TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025015727
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024200556,2021545564
出願日
2024-11-18,2020-09-09
発明の名称
p-ボロノフェニルアラニンを含有する注射液剤
出願人
ステラファーマ株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
A61K
31/69 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 ホウ素中性子捕捉療法用注射液剤を提供する。
【解決手段】 化合物中のホウ素原子のうち、ホウ素10の割合が、75%以上である、p-ボロノフェニルアラニン又はその薬学的に許容される塩;糖アルコール;抗酸化剤;クエン酸;及び水を含有し、pH6.5~7.5であり、浸透圧比が、1.0~1.8である、点滴静注で投与される為の、ホウ素中性子捕捉療法用注射液剤を調製する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
化合物中のホウ素原子のうち、ホウ素10の割合が、75%以上である、p-ボロノフェニルアラニン又はその薬学的に許容される塩;
糖アルコール;
抗酸化剤;
クエン酸;及び
水を含有し、pH6.5~7.5であり、浸透圧比が、1.0~1.8である、点滴静脈注射で投与される為の、ホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
p-ボロノフェニルアラニン濃度として、150~250mg/kg/時間の割合で、1.5~3時間投与した後に、80~120mg/kg/時間の割合で、0.5~1.5時間減速投与を行いながら、該減速投与時に熱外中性子線を照射する為の、請求項1に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項3】
前記糖アルコールが、ソルビトール又はマンニトールである、請求項1又は2項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項4】
前記糖アルコールの濃度が、2.6~6.5w/v%である請求項1~3のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項5】
前記糖アルコールの含有割合が、p-ボロノフェニルアラニンの含有量に対して、モル比で、0.9から3.0までの範囲である、請求項1~4のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項6】
抗酸化剤が、亜硫酸塩である、請求項1~5のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項7】
前記抗酸化剤濃度が、0.01~0.6w/v%の請求項6に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項8】
前記亜硫酸塩が、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、又は亜硫酸水素ナトリウムである請求項6又は7に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
【請求項9】
固形がん治療用である、請求項1~8のいずれか1項に記載の注射液剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、p-ボロノフェニルアラニンを含有する注射液剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、放射性アイソトープを利用したがんの治療方法として、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)が注目を集めている。ホウ素中性子捕捉療法は、ホウ素10同位体(
10
B)を含むホウ素化合物をがん細胞に取り込ませ、低エネルギーの中性子線(たとえば熱外中性子)を照射して、細胞内で起こる核反応により局所的にがん細胞を破壊する治療方法である。この治療方法では、ホウ素10を含むホウ素化合物をがん組織の細胞に選択的に蓄積させることが、治療効果を高める上で重要であるため、がん細胞に選択的にかつ確実に取り込まれるホウ素化合物を開発することが必要となる。
【0003】
BNCTに用いる薬剤として基本骨格にホウ素原子またはホウ素原子団を導入したホウ素含有化合物が合成されている。実際の臨床で用いられている薬剤としては、p-ボロノフェニルアラニン(BPA)やメルカプトウンデカハイドロドデカボレート(BSH)がある。
【0004】
p-ボロノフェニルアラニンは、生理的pHでの溶解性が極めて乏しい。
【0005】
水に対するp-ボロノフェニルアラニンの溶解度を改善する為に、p-ボロノフェニルアラニンのフルクトース錯体を生成したり(例えば特許文献1)、p-ボロノフェニルアラニンにアルカリ溶液中(水酸化ナトリウム水溶液中など)で、単糖またはポリオールを添加し、イオン交換樹脂により無機塩を除去して利用したり(例えば特許文献2)という方法が試みられている。
【0006】
さらに、p-ボロノフェニルアラニンの溶解度を改善する他の技術も提案されている(特許文献3)。
米国特許第5492900号
米国特許第6169076号
特許第5345771号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ホウ素中性子捕捉療法として効果を発揮するために必要な投与時の血液中ホウ素濃度は限られている。この為、血液中のホウ素濃度を一定範囲に調整すること及び投与速度は厳密に定められる必要がある。一方で、被験者への効果を最大限にしつつ、投与時の有害事象のない、バランスの良い処方の確立が望まれている。
【0008】
そこで、本発明の目的は、安定性に優れ、点滴静注剤としての安全性も確保されており、投与される対象への負担も少ない、p-ボロノフェニルアラニンを含有する注射液剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、化合物中のホウ素原子のうち、ホウ素10の割合を制御し、さらに、糖アルコールや抗酸化剤を含有させ、pH値、及び浸透圧比を調整することによって、注射液剤中でのp-ボロノフェニルアラニンの溶解性、幅広い温度域での安定性、安全性を高めながら、被験者への優れた効果を有する製剤を作製できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、下記に掲げる注射液剤を提供する。
[1]
化合物中のホウ素原子のうち、ホウ素10の割合が、75%以上である、p-ボロノフェニルアラニン又はその薬学的に許容される塩;
糖アルコール;
抗酸化剤;及び
水を含有し、pH6.5~7.8であり、浸透圧比が、1.0~1.8である、点滴静脈注射で投与される為の、ホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[2]
p-ボロノフェニルアラニン濃度として、150~250mg/kg/時間の割合で、1.5~3時間投与した後に、80~120mg/kg/時間の割合で、0.5~1.5時間減速投与を行いながら、該減速投与時に熱外中性子線を照射する為の、項1に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[3]
前記糖アルコールが、ソルビトール又はマンニトールである、項1又は2項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[4]
前記糖アルコールの濃度が、2.6~6.5w/v%である項1~3のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[5]
前記糖アルコールの含有割合が、p-ボロノフェニルアラニンの含有量に対して、モル比で、0.9から3.0までの範囲である、項1~4のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[6]
抗酸化剤が、亜硫酸塩である、項1~5のいずれか1項に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[7]
前記抗酸化剤濃度が、0.01~0.6w/v%の項6に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[8]
前記亜硫酸塩が、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、又は亜硫酸水素ナトリウムである項6又は7に記載のホウ素中性子捕捉療法用注射液剤。
[9]
固形がん治療用である、項1~8のいずれか1項に記載の注射液剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
健康器具
7日前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
穿刺補助具
7か月前
個人
歯茎みが品
1か月前
個人
男性用下着
7か月前
個人
鼾防止用具
3日前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
乗馬テラピー
4か月前
個人
導電香
24日前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
マッサージ機
18日前
個人
脈波測定方法
3日前
個人
脈波測定方法
10日前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
クリップ
1か月前
個人
片足歩行支援具
1か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
収納容器
2か月前
個人
染毛方法
3か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
排便漏れ予防装具
7か月前
個人
眼科診療車
1か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
個人
口内洗浄具
10日前
個人
動体視力強化装置
4か月前
個人
磁器治療器
4か月前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
25日前
株式会社コーセー
美爪料
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
4か月前
個人
除菌システム
1か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
6か月前
続きを見る
他の特許を見る