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公開番号2025015576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024196703,2022060727
出願日2024-11-11,2017-04-12
発明の名称マグネシウム含有オキシトシン製剤および使用の方法
出願人トライジェミナ, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 38/095 20190101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】マグネシウム含有オキシトシン製剤および使用の方法の提供。
【解決手段】オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンの同時投与を包含する、自閉症スペクトラム障害、関連障害およびこのような障害の症状の処置のための方法および組成物が開示される。オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンの同時投与は、自閉症スペクトラム障害に罹患する患者における社会性およびコミュニケーションの欠陥の低減に対する相乗効果または増強された効果をもたらす。本発明は、幅広い変動性を示す、自閉症スペクトラム障害および関連障害を有する人々のオキシトシン処置応答に、より顕著な効果を提供し得るオキシトシンペプチド製剤の必要性に対処し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
図面に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2016年4月12日に出願された米国仮特許出願番号第62/321,654号に基づく優先権を主張しており、その開示は、その全体が参考として本明細書中に援用される。
続きを表示(約 4,100 文字)【0002】
発明の分野
本発明は、自閉症スペクトラム障害、関連障害およびこのような障害の症状の処置のための、オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンを含む方法および組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
オキシトシンは、哺乳動物の視床下部の室傍核および視索上核で主に産生される天然に存在する9アミノ酸の神経ペプチドである。オキシトシンは、分散した神経路を介して中枢神経系に放出され、下垂体後葉を介して末梢循環に放出される。合成オキシトシン(Pitocin(登録商標))の筋肉内注射または点滴静注は、子宮収縮を生じさせるかまたは改善して経腟分娩を促すために、および分娩後出血を管理するために、現在、米国において承認されている。鼻腔内オキシトシン(Syntocinon(登録商標))は、射乳を刺激して母乳栄養を促すために1960年から1997年まで米国において承認されていた。Syntocinon(登録商標)という鼻腔用スプレーは、製造者の要請で米国市場から撤退したが、鼻腔内オキシトシンは、今でもスイス、ポルトガルまたはブラジルなどの米国国外の国で販売されている。最近、自閉症スペクトラム障害の処置におけるオキシトシンペプチドの使用が実証された。WO2004/030524A2およびWO2008/042452A1を参照のこと(これらの開示は、参照により本明細書中に援用される)。
自閉症スペクトラム障害は、ヒト集団においてますます有病率が高くなっており、代表的には、ある種の行動および特徴(例えば、コミュニケーションスキルおよび/もしくは社会的相互作用における機能障害、アイコンタクトの欠如、ならびに/または社会関係を形成および/もしくは維持できないこと)によって認識される。自閉症スペクトラム障害と診断された小児および成人は、上述の行動および特徴のうちの1またはこれより多くを種々の程度で示し得る。自閉症スペクトラム障害を有する個体でしばしば観察される症状は、社会的コミュニケーションおよび社会的相互作用の持続的欠陥、社交不安、ならびに反復行動、興味および活動の限局である。自閉症スペクトラム障害を有する個体において観察される他の行動および特徴としてはまた、物理的接触の忌避、全般性不安、発声の単調さまたは声量の調節ができないこと、ピア関係を発展させることができないこと、楽しみおよび興味の共有の欠如、ならびに社会または情動的相互性の欠如が挙げられる。社会性およびコミュニケーションの欠陥を示す他の障害としては、社会不安障害、強迫性障害、社会的(語用論的)コミュニケーション障害、および神経発達障害(自閉症スペクトラム障害において示されるものに類似の症状を示す、注意欠陥多動性障害、プラダー・ウィリー症候群、ティモシー症候群、脆弱X症候群、レット症候群、またはウィリアムズ症候群が挙げられるが、これらに限定されない)が挙げられ得る。自閉症スペクトラム障害を有する人々は、コミュニケーションの欠陥(例えば、会話の中で不適切に応答すること、非言語的相互作用を読み違えること、または彼らの年齢にふさわしい友人関係を構築するのが困難であること)を有する傾向にある。さらに、自閉症スペクトラム障害を有する人々は、決まった手順に過度に依存し得るか、彼らの環境における変化に対して非常に不安を感じかつ敏感であり得るか、または不適切なこと(例えば、無常の木石(nanimate objects)および/または特定の話題の中での狭い興味)に激しく集中し得
る。繰り返すと、自閉症スペクトラム障害を有する人々の症状は、幅広く変動しかつ連続的なものであり、ある個体は、軽度の症状を示し、他の個体は重篤な症状を有する。自閉症スペクトラム障害および関連障害を有する個体において、社会的コミュニケーションおよび社会的相互作用における核となる欠陥、または反復行動、興味および活動の限局に利用可能な薬物治療は存在せず、このような処置は、未だに差し迫って必要である。
