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公開番号
2025015364
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023128159
出願日
2023-07-19
発明の名称
鉄塔の腹材取替工法及び腹材取替装置
出願人
株式会社デンロコーポレーション
代理人
主分類
E04H
12/10 20060101AFI20250123BHJP(建築物)
要約
【課題】 鉄塔の腹材取替作業において、作業に数日間要する場合や補強材の負担する応力が大きい場合であっても、腹材取替範囲を補強して腹材の取り替えができる鉄塔の腹材取替工法および腹材取替装置を提供する。
【解決手段】腹材取替範囲の上下付近の主柱材間に取り付けられる上側および下側水平補強材と、一方の主柱材の上側水平補強材の固定箇所から他方の主柱材の下側水平補強材の固定箇所にかけて傾斜させて取り付けられる仮設補強材とで構成されており、仮設補強材は第1と第2仮設材とに分割されており、第1と第2仮設材は、一方の端部に設けられたフランジ継手を互いに対向させて、所定の隙間を設けた状態で配置されていること、フランジ継手は、締め付け量に応じて第1と第2仮設材に所定の軸方向の応力を導入させるための連結用ボルトで連結されていること、フランジ継手間には調整プレートが挿入されて締結部品で固定されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄塔の腹材取替範囲の上下付近の主柱材間にそれぞれ取り付けられる上側および下側水平補強材と、
一方の主柱材の前記上側水平補強材が固定されている箇所から他方の主柱材の前記下側水平補強材が固定されている箇所にかけて傾斜させて取り付けられる仮設補強材と、
で構成されており、
前記仮設補強材は、第1仮設材と第2仮設材とに分割されていること、
前記第1仮設材と第2仮設材は、鋼管で形成されており、一方の端部にはフランジ継手が設けられ、他方の端部には主柱材と接続するための接続具が設けられていること、
前記第1仮設材と第2仮設材は、前記接続具を介して主柱材に固定され、前記フランジ継手を互いに対向させて、フランジ継手間に所定の隙間を設けた状態で配置されていること、
前記第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間は、締め付け量に応じて第1仮設材と第2仮設材に所定の軸方向の応力を導入させるための連結用ボルトで連結されていること、
前記第1仮設材と第2仮設材は、第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間に、隙間に対応した厚みの調整プレートが挿入され、調整プレートを介して第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を締結部品で固定して一体化されていること、
を特徴とする鉄塔の腹材取替装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
鉄塔の腹材取替範囲の上下付近の主柱材間に上側および下側水平補強材を取り付ける工程と、
第1仮設材の接続具を、一方の主柱材の上側水平補強材が固定されている箇所に取り付ける工程と、
第2仮設材の接続具を、第1仮設材が取り付けられていない方の主柱材の下側水平補強材が固定されている箇所に取り付ける工程と、
第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を互いに対向させて、フランジ継手間に所定の隙間を設けた状態で配置する工程と、
第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間を連結用ボルトで連結する工程と、
予め求めた連結用ボルトの締付トルクと仮設補強材の軸方向の応力との関係により、連結用ボルトの締め付け量に応じて、第1仮設材と第2仮設材に所定の軸方向の応力を導入する工程と、
第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間に、隙間に対応した厚みの調整プレートを挿入し、調整プレートを介して第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を締結部品で固定して一体化する工程と、
腹材取替範囲の腹材を取り替える工程と、
を備えることを特徴とする鉄塔の腹材取替工法。
【請求項3】
前記予め求めた連結用ボルトの締付トルクと仮設補強材の軸方向の応力との関係が、仮設補強材の応力値が連結用ボルトの締付トルク値に比例している関係であること、
を特徴とする請求項2に記載の鉄塔の腹材取替工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄塔の斜材や水平材等の腹材取替工法及びこの工法で用いる腹材取替装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に鉄塔は、地盤に立設される主柱材と、主柱材の間に設置される水平材や斜材等の腹材とで構成されている。鉄塔の腹材に経年変化や災害等に起因して腐食や変形等の損傷が生じた場合、損傷した腹材の取り替えが行われている。
【0003】
従来、鉄塔の腹材取替方法や装置として、油圧ジャッキを介在させた取替工具の両端で、取替対象腹材が接続されている主柱材をそれぞれ把持し、取替対象腹材に作用する応力を油圧ジャッキに負担させることにより、当該腹材の取り替えを行うものが知られている(例えば特許文献1)。
【0004】
