TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024202568,2021556145
出願日2024-11-20,2020-11-12
発明の名称導電性粒子、その製造方法及びそれを含む導電性材料
出願人日本化学工業株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類C23C 18/36 20060101AFI20250123BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】本発明の目的は、従来以上に接続抵抗が低く、かつ接続信頼性の高い導電性粒子を提供することにある。
【解決手段】無電解めっきにより芯材粒子の表面に導電層を形成する導電性粒子の製造方法であって、前記導電層の形成中に無電解めっき反応液に硫黄化合物を添加する工程を有する導電性粒子の製造方法である。前記硫黄化合物が、2-メルカプトベンゾチアゾール、2-メルカプトベンゾオキサゾール及び2-メルカプトベンゾイミダゾールからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無電解めっきにより芯材粒子の表面に導電層を形成する導電性粒子の製造方法であって、
前記導電性粒子の圧縮硬さの最高値が14700N/mm

以上であり、かつ、圧縮率5%未満で圧縮硬さが最高値を示し、
圧縮率20%以上50%以下における圧縮硬さの平均値が1300N/mm

以上5000N/mm

未満であって、
圧縮率20%以上50%以下における圧縮硬さの平均値に対する、圧縮硬さの最高値の比が3以上15以下であり、
前記導電層の形成中に無電解めっき反応液に硫黄化合物を添加する工程を有する導電性粒子の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記硫黄化合物が、2-メルカプトベンゾチアゾール、2-メルカプトベンゾオキサゾール及び2-メルカプトベンゾイミダゾールからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載の導電性粒子の製造方法。
【請求項3】
硫黄化合物の添加を30秒以内で行う請求項1又は2に記載の導電性粒子の製造方法。
【請求項4】
前記硫黄化合物の添加量が、無電解めっき反応液中の全硫黄化物濃度が0.01ppm以上500ppm以下となる量である請求項1~3のいずれか1項に記載の導電性粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性粒子及びそれを含む導電性材料に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
異方性導電フィルムや異方性導電ペーストといった異方性導電材料の導電性材料として用いられる導電性粒子としては、一般に芯材粒子の表面に金属からなる導電層を形成したものが知られており、この導電層により電極や配線間の電気的な接続を行っている。
【0003】
このような導電性粒子により電極間を加圧接続する際、導通を図るためには電極表面に形成されている酸化膜を排除する必要があり、導電性粒子には初期の加圧に耐え得る硬さが求められる。例えば、特許文献1には、芯材である樹脂粒子にエチレン性不飽和基を複数有する架橋性の単量体を含ませることで、10%圧縮したときの圧縮硬さと50%圧縮したときの圧縮硬さの比率を特定範囲内とすることにより、接続抵抗を低くし、かつ接続信頼性を高めることができる導電性粒子が開示されている。しかし、電極間の加圧接続時の初期の段階では、芯材粒子の特性に加えて導電層が有する特性も影響を及ぼし易い。
【0004】
このような観点から、特許文献2では、ニッケルとリンの結晶構造を有する結晶層を含む導電層からなる導電性粒子により、5%圧縮されたときの圧縮硬さが特定値以上であることが記載されている。また、特許文献3では、導電部が外表面に複数の突起を有し、この突起のX線回折における(111)面の割合が50%以上であり、基部の平均最大径が1nm以上、500nm以下である導電性粒子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2014/007334号
特開2013-214511号公報
特開2016-119304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2及び特許文献3のいずれも導電層の特性を改良することで、電極及び導電層に形成されている酸化膜を排除することができ、接続後の電極及び導電性粒子の接触面積が高められる導電性粒子を得ることにより、電極間を電気的に接続した場合に、接続抵抗を低くし、かつ接続信頼性を高めることを目的としているが、更なる改善の余地がある。
【0007】
したがって本発明の目的は、従来以上に接続抵抗が低く、かつ接続信頼性の高い導電性粒子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、電極を加圧接続する初期の段階で、電極に形成されている酸化膜を排除しうる程度の硬さを有する導電層と、接続された後の導電性粒子の硬さの比率が特定の範囲を満たす導電性粒子は、接続抵抗を低くすることができ、かつ、接続信頼性にも優れることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち本発明は、芯材粒子の表面に導電層が形成されてなる導電性粒子において、前記導電性粒子の圧縮硬さの最高値が14700N/mm

以上であり、かつ、圧縮率5%未満で圧縮硬さが最高値を示し、圧縮率20%以上50%以下における圧縮硬さの平均値が1300N/mm

以上5000N/mm

未満であって、圧縮率20%以上50%以下における圧縮硬さの平均値に対する、圧縮硬さの最高値の比が1.5以上50以下である導電性粒子を提供するものである。
【0010】
また本発明は、無電解めっき法により芯材粒子の表面に導電層を形成する導電性粒子の製造方法であって、前記導電層の形成中に無電解めっき反応液に硫黄化合物を添加する工程を有する導電性粒子の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日鉄建材株式会社
波形鋼板
19日前
株式会社カネカ
製膜装置
17日前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
1か月前
日産自動車株式会社
樹脂部材
2か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
1か月前
栗田工業株式会社
金属部材の防食方法
2か月前
一般財団法人電力中央研究所
耐腐食膜
2か月前
大阪富士工業株式会社
浴中軸部材の製造方法
7日前
東京エレクトロン株式会社
基板処理方法
2か月前
株式会社カネカ
製膜装置
10日前
株式会社不二越
熱処理に用いる油切り装置
2か月前
日本化学産業株式会社
複合めっき皮膜及びめっき製品
3日前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
2か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
18日前
株式会社アルバック
電子ビーム式蒸着ユニット
1か月前
株式会社オプトラン
気泡除去方法及び気泡除去装置
1か月前
東京エレクトロン株式会社
吸着制御方法及び成膜装置
1か月前
アイテック株式会社
複合めっき材
1か月前
株式会社アルバック
真空成膜装置及び真空成膜方法
1か月前
株式会社アルバック
タングステン配線膜の成膜方法
1か月前
栗田工業株式会社
密閉冷却水系のpH制御方法及び装置
1か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理方法及び基板処理装置
2か月前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
1か月前
株式会社高純度化学研究所
酸化スズ(II)薄膜の製造方法
19日前
山陽特殊製鋼株式会社
炭素濃度分布の解析方法
1か月前
株式会社SUS
チタン材、チタン製の容器およびチタン材の製造方法
10日前
株式会社日立製作所
浸窒処理部品およびその製造方法
2か月前
富士通商株式会社
新規なSiOx/カーボンナノ繊維とその製造方法
7日前
株式会社アルバック
成膜装置及び成膜方法
10日前
大日本印刷株式会社
マスク装置の製造方法及びマスク装置
1か月前
株式会社日本テクノ
金属酸化被膜装置及び金属酸化被膜形成方法
11日前
三菱電機株式会社
浸漬処理装置及び浸漬処理方法
2か月前
安徽熙泰智能科技有限公司
薄膜沈着装置およびその沈着方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
粒子被覆装置および粒子被覆方法
1か月前
AGC株式会社
成膜装置および膜付き基板の製造方法
2か月前
セイコーエプソン株式会社
粒子被覆装置および粒子被覆方法
1か月前
続きを見る