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公開番号2025015025
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118080
出願日2023-07-20
発明の名称組織内コミュニケーションシステム
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類G06Q 10/10 20230101AFI20250123BHJP(計算;計数)
要約【課題】企業活動におけるモチベーションの向上や作業効率の上昇、コミュニケーションの活発化の効果が継続して得られるようにする。
【解決手段】登録回路103は、第1従業員の操作により第1端末121から送信された第2従業員に対するポイント提供の要求を受け付け、第2従業員の識別情報に関連付けて第2記憶回路102にポイントを登録し、取得回路104は、登録回路103が第2従業員に関連付けて第2記憶回路102にポイントを登録すると、第2従業員に関連する関連先情報を第1記憶回路101より取得し、譲渡回路105は、第2従業員に関連付けて第2記憶回路102に登録されたポイントを、取得回路104が取得した関連先情報で特定される特定関連先に譲渡する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ポイント提供元の第１従業員が使用する第１端末、ポイント提供先の第２従業員が使用する第２端末、および前記第１端末、前記第２端末が接続する管理サーバを備え、
前記管理サーバは、
従業員が関連する関連先の情報を従業員の識別情報とともに記憶するように構成された第１記憶回路と、
従業員が提供されたポイントを従業員の識別情報とともに記憶するように構成された第２記憶回路と、
前記第１端末から送信された前記第２従業員に対するポイント提供の要求を受け付けて、前記第２従業員の識別情報に関連付けて前記第２記憶回路にポイントを登録するように構成された登録回路と、
前記登録回路が前記第２従業員に関連付けて前記第２記憶回路にポイントを登録すると、前記第２従業員に関連する関連先情報を前記第１記憶回路より取得するように構成された取得回路と、
前記第２従業員に関連付けて前記第２記憶回路に登録されたポイントを、前記取得回路が取得した関連先情報で特定される特定関連先に譲渡するように構成された譲渡回路と、
前記第２従業員に関連付けて前記第２記憶回路に登録されたポイントが前記特定関連先に譲渡されたことを前記第２端末に通知するように構成された通知回路と
を備える組織内コミュニケーションシステム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
請求項１記載の組織内コミュニケーションシステムにおいて、
前記譲渡回路は、ポイントを前記特定関連先に転送する組織内コミュニケーションシステム。
【請求項３】
請求項１記載の組織内コミュニケーションシステムにおいて、
前記譲渡回路は、ポイントに対応する金額を前記特定関連先に送金する組織内コミュニケーションシステム。
【請求項４】
請求項１～３のいずれか１項に記載の組織内コミュニケーションシステムにおいて、
前記登録回路が、前記第２従業員の識別情報に関連付けて前記第２記憶回路にポイントを登録した履歴を記憶するように構成された第３記憶回路をさらに備える組織内コミュニケーションシステム。
【請求項５】
請求項４記載の組織内コミュニケーションシステムにおいて、
前記第３記憶回路は、前記第２従業員に関連付けて前記第２記憶回路に登録されたポイントが、前記特定関連先に譲渡された履歴を記憶する組織内コミュニケーションシステム。
【請求項６】
情報提供元の第１従業員が使用する第１端末、情報提供先の第２従業員が使用する第２端末、および前記第１端末、前記第２端末が接続する管理サーバを備え、
前記管理サーバは、
従業員が興味を持つ事項のキーワードを従業員の識別情報とともに記憶するように構成された記憶回路と、
前記第１端末から送信された前記第２従業員のキーワード情報提供の要求を受け付けて、前記第２従業員に関連付けられているキーワードを前記記憶回路より取得する取得回路と、
前記取得回路が取得したキーワードを前記第１端末に送信するように構成された第１送信回路と、
前記第１端末から送信された前記第２従業員に対する情報提供の要求および提供情報を受け付ける受付回路と、
前記受付回路が受け付けた提供情報を前記第２端末に送信するように構成された第２送信回路と
を備える組織内コミュニケーションシステム。
【請求項７】
請求項６記載の組織内コミュニケーションシステムにおいて、