しかしながら、上記油圧ジャッキを介在させた取替工具を用いる方法の場合、油圧ジャッキは荷重がかかった状態で長時間保持させると、徐々に油圧ジャッキの圧力が低下することから、油圧ジャッキに負担させていた荷重が再び取替対象腹材に作用することになり、当該腹材の取り替えができなくなるという問題があった。このため、短時間で腹材の取り替え作業が完了する場合にしか使用することができず、大型の鉄塔など腹材の取り替え作業に数日間要する場合には使用することができなかった。
【0005】
また、別の鉄塔の腹材取替方法や装置として、取替対象となる斜材の上下取付点付近の主柱材間に水平補強材を取り付け、上下の水平補強材間にワイヤーなどで構成される斜補強材を取替対象斜材の傾斜に合わせるようにして取り付けて、水平補強材と斜補強材からなる骨組みを形成し、腹材取替範囲の補強を行って、取替対象斜材の取り替えを行うものが知られている(例えば特許文献2)。この水平補強材と斜補強材からなる骨組みは、水平補強材が圧縮力、斜補強材が引張力を負担するプラット結構となり、取替対象腹材に作用していた応力は、水平補強材と斜補強材を介して、腹材取替範囲より下の鉄塔構成材に伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-38259号公報
特開2009-13765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2の鉄塔の腹材取替方法や装置では、大型の鉄塔などの場合、斜補強材の負担する応力が大きくなり、ワイヤーでは対応できないという問題があった。また、腹材の取り替え作業中に、地震が発生し鉄塔に交番荷重が作用すると、斜補強材に交番応力が作用することがある。さらに、強風などにより一時的に斜補強材に圧縮応力が作用することもある。このような場合、ワイヤーなどで構成される斜補強材では圧縮応力を負担することができないため、腹材取替範囲の補強ができなくなるとともに、腹材取替範囲より下の鉄塔構成材に応力が伝達できなくなり、取替対象腹材の取り替えができなくなるという問題もあった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、鉄塔の腹材取り替え作業において、大型の鉄塔などのように、腹材の取り替え作業に数日間要する場合や、補強材の負担する応力が大きい場合や、引張力を負担する補強材に一時的に圧縮力が作用した場合であっても、確実に腹材取替範囲を補強して腹材の取り替えができるとともに、腹材取替範囲より下の鉄塔構成材に応力を伝達することができる鉄塔の腹材取替工法および腹材取替装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明の鉄塔の腹材取替装置は、鉄塔の腹材取替範囲の上下付近の主柱材間にそれぞれ取り付けられる上側および下側水平補強材と、一方の主柱材の前記上側水平補強材が固定されている箇所から他方の主柱材の前記下側水平補強材が固定されている箇所にかけて傾斜させて取り付けられる仮設補強材とで構成されており、前記仮設補強材は、第1仮設材と第2仮設材とに分割されていること、前記第1仮設材と第2仮設材は、鋼管で形成されており、一方の端部にはフランジ継手が設けられ、他方の端部には主柱材と接続するための接続具が設けられていること、前記第1仮設材と第2仮設材は、前記接続具を介して主柱材に固定され、前記フランジ継手を互いに対向させて、フランジ継手間に所定の隙間を設けた状態で配置されていること、前記第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間は、締め付け量に応じて第1仮設材と第2仮設材に所定の軸方向の応力を導入させるための連結用ボルトで連結されていること、前記第1仮設材と第2仮設材は、第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間に、隙間に対応した厚みの調整プレートが挿入され、調整プレートを介して第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を締結部品で固定して一体化されていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の鉄塔の腹材取替工法は、鉄塔の腹材取替範囲の上下付近の主柱材間に上側および下側水平補強材を取り付ける工程と、第1仮設材の接続具を、一方の主柱材の上側水平補強材が固定されている箇所に取り付ける工程と、第2仮設材の接続具を、第1仮設材が取り付けられていない方の主柱材の下側水平補強材が固定されている箇所に取り付ける工程と、第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を互いに対向させて、フランジ継手間に所定の隙間を設けた状態で配置する工程と、第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間を連結用ボルトで連結する工程と、予め求めた連結用ボルトの締付トルクと仮設補強材の軸方向の応力との関係により、連結用ボルトの締め付け量に応じて、第1仮設材と第2仮設材に所定の軸方向の応力を導入する工程と、第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手間に、隙間に対応した厚みの調整プレートを挿入し、調整プレートを介して第1仮設材と第2仮設材のフランジ継手を締結部品で固定して一体化する工程と、腹材取替範囲の腹材を取り替える工程とを備えることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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