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公開番号
2025014845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117750
出願日
2023-07-19
発明の名称
防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性物品の製造方法、及び防曇性物品
出願人
セントラル硝子プロダクツ株式会社
代理人
弁理士法人航栄事務所
主分類
C09D
175/04 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】1液で、防曇性と防汚性に優れる防曇性被膜を形成することができる防曇性被膜形成用塗布剤、上記防曇性被膜形成用塗布剤を用いた防曇性物品の製造方法、及び防曇性物品を提供すること。
【解決手段】(A)イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネートと、(B)オキシエチレンユニットを繰返し単位として備え、ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するポリオールと、(C)ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するシリコーン系アクリルポリマーである第一撥水剤と、(E)溶媒と、を含む、防曇性被膜形成用塗布剤、上記防曇性被膜形成用塗布剤を用いた防曇性物品の製造方法、及び防曇性物品。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネートと、
(B)オキシエチレンユニットを繰り返し単位として備え、ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するポリオールと、
(C)ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するシリコーン系アクリルポリマーである第一撥水剤と、
(E)溶媒と、
を含む、防曇性被膜形成用塗布剤。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記シリコーン系アクリルポリマーが、シリコーンモノマーとアクリルモノマーの共重合体である、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項3】
さらに、(D)下記(D1)、(D2)及び(D3)からなる群より選択される少なくとも1つの化合物である第二撥水剤を含む、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
(D1)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、ジアルキルシロキサン部位(SiR
2
O、Rはそれぞれ独立して、炭素数が1以上10以下の直鎖又は分岐状のアルキル基を表す)の数の平均が1~400である直鎖状ポリジアルキルシロキサン
(D2)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、フルオロカーボン部位を有するフルオロアルキルシラン
(D3)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、フルオロカーボン部位を有するパーフルオロポリエーテル
【請求項4】
前記化合物(D1)が、下記一般式[1-1]又は[1-2]で表される構造を有する直鎖状ポリジアルキルシロキサンである、請求項3に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
TIFF
2025014845000017.tif
34
166
上記一般式[1-1]中、nは5~399の整数である。
R
1
は、下記一般式(T1)で表される基を表す。
TIFF
2025014845000018.tif
20
166
上記一般式(T1)中、L
11
、L
12
及びL
13
は、それぞれ独立に、単結合、又は、ジアルキルシロキサン部位(SiR
2
O、Rは、それぞれ独立して、炭素数が1以上10以下の直鎖又は分岐状のアルキル基を表す)を含まない二価の連結基を表す。R
11
は、前記ジアルキルシロキサン部位を含まない、一価の有機基を表す。*は、結合手を表す。
TIFF
2025014845000019.tif
34
166
上記一般式[1-2]中、nは1~399の整数である。
R
21
及びR
22
は、それぞれ独立に、下記一般式(T2)で表される基を表す。
TIFF
2025014845000020.tif
8
166
上記一般式(T2)中、L
21
は、単結合、又は、ジアルキルシロキサン部位(SiR
2
O、Rは、それぞれ独立して、炭素数が1以上10以下の直鎖又は分岐状のアルキル基を表す)を含まない二価の連結基を表す。aは、1~50を表す。bは、1~50を表す。*は、結合手を表す。
【請求項5】
前記第一撥水剤(C)の含有量が、ウレタン形成成分100質量%に対して、0.001~10.0質量%である、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項6】
前記第二撥水剤(D)の含有量が、ウレタン形成成分100質量%に対して、0.001~10.0質量%である、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項7】