前記第２送信回路が前記第２端末に前記提供情報を送信した履歴を記憶するように構成された履歴記憶回路をさらに備える組織内コミュニケーションシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、組織内コミュニケーションシステムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
リモートワークの普及などによって企業における従業員間のコミュニケーション機会の減少やモチベーションの低下が問題となっている。この問題を解決するため、従業員同士でポイントなどを提供し合うことによるインセンティブを得る機能を備えたコミュニケーションシステムが提案されている(特許文献１)。
【０００３】
このシステムは、企業に所属する各従業員から同企業に所属する他の従業員に対して、何かをしてもらったお礼やコミュニケーションの一環としてポイントを送信することを可能としている。送信されたポイントを貯めることで、金銭や物品、サービスなどと交換可能となる。これによって従業員の「ポイントを貯めてインセンティブを得たい」という意欲を高め、他者にポイントを送信してもらえるような活動を促進することができる。結果として、企業活動におけるモチベーションの向上や作業効率の上昇、コミュニケーションの活発化などが期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－１０２８９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、人が何か行動をなす際、その行動の原理には、外発的動機づけおよび内発的動機づけが存在する。外発的動機づけとは、報酬や罰などの外的な力によってもたらされる動機づけである。一方で、内発的動機づけとは、その行動自体への興味やその行動に熟達したいなどの個人的な感情、目的意識によってもたらされる動機づけである。
【０００６】
何かの行動に対して外的な報酬が与えられた場合、それを得た人間は、内発的動機づけが減退する傾向があることが知られている。また、外的な報酬を与えられることによって外発的動機づけは促進できるが、この効果は一時的であることが多く、何度も繰り返し外的な報酬を与えられることでその効力は次第になくなっていく傾向にある。このため、内発的動機づけに基づいて行っていた活動に対して外的な報酬を受け取ることは、結果的にその活動自体の生産性や質の低下を招く恐れがある。
【０００７】
この現象をもとに従来のコミュニケーションシステムを考えると、何かをしてもらった際に社内通貨を贈り合うことが習慣化されると、何かをする際に自然と外的な報酬を得られることを期待してしまうなど外発的動機づけが強くなっていき、結果として個人が有していた内発的動機づけに基づく行動が減退する可能性がある。
【０００８】
このように、従来のシステムでは、従業員それぞれが有していた個人的な興味や熟達への意欲が阻害され、あるいは時間の経過とともにそのシステムによって得られるモチベーションの向上などの恩恵が薄れていくなどの問題があった。
【０００９】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、企業活動におけるモチベーションの向上や作業効率の上昇、コミュニケーションの活発化の効果が継続して得られるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明に係る組織内コミュニケーションシステムは、ポイント提供元の第１従業員が使用する第１端末、ポイント提供先の第２従業員が使用する第２端末、および第１端末、第２端末が接続する管理サーバを備え、管理サーバは、従業員が関連する関連先の情報を従業員の識別情報とともに記憶するように構成された第１記憶回路と、従業員が提供されたポイントを従業員の識別情報とともに記憶するように構成された第２記憶回路と、第１端末から送信された第２従業員に対するポイント提供の要求を受け付けて、第２従業員の識別情報に関連付けて第２記憶回路にポイントを登録するように構成された登録回路と、登録回路が第２従業員に関連付けて第２記憶回路にポイントを登録すると、第２従業員に関連する関連先情報を第１記憶回路より取得するように構成された取得回路と、第２従業員に関連付けて第２記憶回路に登録されたポイントを、取得回路が取得した関連先情報で特定される特定関連先に譲渡するように構成された譲渡回路と、第２従業員に関連付けて第２記憶回路に登録されたポイントが特定関連先に譲渡されたことを第２端末に通知するように構成された通知回路とを備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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