TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025014480
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117064
出願日
2023-07-18
発明の名称
スキャン制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人小笠原特許事務所
主分類
G05F
1/67 20060101AFI20250123BHJP(制御;調整)
要約
【課題】スキャン処理の実施を好適に制御してソーラー充電システム全体の発電効率を向上させるスキャン制御装置を提供する。
【解決手段】ソーラーパネルおよびソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、発電制御部が実行するソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、ソーラーパネルの発電に関する情報を取得する取得部と、ソーラーパネルの発電に関する情報に基づいて、ソーラーパネルで発生させる電力の目標値である目標電力を設定する設定部と、目標電力とソーラーパネルの発電電力との差分が第1の閾値を超える場合は、発電制御部によるスキャン処理の実施を許可し、差分が第1の閾値以下である場合は、発電制御部によるスキャン処理の実施を禁止する指示部と、を備え、設定部は、発電に関する情報の変化に応じて設定する目標電力を変化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ソーラーパネルおよび前記ソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、前記発電制御部が実行する前記ソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、
前記ソーラーパネルの発電に関する情報を取得する取得部と、
前記発電に関する情報に基づいて前記ソーラーパネルで発生させる電力の目標値である目標電力を設定する設定部と、
前記目標電力と前記ソーラーパネルの発電電力との差分が第1の閾値を超える場合は、前記発電制御部による前記スキャン処理の実施を許可し、前記差分が前記第1の閾値以下である場合は、前記発電制御部による前記スキャン処理の実施を禁止する指示部と、を備え、
前記設定部は、前記発電に関する情報の変化に応じて設定する前記目標電力を変化させる、スキャン制御装置。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記発電に関する情報は、前記ソーラーパネルの温度の情報を含む、請求項1に記載のスキャン制御装置。
【請求項3】
前記発電に関する情報は、前記ソーラーパネルによる過去の発電状況の情報を含む、請求項1または2に記載のスキャン制御装置。
【請求項4】
前記発電に関する情報は、前記ソーラーパネルが存在する位置および前記位置における天気を少なくとも含んだ環境の情報を含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスキャン制御装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記差分が前記第1の閾値を超えており、かつ、前記ソーラーパネルの発電電力の変動値が第2の閾値以下である状態が所定の期間継続している場合、前記所定の期間における前記ソーラーパネルの発電電力の平均値または中央値を前記目標電力として設定する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスキャン制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両などに搭載されるソーラー充電システムが備えるスキャン制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、ソーラーパネルを設けた車載のソーラー充電システムが開示されている。この特許文献1に記載されたソーラー充電システムでは、ソーラー制御装置がソーラーパネルについて最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御を実行する。このMPPT制御では、日射状態の変化などの環境変化によってソーラーパネルの出力電圧が変化した場合において高精度で最大電力点を探索するために、ソーラーパネルの出力電圧を走査させるスキャン処理を実施して、P-V曲線上の最適なポイントを探し出すことが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-141545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のソーラー充電システムでは、スキャン処理において最終的に獲得したいソーラーパネルの最大発電電力を、制御の目標電力として予め設定している。この目標電力となるソーラーパネルの最大発電電力は、ソーラーパネルの標準規格値などに基づいて固定的に導出される。
【0005】
ソーラーパネルが発電可能な最大電力は、日射状態や外気温などのソーラーパネルが置かれる環境に依存して常に変化するものである。このため、固定の目標電力を用いた制御を行う特許文献1に記載のソーラー充電システムでは、変化する環境に応じた理想的な発電ができておりスキャン処理を行う必要がない場合であっても、ソーラーパネルの発電電力が目標電力と乖離してしまうとスキャン処理が実施されてしまうことが生じる。このスキャン処理を実施している間は通常の発電時よりも獲得できる電力が小さいため、過度にスキャン処理を実施してしまうと、ソーラー充電システム全体の発電効率が低下してしまうという課題がある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、スキャン処理の実施を好適に制御して、ソーラー充電システム全体の発電効率を向上させることができる、スキャン制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、ソーラーパネルおよびソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、発電制御部が実行するソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、ソーラーパネルの発電に関する情報を取得する取得部と、ソーラーパネルの発電に関する情報に基づいて、ソーラーパネルで発生させる電力の目標値である目標電力を設定する設定部と、目標電力とソーラーパネルの発電電力との差分が第1の閾値を超える場合は、発電制御部によるスキャン処理の実施を許可し、差分が第1の閾値以下である場合は、発電制御部によるスキャン処理の実施を禁止する指示部と、を備え、設定部は、発電に関する情報の変化に応じて設定する目標電力を変化させる、スキャン制御装置である。
【発明の効果】
【0008】
上記本開示のスキャン制御装置によれば、ソーラーパネルの発電に関する情報に基づいてソーラーパネルで発生させる電力の目標を設定するため、スキャン処理を実施する頻度を低減させることができ、ソーラー充電システム全体としての発電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るスキャン制御装置を含むソーラー充電システムの構成例を示すブロック図
スキャン制御装置が実施するスキャン処理制御のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示のスキャン制御装置は、ソーラーパネルで発生させる目標電力をソーラーパネルの温度などに基づいて可変的に設定し、実際の環境下でソーラーパネルが発電可能な電力と目標電力との乖離を少なくして、発電量が低下するスキャン処理の実施頻度を低減させる。これにより、ソーラー充電システム全体の発電効率を向上させる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
無人作業システム
1か月前
村田機械株式会社
産業機械
1か月前
アズビル株式会社
制御装置
28日前
株式会社ダイヘン
移動体
3か月前
株式会社ダイヘン
移動体
3か月前
神港テクノス株式会社
制御装置
3か月前
コフロック株式会社
流量制御装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
自律移動体
1か月前
株式会社クボタ
作業車
1か月前
株式会社丸和製作所
入力機器
28日前
トヨタ自動車株式会社
配送システム
2か月前
株式会社明電舎
車両
1か月前
アズビル株式会社
パラメータ調整装置
1か月前
株式会社フジキン
流量制御装置
28日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
21日前
株式会社フジキン
流体制御装置
2か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
1か月前
株式会社シンテックホズミ
搬送ロボット
10日前
トヨタ自動車株式会社
ロボットシステム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
ロボットシステム
1か月前
株式会社村田製作所
温度補償回路
1か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
3か月前
ローム株式会社
電源回路
2か月前
ローム株式会社
電源回路
2か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
1か月前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
14日前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
1か月前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
3か月前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
1か月前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
1か月前
トヨタ自動車株式会社
群制御システム及び方法
3か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
29日前
旭精機工業株式会社
監視データ処理装置
1か月前
東フロコーポレーション株式会社
流量制御装置
2か月前
村田機械株式会社
搬送車システム
3か月前
株式会社ダイフク
情報表示システム
2か月前
続きを見る
他の特許を見る