前記ポリオール(B)が、(B1)ポリエチレングリコール、及び(B2)オキシエチレンユニットとオキシプロピレンユニットとを繰り返し単位として備える共重合ポリオールを含む、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項8】
さらに、(F)ポリテトラメチレンエーテルグリコールを含む、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項9】
さらに、(G)数平均分子量が60~200の短鎖ポリオールを含む、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【請求項10】
ウレタン形成成分中のイソシアネート基の数n
(NCO)
と、ウレタン形成成分中の水酸基の数n
(OH)
との比であるn
(NCO)
/n
(OH)
が1.0~3.0である、請求項1に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性物品の製造方法、及び防曇性物品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
浴室用・洗面化粧台用の鏡、自動車の窓ガラスやカメラのレンズ等の透明基材の視認性を確保するために、これらの基材の表面に曇り防止機能を付与することが強く求められている。
【0003】
鏡やガラスなどのガラス基材の主面に生じる曇りは、無数の微小な水滴が基材表面上に生じる結露現象によって生じる。この曇りを防ぐために、基材表面上に生じた無数の微小な水滴を一様な水膜とする親水性被膜、水蒸気や水滴を被膜中に取り込むことで防曇性を発揮する吸水性被膜等を基材上に形成する技術が検討されている。
昨今、防曇性だけでなく、基材表面に汚れが付きにくい防汚性を兼ね備えることが求められることがある。特許文献1には、防曇性に加えて、防汚性を付与するために、基材上にポリウレタン被膜と、防汚剤を含む組成物の硬化物からなる被膜とを積層した構造を有する防曇性物品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-4350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、基材上にポリウレタン被膜を設け、さらにその上に防汚剤を含む組成物からなる被膜を積層することにより、防曇性と防汚性に優れる防曇性物品としている。
特許文献1では、少なくとも、ポリウレタン被膜形成用の塗布剤と、防汚剤を含む塗布剤という2種の塗布剤が必要であり、かつ塗布工程を少なくとも2回行う必要がある。
【0006】
本開示は、1液で、防曇性と防汚性(特に、油性汚れ及び水垢汚れの双方に対する防汚性)に優れる防曇性被膜を形成することができる防曇性被膜形成用塗布剤を提供することを目的とする。
また、本開示は、1回の塗布工程により防曇性と防汚性(特に、油性汚れ及び水垢汚れの双方に対する防汚性)に優れる防曇性物品を製造できる防曇性物品の製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本開示は、防曇性と防汚性(特に、油性汚れ及び水垢汚れの双方に対する防汚性)に優れる、単層の防曇性被膜を有する防曇性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の課題は、下記構成により解決される。
【0008】
〔1〕
(A)イソシアネート基を2つ以上有するポリイソシアネートと、
(B)オキシエチレンユニットを繰り返し単位として備え、ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するポリオールと、
(C)ヒドロキシ基を分子内に2つ以上有するシリコーン系アクリルポリマーである第一撥水剤と、
(E)溶媒と、
を含む、防曇性被膜形成用塗布剤。
〔2〕
前記シリコーン系アクリルポリマーが、シリコーンモノマーとアクリルモノマーの共重合体である、〔1〕に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
〔3〕
さらに、(D)下記(D1)、(D2)及び(D3)からなる群より選択される少なくとも1つの化合物である第二撥水剤を含む、〔1〕に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
(D1)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、ジアルキルシロキサン部位(SiR
2
O、Rはそれぞれ独立して、炭素数が1以上10以下の直鎖又は分岐状のアルキル基を表す)の数の平均が1~400である直鎖状ポリジアルキルシロキサン
(D2)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、フルオロカーボン部位を有するフルオロアルキルシラン
(D3)ヒドロキシ基、加水分解でヒドロキシ基を生じる官能基、カルボキシ基、アミノ基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1つの基を有し、フルオロカーボン部位を有するパーフルオロポリエーテル
〔4〕
前記化合物(D1)が、下記一般式[1-1]又は[1-2]で表される構造を有する直鎖状ポリジアルキルシロキサンである、〔3〕に記載の防曇性被膜形成用塗布剤。
【0009】
TIFF
2025014845000001.tif
34
166
【0010】
上記一般式[1-1]中、nは5~399の整数である。
R
1
は、下記一般式(T1)で表される基を表す。
(【0011】以降は省略されています)
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