オキシトシンは、自閉症の核となる症状、特に、社会性およびコミュニケーションの欠陥ならびに関連した不安症状を改善することが示されてきた。ヒトでの臨床試験から、自閉症スペクトラム障害、関連障害およびこのような障害の症状の処置における鼻腔内オキシトシンの有効性が実証された。例えば、Yatawaraら, Mol. Psychiatry 2015, 1-9; Gorkaら, Neuropsychopharmacology 2015, 40(2):278-286; Anagnostouら, Mol. Autism 2012, 3(1):16; Guastellaら, Psychoneuroendocrinology 2009, 34(6):917-923を参照のこと。しかし、これらの治験は、自閉症スペクトラム障害および関連障害を有する人々がオキシトシンで処置しなければならないという応答には、幅広い変動性を示した。従って、自閉症スペクトラム障害および関連障害の処置においてより顕著な効果を提供し得るオキシトシンペプチド製剤の必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004/030524号
国際公開第2008/042452号
【非特許文献】
【0005】
Yatawaraら, Mol. Psychiatry 2015, 1-9
Gorkaら, Neuropsychopharmacology 2015, 40(2):278-286
Anagnostouら, Mol. Autism 2012, 3(1):16
Guastellaら, Psychoneuroendocrinology 2009, 34(6):917-923
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の簡単な要旨
自閉症スペクトラム障害、関連障害およびこのような障害の症状の処置のための、オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンを含む方法および組成物が提供され、上記方法および組成物は、頭蓋顔面粘膜投与(例えば、鼻腔内投与)を介するオキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンの同時投与を含む。本明細書で記載される方法およびマグネシウム含有オキシトシンペプチド製剤は、オキシトシン単独と比較して、自閉症スペクトラム障害を処置するにあたって増強された有効性を提供する。
【0007】
1つの態様において、本発明は、自閉症スペクトラム障害、自閉症スペクトラム障害と関連する1もしくはこれより多くの症状を現す障害、社会性およびコミュニケーションの欠陥、または不安を処置するための方法を提供し、上記方法は、その必要性のある被験体に、有効用量のオキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンを投与する工程を包含し、ここで上記オキシトシンペプチドおよび上記マグネシウムイオンの同時投与は、相乗効果または増強された効果をもたらす。そのオキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンは、共に同時投与されてもよいし、連続的に同時投与されてもよい。いくつかの実施形態において、オキシトシンペプチドは、同じ単位用量(unit dose)で、または別個の単位用量もしくは製剤単位で、マグネシウムイオンと共に投与される。いくつかの実施形態において、オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンは、連続的に投与される。例えば、オキシトシンペプチドは、マグネシウムイオンの投与後にある時間が経過してから投与される。いくつかの実施形態において、被験体は、ヒトである。
【0008】
オキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンは、その必要性のある被験体に、同じ経路を介して投与されてもよいし、異なる経路を介して投与されてもよい。いくつかの実施形態において、オキシトシンペプチドは、頭蓋顔面粘膜投与(例えば、経鼻、頬側、舌下または眼球投与)を介して投与される。一実施形態において、オキシトシンペプチドとマグネシウムイオンの両方が、同じ製剤として鼻腔内に投与される。
【0009】
いくつかの態様では、インターロイキン-6(IL-6)は、自閉症スペクトラム障害、自閉症スペクトラム障害と関連する1もしくはこれより多くの症状を現す障害、社会性およびコミュニケーションの欠陥、または不安の処置のための本明細書で記載される方法に従って、被験体におけるオキシトシンペプチドの投与の潜在的有効性の生体マーカーとして;ならびに上記方法の適用に関して被験体を選択するために、使用される。いくつかの実施形態において、上記方法は、被験体においてIL-6のレベルを測定する工程、ならびに上昇したIL-6レベルを有する被験体に、有効用量のオキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンを投与する工程を包含する。
【0010】
1つの態様において、自閉症スペクトラム障害、自閉症スペクトラム障害と関連する1もしくはこれより多くの症状を現す障害、社会性およびコミュニケーションの欠陥、または不安を処置するための方法であって、その必要性のある被験体に、有効用量のオキシトシンペプチドおよびマグネシウムイオンを投与する工程を包含し、ここで上記オキシトシンペプチドおよび上記マグネシウムイオンの同時投与が、相乗効果または増強された効果をもたらす方法はさらに、上記被験体に、有効用量のインターロイキン-6(IL-6)を投与する工程であって、ここでIL-6の投与は、オキシトシンレセプター発現の上昇を誘導する工程をさらに包含する。
(【0011】以降は省略されています)

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