TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025014489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117082
出願日2023-07-18
発明の名称生体情報取得装置、及び生体情報取得方法
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/11 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体情報の取得精度を向上することができる生体情報取得装置、及び生体情報取得方法を実現する。
【解決手段】生体情報取得対象の複数の部位の変位を検知する非接触型の観測センサ(第1観測センサ2_1、第2観測センサ2_2)と、少なくとも生体情報取得対象が存在する環境の振動を検知する参照センサ3と、参照センサ3により取得される参照信号から時間周波数マスクを生成し、当該時間周波数マスクに基づき、観測センサ(第1観測センサ2_1、第2観測センサ2_2)により取得される観測信号から振動成分を分離した分離信号を生成する信号処理部6と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体情報取得対象の複数の部位の変位を検知する非接触型の観測センサと、
少なくとも前記生体情報取得対象が存在する環境の振動を検知する参照センサと、
前記参照センサにより取得される参照信号から時間周波数マスクを生成し、当該時間周波数マスクに基づき、前記観測センサにより取得される観測信号から振動成分を分離した分離信号を生成する信号処理部と、
を備える、
生体情報取得装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、
時間周波数マスキングに基づくブラインド信号源分離の信号源モデルとして、前記時間周波数マスクを適用する、
生体情報取得装置。
【請求項3】
請求項2に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、
前記観測センサにより取得された時間領域の観測信号、及び、前記参照センサにより取得された時間領域の参照信号を時間周波数領域の信号に変換し、
時間周波数領域の参照信号から前記時間周波数マスクを生成し、
時間周波数領域の観測信号から振動成分を分離して前記分離信号を生成する、
生体情報取得装置。
【請求項4】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、
時間周波数領域の参照信号の各要素に対して絶対値処理及び規格化処理を実行して振動成分マスクを生成し、
前記振動成分マスクの各要素の反転処理を実行して変位成分マスクを生成し、
前記時間周波数マスクとして、前記変位成分マスク及び前記振動成分マスクの各要素で構成される関数を生成する、
生体情報取得装置。
【請求項5】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、時間周波数領域の参照信号の周波数特性補正処理を実行する、
生体情報取得装置。
【請求項6】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、時間周波数領域の参照信号の各要素に対し、所定の閾値処理を実行する、
生体情報取得装置。
【請求項7】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、規格化処理後の時間周波数領域の参照信号の各要素に対し、所定の累乗処理を実行する、
生体情報取得装置。
【請求項8】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、前記観測センサにより取得された時間領域の観測信号、及び、前記参照センサにより取得された時間領域の参照信号に対し、所定のフィルタリング処理を実行する、
生体情報取得装置。
【請求項9】
請求項3に記載の生体情報取得装置であって、
前記信号処理部は、
時間周波数領域の分離信号を時間領域の信号に変換し、
時間領域の分離信号から、前記生体情報取得対象の生体情報を取得する、
生体情報取得装置。
【請求項10】
請求項1から9の何れか一項に記載の生体情報取得装置であって、
前記観測センサは、
前記生体情報取得対象の第1部位の変位を検知する第1観測センサと、
前記生体情報取得対象の前記第1部位とは異なる第2部位の変位を検知する第2観測センサと、
を含む、
生体情報取得装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報取得装置、及び生体情報取得方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば電波センサ等の非接触型生体センサを用いて、車両の運転座席、助手席、及び後部座席の乗員検知を行うと共に、運転座席等においては、乗員検知だけでなく、生体情報も取得する乗員状態検知システムが開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の乗員状態検知システムでは、車両内に取り付けられた電波センサが電波を送信し、その反射波を受信して、反射物からの距離を検出する。乗員状態検知システムは、経時的に検出した反射物からの距離から距離変動を算出することで、検知した距離が変動しているかどうかを確認する。その結果、距離変動がないもしくは距離変動が一定検知の値以下であれば、車両内に人(乗員)がいないと判断する。また、距離が変動している、もしくは、距離変動が一定値以上であれば、車両内に人が存在すると判断する。しかしながら、電波センサの振動、又は人などの物体の振動が生じると、電波センサが出力する電波センサ信号には、振動に起因する振動成分が含まれてしまう。振動成分が電波センサ信号に含まれると、信号処理システムの検出精度が低下する可能性がある。
【0003】
例えば、電波センサ信号から振動成分を減衰させて、物体の状態の検出精度を向上させることができる信号処理システム、及びセンサシステムが開示されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の信号処理システムでは、第1受信部と、第2受信部と、信号処理部と、を備える。第1受信部は、物体で反射された電波を受信する電波センサから電波センサ信号を受け取る。第2受信部は、振動センサから電波センサ及び物体の少なくとも一方の振動に応じた振動センサ信号を受け取る。信号処理部は、電波センサ信号及び振動センサ信号に基づいて、物体の状態に関する情報を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-202921号公報
特開2021-71326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
音響分野を対象とした信号処理技術である時間周波数マスキングをセンシング分野に適用し、観測信号から不要な振動成分を分離して生体情報を取得することが考えられる。時間周波数マスキングは、目的とする信号成分と不要な振動成分とを高精度に分離できるが、非線形処理特有の人工的な歪みが生じ、生体情報の取得精度が低下する場合がある。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、生体情報の取得精度を向上することができる生体情報取得装置、及び生体情報取得方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面の生体情報取得装置は、生体情報取得対象の複数の部位の変位を検知する非接触型の観測センサと、少なくとも前記生体情報取得対象が存在する環境の振動を検知する参照センサと、前記参照センサにより取得される参照信号から時間周波数マスクを生成し、当該時間周波数マスクに基づき、前記観測センサにより取得される観測信号から振動成分を分離した分離信号を生成する信号処理部と、を備える。
【0008】
この構成では、時間周波数マスキングに基づくブラインド信号源分離の信号源モデルとして時間周波数マスクを適用することにより、線形の(歪みの少ない)信号源分離が可能となる。これにより、生体情報の取得精度を向上することができる。
【0009】
本開示の一側面の生体情報取得方法は、生体情報取得対象の複数の部位の変位を検知して、観測信号を取得する観測信号取得ステップと、少なくとも前記生体情報取得対象が存在する環境の振動を検知して、参照信号を取得する参照信号取得ステップと、前記参照信号から時間周波数マスクを生成する時間周波数マスク生成ステップと、前記時間周波数マスクに基づき、前記観測信号から振動成分を分離した分離信号を生成する振動成分分離ステップと、を有する。
【0010】
この構成では、時間周波数マスキングに基づくブラインド信号源分離の信号源モデルとして時間周波数マスクを適用することにより、線形の(歪みの少ない)信号源分離が可能となる。これにより、生体情報の取得精度を向上することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
歯の掃除具
3か月前
個人
歯茎みが品
14日前
個人
マッサージ機
1日前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
導電香
7日前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
片足歩行支援具
22日前
個人
染毛方法
2か月前
個人
クリップ
21日前
個人
収納容器
1か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
眼科診療車
29日前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
磁器治療器
3か月前
株式会社コーセー
化粧料
22日前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
8日前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
個人
除菌システム
22日前
株式会社コーセー
美爪料
22日前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
個人
避難困難者救出台車
29日前
株式会社ニデック
眼科装置
14日前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
3か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
唾液分泌促進具
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
21日前
個人
立位姿勢支持具
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
尿バッグカバー
8日前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
5か月前
続きを見る