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公開番号
2025021889
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125971
出願日
2023-08-02
発明の名称
温度測定装置、温度測定方法およびプログラム
出願人
アズビル株式会社
代理人
個人
主分類
G01K
15/00 20060101AFI20250206BHJP(測定;試験)
要約
【課題】筐体に回路と共に収容された温度センサにより部品の温度を測定するときの測定精度を改善する。
【解決手段】温度測定装置10は、筐体11に設けられた制御機器1の部品である端子17Aの温度に応じたセンサ出力値を出力する端子温度センサ18と、センサ出力値に基づいて端子17Aの温度を導出する端子温度導出部15BAと、制御機器1の設置状況と動作状況とに応じた数式により、端子温度導出部15BAによって導出された温度から、筐体11の内部に設けられた制御機器1の回路の発熱の影響を除いた端子17Aの温度の真値を推定する端子温度補正部15BBとを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
筐体に設けられた機器の部品の温度に応じたセンサ出力値を出力するように構成された温度センサと、
前記センサ出力値に基づいて前記部品の温度を導出するように構成された第1の温度導出部と、
前記機器の設置状況と動作状況とに応じた数式により、前記第1の温度導出部によって導出された温度または前記センサ出力値の経時変化から、前記筐体の内部に設けられた機器の回路の発熱の影響を除いた前記部品の温度の真値を推定するように構成された温度補正部とを備えることを特徴とする温度測定装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
請求項1記載の温度測定装置において、
前記温度補正部は、前記回路の発熱による前記部品の温度の上昇分を推定する第1の数式により、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記筐体の外側の周囲温度との第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力として前記部品の温度の真値と前記周囲温度との第2の温度差を推定する第2の数式により、前記第2の温度差を推定し、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記部品の温度の真値を推定することを特徴とする温度測定装置。
【請求項3】
請求項2記載の温度測定装置において、
前記温度補正部は、前記機器の設置状況と動作状況とに応じて前記第1、第2の数式の定数と変数とを設定することを特徴とする温度測定装置。
【請求項4】
請求項2記載の温度測定装置において、
前記第1、第2の数式は、前記筐体の外側の環境と前記筐体の内部とから構成される熱抵抗回路における熱伝導の特性を1次遅れとむだ時間で近似した式であることを特徴とする温度測定装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の温度測定装置において、
前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、
測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記温度補正部によって補正された温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出するように構成された第2の温度導出部をさらに備えることを特徴とする温度測定装置。
【請求項6】
請求項2記載の温度測定装置において、
前記機器は、測定対象の温度を制御するように構成された制御機器であり、
前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、
測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記温度補正部によって補正された温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出するように構成された第2の温度導出部をさらに備え、
前記温度補正部は、前記制御機器の電源回路の発熱による前記端子の温度の上昇分を推定する前記第1の数式と、前記制御機器の操作端駆動回路の発熱による前記端子の温度の上昇分を推定する前記第1の数式とにより、前記第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力とする前記第2の数式により前記第2の温度差を推定し、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記端子の温度の真値を推定することを特徴とする温度測定装置。
【請求項7】
筐体に設けられた機器の部品の温度に応じたセンサ出力値を温度センサから取得して、前記センサ出力値に基づいて前記部品の温度を導出する第1のステップと、
前記機器の設置状況と動作状況とに応じた数式により、前記第1のステップで導出した温度または前記センサ出力値の経時変化から、前記筐体の内部に設けられた機器の回路の発熱の影響を除いた前記部品の温度の真値を推定する第2のステップとを含むことを特徴とする温度測定方法。
【請求項8】
請求項7記載の温度測定方法において、
前記第2のステップは、前記回路の発熱による前記部品の温度の上昇分を推定する第1の数式により、前記第1のステップで導出した温度と前記筐体の外側の周囲温度との第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力として前記部品の温度の真値と前記周囲温度との第2の温度差を推定する第2の数式により前記第2の温度差を推定し、前記第1のステップで導出した温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記部品の温度の真値を推定するステップを含むことを特徴とする温度測定方法。
【請求項9】
請求項7または8記載の温度測定方法において、
前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、
測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記第2のステップで補正した温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出する第3のステップをさらに含むことを特徴とする温度測定方法。
【請求項10】
