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公開番号2025014645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117370
出願日2023-07-19
発明の名称急性腎障害の予防及び/又は治療薬
出願人丸石製薬株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 38/08 20190101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】急性腎障害(AKI)の新たな予防治療薬を提供すること。
【解決手段】D-Phe-D-Phe-D-Leu-D-Lys-[ω(4-アミノピペリジン-4-カルボン酸)]-OH又はその塩を有効成分とする急性腎障害の予防及び/又は治療薬。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
D-Phe-D-Phe-D-Leu-D-Lys-[ω(4-アミノピペリジン-4-カルボン酸)]-OH又はその塩を有効成分とする急性腎障害の予防及び/又は治療薬。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
急性腎障害による尿量の減少及び/又は血清クレアチニン値の上昇を改善する請求項1記載の急性腎障害の予防及び/又は治療薬。
【請求項3】
急性腎障害が、敗血症性急性腎障害である請求項1又は2記載の急性腎障害の予防及び/又は治療薬。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、急性腎障害の予防及び/又は治療薬に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は、腎機能の突然の低下として定義された広範な臨床症候群である(非特許文献1)。原因が腎臓以外に由来する腎前性(ショック、心不全、脱水、肝硬変など)、腎後性(尿管、膀胱、尿道など下部尿路閉塞)も含まれる。原因が腎臓由来の場合も腎臓自体に特異的に起こっている病態(糸球体腎炎、間質性腎炎、腎梗塞など)や全身性疾患の臓器症状の一つとして非特異的に起こっている病態(感染症、膠原病、血液疾患など)の場合がある。AKIの治療を考えるうえで、このような多彩な病態の結果であることを念頭に鑑別疾患を行うことが不可欠である。
【0003】
このような観点から、2012年にKidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)から新しいAKI診療ガイドライン(KDIGOガイドライン)が発表された。そのガイドラインによれば、AKIは、次のように定義された(非特許文献2)。
・48時間以内にSCr(血清クレアチニン)値が≧0.3mg/dL上昇した場合。
・又はSCr値がそれ以前7日以内に判っていたか予想される基礎値より≧1.5倍の増加があった場合。
・又は尿量が6時間にわたって<0.5mL/kg/時に減少した場合。
【0004】
その結果、AKIとは急性の腎機能低下であれば軽度で可逆性の腎機能低下(機能的AKI)から重症で不可逆な腎機能低下(構造的AKI)まで包括した概念であること、さらにAKIは広範な臨床症候群であり、腎炎など臓器特異的腎疾患のみならず、腎外病変や全身性疾患を原因とした腎機能低下も包括した概念であることが明らかになった。また、Chertowらは、SCrの>0.3mg/dLの上昇が単独で死亡率と相関することを報告している(非特許文献3)。
従って、AKIの早期発見、早期治療、特に機能的AKIから構造的AKIとなる前の介入は、生命予後及び腎臓の臓器予後を改善させる可能性がある。
【0005】
このようなAKIの予防治療剤として{4-[5-(3-クロロ-フェノキシ)-オキサゾロ[5,4-d]ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチル-フェノキシ}-酢酸又はその薬理学的に許容される塩が有用であることが報告されている(特許文献1)。
【0006】
一方、特定のテトラペプチドアミド誘導体は、κオピオイド受容体作動性ペプチドであり、鎮痛剤及び透析患者のそう痒症抑制剤として有用であることが知られている(特許文献2、非特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6458016号公報
特許第5244810号公報
【非特許文献】
【0008】
透析会誌 51(2):117~122,2018
KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury、Kidney Int Suppl 2012;2:1-138.
Chertow GM, Burdick E, Honour M, Bonventre JV, Bates DW. Acute kidney injury, mortality, length of stay, and costs in hospitalized patients. J Am Soc Nephrol 2005;16:3365-70.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、急性腎障害(AKI)の新たな予防治療薬を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明者は、AKIのモデルを用いて種々の化合物のAKIの症状に対する作用を検討してきたところ、κオピオイド受容体作動性ペプチドとして知られている前記特許文献2記載のテトラペプチドアミドのうち、D-Phe-D-Phe-D-Leu-D-Lys-[ω(4-アミノピペリジン-4-カルボン酸)]-OH又はその塩が、AKIによる尿量の減少及び/又は血清クレアチニン値の上昇を改善する点において優れた作用を有し、AKI予防及び/又は治療薬として有用であることを見出し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)

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