前記切換パラメータとして用いて、前記回収装置の前記状態を運転状態にする運転期間を設定し、前記運転期間だけ前記回収装置の前記状態を前記運転状態に切り換える回収装置の運転方法。
【請求項3】
前記回収装置は、海中に含まれる炭酸及びカルシウムイオンから電気化学的に炭酸カルシウムを生成させる請求項1又は2に記載の回収装置の運転方法。
【請求項4】
前記回収装置は、前記炭酸カルシウムの生成過程で発生した水素を燃料電池に供給し、当該燃料電池で発生した電力を用いて運転可能に構成されている請求項3に記載の回収装置の運転方法。
【請求項5】
前記切換ステップでは、前記評価ステップの評価結果として前記金銭価値が所定値よりも低いとき、前記回収装置の運転を停止して、前記発電装置で発生した前記電力を蓄電装置に蓄電する請求項2に記載の回収装置の運転方法。
【請求項6】
前記発電装置は、風のエネルギーを利用して前記電力に変換する風力発電である請求項2に記載の回収装置の運転方法。
【請求項7】
前記発電装置は、波のエネルギーを利用して前記電力に変換する波力発電である請求項2に記載の回収装置の運転方法。
【請求項8】
気象情報を監視する気象監視ステップを更に含み、
前記切換ステップでは、前記気象情報を前記切換パラメータとして用いて、前記回収装置の前記運転期間を設定する請求項6又は7に記載の回収装置の運転方法。
【請求項9】
請求項2に記載の回収装置の運転方法を学習させた学習済モデルであって、
前記CP監視ステップで得られる前記カーボンプライシング及び前記売電監視ステップで得られる前記売電価格を入力することにより、前記切換ステップにおける前記回収装置の前記運転期間を出力する学習済モデル。
【請求項10】
請求項8に記載の回収装置の運転方法を学習させた学習済モデルであって、
前記CP監視ステップで得られる前記カーボンプライシング、前記売電監視ステップで得られる前記売電価格、及び前記気象監視ステップで得られる前記気象情報を入力することにより、前記切換ステップにおける前記回収装置の前記運転期間を出力する学習済モデル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素を回収する回収装置の運転方法、及びこのような回収装置の運転期間を出力する学習済モデルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化を防止するために有効な対策の早期実施が望まれている。地球温暖化を引き起こす温室効果ガスとして、大気中の二酸化炭素が挙げられる。二酸化炭素は、例えば化石燃料を燃焼した際に排出される排ガスに含まれる。このような二酸化炭素を回収し、固定化することができれば、地球温暖化を抑制することが可能である。そこで、二酸化炭素の回収に関する技術が検討されてきた(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、大気中の二酸化炭素の削減方法について記載されている。この削減方法では、海洋表層海水の中に含まれる炭酸を除去した除炭酸海水を用いて大気中の二酸化炭素を吸収(削減)している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-21870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、単に二酸化炭素の吸収に関するものであって、二酸化炭素の吸収に応じて収益を得ることまで想定されていない。このため、特許文献1に記載の技術は、商業的に利用する点において改善の余地がある。
【0006】
そこで、商業的に利用価値がある二酸化炭素を回収する回収装置に関する技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る回収装置の運転方法の特徴構成は、二酸化炭素を回収する回収装置の運転方法であって、二酸化炭素の排出量に応じて取引されるカーボンプライシングを監視するCP監視ステップと、前記回収装置の状態を切換パラメータに基づいて切り換える切換ステップと、を含み、前記切換ステップでは、前記CP監視ステップの情報を前記切換パラメータとして用いて、前記回収装置の前記状態を運転状態又は停止状態に切り換える点にある。
【0008】
このような特徴構成とすれば、カーボンプライシングに基づいて回収装置を運転したり、停止したりすることで、効率よく収益を得ることが可能となる。つまり、カーボンプライシングが相対的に高い状態で回収装置を運転させ、カーボンプライシングが相対的に低い状態で回収装置を停止させることで、変動するカーボンプライシングに基づいて回収装置を金銭的価値の高い状態で運用できる。したがって、商業的に利用価値が高い状態で、二酸化炭素を回収する回収装置を運転することが可能となる。
【0009】
また、本発明に係る回収装置の運転方法の他の特徴構成は、二酸化炭素を回収する回収装置の運転方法であって、二酸化炭素の排出量に応じて取引されるカーボンプライシングを監視するCP監視ステップと、前記回収装置の状態を切換パラメータに基づいて切り換える切換ステップと、前記回収装置に供給可能な発電装置で発生した電力の売電価格を監視する売電監視ステップと、前記CP監視ステップ及び前記売電監視ステップの情報に基づいて、金銭価値を評価する評価ステップと、を含み、前記切換ステップでは、前記評価ステップの評価結果を前記切換パラメータとして用いて、前記回収装置の前記状態を運転状態にする運転期間を設定し、前記運転期間だけ前記回収装置の前記状態を前記運転状態に切り換える点にある。
【0010】
このような特徴構成とすれば、発電装置で発生した電力の売電価格が高い場合には売電して収益を得るようにし、売電価格が安い場合には電力を回収装置の運転に利用することで回収装置の運転コストを低減することができる。つまり、評価ステップでは、カーボンプライシング及び売電価格をトータル評価して、回収装置の運転期間を設定すれば、金銭的価値の最大化を図ることが可能となる。したがって、商業的に利用価値が高い状態で回収装置を運転することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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