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公開番号
2025014132
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116387
出願日
2023-07-18
発明の名称
非線形に色調調整された歯科切削加工用ジルコニア多孔質成形体及びその製造方法
出願人
株式会社松風
代理人
個人
主分類
A61K
6/818 20200101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】多孔質成形体(及び/又はその焼結体)自体における色の濃淡や強弱の変化を、より天然歯に近づけて、多孔質成形体(及び/又はその焼結体)自体を、より天然歯に近い外観を有するものとする方法を提供する。
【解決手段】歯科切削加工用多孔質成形体に金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を含浸する方法であって、歯科切削加工用多孔質成形体の少なくとも1つの表層面に、金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を接触させて1以上の接触部分3を形成する接触工程を含み、含浸溶液が接触する表層面に第1の仮想直線及び第1の仮想直線と直交する第2の仮想直線を定めた場合に、接触工程において、第1の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分4が存在し、かつ、第2の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分4が存在するように含浸溶液を接触させて1以上の接触部分3を形成する方法とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
歯科切削加工用多孔質成形体に金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を含浸する方法であって、
歯科切削加工用多孔質成形体の少なくとも1つの表層面に、金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を接触させて1以上の接触部分を形成する接触工程を含み、
含浸溶液が接触する表層面に第1の仮想直線及び第1の仮想直線と直交する第2の仮想直線を定めた場合に、
接触工程において、
第1の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在し、かつ、第2の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在するように含浸溶液を接触させて1以上の接触部分を形成する方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
含浸溶液が接触する表層面における非接触部分に対する接触部分の面積比が5.0×10
-4
~1.2となるように、含浸溶液が接触する請求項1の方法。
【請求項3】
1つの接触部分に対して含浸する含浸溶液の量が、0.01g/mm
2
以上である請求項1の方法。
【請求項4】
接触工程において、含浸溶液が歯科切削加工用多孔質成形体全体に浸透しないように含浸溶液を接触させる請求項1の方法。
【請求項5】
含浸溶液に含まれる金属元素は、希土類金属元素及び遷移金属元素よりなる群から選択される1以上である請求項1の方法。
【請求項6】
含浸溶液に含まれる金属元素は、イットリウム、カルシウム、セリウム、テルビウム、ニッケル、鉄、エルビウム、コバルト、ニオブ、チタン、プラセオジム、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル及びクロムよりなる群から選択される1以上である請求項1の方法。
【請求項7】
含浸溶液は、歯科切削加工用多孔質成形体に金属元素を担持させる少なくとも一つの金属元素担持材を含む請求項1の方法。
【請求項8】
金属元素担持材が有機化合物である請求項7の方法。
【請求項9】
金属元素担持材がオキシカルボン酸、グリコール類及びこれらの組み合わせよりなる群から選択される1以上である請求項7の方法。
【請求項10】
接触部分の形状が円形又は楕円形である請求項1の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着色された歯科切削加工用多孔質成形体の製造方法及び該製造方法により製造された歯科切削加工用多孔質成形体に関し、より詳細にはCAD/CAMを用いて、歯科用修復物を作製するための色調調整された歯科切削加工用多孔質成形体の製造方法及び該製造方法により製造された歯科切削加工用多孔質成形体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、歯科用CAD/CAMシステムを用いた切削加工により補綴装置を作製する技術が急速に普及してきている。これにより、ジルコニア、アルミナ、二ケイ酸リチウム等のセラミックス材料や、アクリルレジン、ハイブリッドレジン等のレジン材料で製造された被切削体を加工することで、容易に補綴装置を作製することが可能となってきている。
【0003】
特にジルコニアは、高い強度を有していることから様々な症例で臨床応用されている。一方、完全焼結したジルコニア(以下、ジルコニア焼結体)は硬度が非常に高いため、ジルコニア焼結体には、完全焼結温度よりも低い温度で仮焼した、切削加工可能な硬度に調整したもの(ジルコニア予備焼結体)が用いられ、切削加工後に再焼成してジルコニア焼結体を得ることが多い。
【0004】
一方、口腔内の審美性をより高めるには、補綴装置の外観を天然歯の外観に似せる必要があり、ジルコニア(焼結体)自体で、天然歯と同様の外観(特に色調や透光性)を再現することが試みられてきた。
特許文献1には、着色液及び着色液の浸透を制限する浸透液材を用いることで、歯科用仮焼体を部分的に着色できる方法が開示されている。しかし、当該方法では着色部が曲線を含むような形状に着色することができず、天然歯の外観を再現することは難しい。
特許文献2では、エナメル層の内部に曲線形状のボディ層を配置させた積層構造を有する歯科用ミルブランクが開示されている。しかし、当該ブランクは粉末原料を積層させることにより製造されるブランクであり、エナメル層とボディ層に明確な境界が存在するため、天然歯の外観を再現することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6093900号
国際公開第2019/131787号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の着色等の色調調整された多孔質成形体は歯牙色に着色された平行な層から構成されているため、例えば多孔質成形体が歯科切削加工用予備焼結体である場合には、多孔質成形体(及び/又はその焼結体)自体において色の濃淡や強弱において天然歯と類似の色調表現ができていなかった。そのため、多孔質成形体(及びその焼結体)自体が、より天然歯に近い外観を有することが求められていた。更に、詳細な歯牙色のデザインを簡便に再現することができる多孔質成形体の色調調整方法が求められていた。
【0007】
歯科切削加工用多孔質成形体の製造方法について鋭意研究を行った結果、金属元素と溶媒とを含む含浸溶液を調整し、多孔質成形体の表層面において、前記含浸溶液が接触する接触部分を特定の範囲とすることで、多孔質成形体(及びその焼結体)における色の濃淡や強弱の変化を、より天然歯に近づけて、多孔質成形体(及びその焼結体)が、より天然歯に近い外観を有するのに効果的であることを見出した。以下に本発明の詳細を記載する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、歯科切削加工用多孔質成形体に金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を含浸する方法であって、
歯科切削加工用多孔質成形体の少なくとも1つの表層面に、金属元素及び溶媒を含む含浸溶液を接触させて1以上の接触部分を形成する接触工程を含み、
含浸溶液が接触する表層面に第1の仮想直線及び第1の仮想直線と直交する第2の仮想直線を定めた場合に、
接触工程において、
第1の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在し、かつ、第2の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在するように含浸溶液を接触させて1以上の接触部分を形成する方法を提供する。
【0009】
本発明はまた、
歯科切削加工用多孔質成形体に金属元素を担持させる方法であって、
歯科切削加工用多孔質成形体の少なくとも1つの表層面に、金属元素、溶媒及び金属元素担持材を含む含浸溶液を接触させて1以上の接触部分を形成する接触工程と、
含浸溶液に含まれる金属元素を歯科切削加工用多孔質成形体に担持させる担持工程と、を含み、
含浸溶液が接触する表層面に第1の仮想直線及び第1の仮想直線と直交する第2の仮想直線を定めた場合に、
接触工程において含浸溶液は、
第1の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在し、かつ、
第2の仮想直線の少なくとも一方側に含浸溶液が接触しない非接触部分が存在するように1以上の接触部分を形成する方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多孔質成形体(及び/又はその焼結体)自体における色の濃淡や強弱の変化を、より天然歯に近づけて、多孔質成形体(及び/又はその焼結体)自体を、より天然歯に近い外観を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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