請求項7乃至9のいずれか1項に記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする温度測定プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度測定装置、温度測定方法およびプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自身が備える部品の温度を測定する温度測定装置として、例えば、熱電対を用いた温度計又は温度調節器(特許文献1)が知られている。このような温度測定装置では、筐体に収容された温度センサにより、熱電対が接続された、前記部品としての端子の温度が基準接点温度として測定される。
【0003】
このように熱電対で温度を測るためには、基準接点温度を測定する必要がある。しかしながら、筐体内に設けられた温度センサにより、端子などの部品の温度を測定する場合、同じ筐体内の回路の発熱の影響により基準接点温度を正確に測定できないことがある。このような発熱の影響は、特許文献1では考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-107089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、筐体に回路と共に収容された温度センサにより部品の温度を測定するときの測定精度を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の温度測定装置は、筐体に設けられた機器の部品の温度に応じたセンサ出力値を出力するように構成された温度センサと、前記センサ出力値に基づいて前記部品の温度を導出するように構成された第1の温度導出部と、前記機器の設置状況と動作状況とに応じた数式により、前記第1の温度導出部によって導出された温度または前記センサ出力値の経時変化から、前記筐体の内部に設けられた機器の回路の発熱の影響を除いた前記部品の温度の真値を推定するように構成された温度補正部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の温度測定装置の1構成例において、前記温度補正部は、前記回路の発熱による前記部品の温度の上昇分を推定する第1の数式により、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記筐体の外側の周囲温度との第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力として前記部品の温度の真値と前記周囲温度との第2の温度差を推定する第2の数式により、前記第2の温度差を推定し、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記部品の温度の真値を推定することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の温度測定装置の1構成例において、前記温度補正部は、前記機器の設置状況と動作状況とに応じて前記第1、第2の数式の定数と変数とを設定することを特徴とするものである。
また、本発明の温度測定装置の1構成例において、前記第1、第2の数式は、前記筐体の外側の環境と前記筐体の内部とから構成される熱抵抗回路における熱伝導の特性を1次遅れとむだ時間で近似した式である。
また、本発明の温度測定装置の1構成例において、前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記温度補正部によって補正された温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出するように構成された第2の温度導出部をさらに備えることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の温度測定装置の1構成例において、前記機器は、測定対象の温度を制御するように構成された制御機器であり、前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記温度補正部によって補正された温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出するように構成された第2の温度導出部をさらに備え、前記温度補正部は、前記制御機器の電源回路の発熱による前記端子の温度の上昇分を推定する前記第1の数式と、前記制御機器の操作端駆動回路の発熱による前記端子の温度の上昇分を推定する前記第1の数式とにより、前記第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力とする前記第2の数式により前記第2の温度差を推定し、前記第1の温度導出部によって導出された温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記端子の温度の真値を推定することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の温度測定方法は、筐体に設けられた機器の部品の温度に応じたセンサ出力値を温度センサから取得して、前記センサ出力値に基づいて前記部品の温度を導出する第1のステップと、前記機器の設置状況と動作状況とに応じた数式により、前記第1のステップで導出した温度または前記センサ出力値の経時変化から、前記筐体の内部に設けられた機器の回路の発熱の影響を除いた前記部品の温度の真値を推定する第2のステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の温度測定方法の1構成例において、前記第2のステップは、前記回路の発熱による前記部品の温度の上昇分を推定する第1の数式により、前記第1のステップで導出した温度と前記筐体の外側の周囲温度との第1の温度差を推定し、前記第1の温度差を入力として前記部品の温度の真値と前記周囲温度との第2の温度差を推定する第2の数式により前記第2の温度差を推定し、前記第1のステップで導出した温度と前記第1、第2の温度差とに基づいて、前記部品の温度の真値を推定するステップを含むことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の温度測定方法の1構成例において、前記部品は、前記筐体の内外に露出するように設置された端子であり、測温接点が前記筐体の外側の測定対象と接するように設けられ、基準接点が前記筐体の外側に露出した前記端子と接続された熱電対の起電力を測定し、前記第2のステップで補正した温度を前記基準接点の温度とし、この基準接点の温度に対応する前記熱電対の起電力を求め、求めた起電力と前記測定した起電力との和に基づいて、前記測定対象の温度を導出する第3のステップをさらに含むことを特徴とするものである。
また、本発明の温度測定プログラムは、前記の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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