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公開番号2025058782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168926
出願日2023-09-28
発明の名称歯科用清掃材
出願人株式会社松風
代理人個人
主分類A61K 6/70 20200101AFI20250402BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 優れた洗浄性と生体安全性を兼ね備える歯科用清掃材を提供する。
【解決手段】 歯科用清掃材を水(a)及び水溶性ケイ酸塩(b)を含むものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水(a)及び水溶性ケイ酸塩(b)を含む歯科用清掃材。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
pHが10~13である請求項1に記載の歯科用清掃材。
【請求項3】
前記水溶性ケイ酸塩(b)は、M

O(Mはアルカリイオン)とSiO

とから構成されるケイ酸のアルカリ金属塩である請求項1に記載の歯科用清掃材。
【請求項4】
前記水溶性ケイ酸塩(b)は、M

OとSiO

とのモル比(SiO

/M

O)が0.5~4.0である請求項3に記載の歯科用清掃材。
【請求項5】
界面活性剤(c)をさらに含む請求項1に記載の歯科用清掃材。
【請求項6】
界面活性剤(c)を0.01~10質量%さらに含む請求項5記載の歯科用清掃材。
【請求項7】
有機溶媒(d)をさらに含む請求項1に記載の歯科用清掃材。
【請求項8】
有機溶媒(d)を0.01~50質量%さらに含む請求項7記載の歯科用清掃材。
【請求項9】
セルロース骨格を有するナノファイバー(e)をさらに含む請求項1に記載の歯科用清掃材。
【請求項10】
セルロース骨格を有するナノファイバー(e)を0.1~30質量%さらに含む請求項9記載の歯科用清掃材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯質及び歯科補綴修復物に対して用いることができる歯科用清掃材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
歯科分野において、う蝕や外傷等により欠損した部位の治療方法として、歯科用セラミックスや金属で作製された補綴装置を欠損部に接着する間接修復や歯科用コンポジットレジンを欠損部に充填する直接修復が用いられている。これらの治療時に歯質や補綴装置の被着面に唾液や血液等の体液が付着すると、体液中に含まれるタンパク質等の成分が被着面に付着し、歯科用接着材や歯科用セメントの補綴装置あるいは歯質に対する接着性が低下することが知られている。中でもタンパク質は歯質表面やジルコニア表面に特異的に吸着することが知られており除去が困難である。タンパク質等の接着阻害成分を被着面から除去することは欠損部の修復上、重要な操作であるが、被着面の材質に応じて適切な処理が要求され煩雑であった。
【0003】
接着阻害成分を除去することを目的に行われる清掃については、歯科診療で用いる3ウェイシリンジ等の水分の吹きつけや超音波洗浄が挙げられるが、表面汚染の除去が不十分であることが示されている(非特許文献1、2)。サンドブラスト処理によって補綴装置そのものを削ることで除去する手法が知られているが、試適により欠損部との適合を確認した後に補綴装置を当該処理すると表面が削られ適合性が低下するため、精密な治療が実施できないことは明らかである。
【0004】
また、別の方法として提案されている次亜塩素酸ナトリウムの適用は表面汚染の除去が十分であり、接着強さが十分に回復することが示されているものの、次亜塩素酸ナトリウム自体が生体に対する刺激性を有することが課題であった。また、別の方法としてリン酸を用いた洗浄により体液汚染を除去する手法が広く知られている。当該手法はガラスセラミックスや硬質レジン等からなる補綴装置に対する洗浄性は十分であるものの、ジルコニアや金属製の補綴装置に適用すると、リン酸基が表面に化学結合するため阻害要因となり接着性が低下することが課題であった(非特許文献1、2)。
【0005】
特許文献1には水酸化ナトリウム等の強アルカリ性成分を含む歯面清掃材がその使用方法とともに記載されているが、極端な強アルカリ材料を洗浄成分として含むため安全性の面から、口腔内での使用は不可能であった。特許文献2には酸性基含有ラジカル重合性単量体と有機アミン化合物の塩から形成される界面活性剤を配合した歯面清掃材が記載され、口腔内での使用が可能であるものの、被着面に吸着されたタンパク質に対する洗浄性については改善の余地があった。
【0006】
別の課題としては歯科用清掃材の使用方法については、ステップカードや使用説明書を通して説明しているため、適切な使用方法の伝達が十分でないことやタンパク質等の物質は視認できないため、使用者がその洗浄性を体感できないことが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5607559号公報
特開2020-83872号公報
【非特許文献】
【0008】
Efficacy of various cleaning solutions on saliva-contaminated zirconia for improved resin bonding(J. Adv Prosthodont ,2015;7:85-92 Da-Hye Kim, Jun-Sik Son, Seong-Hwa Jeong, Young-Kyung Kim, Kyo-Han Kim, Tae-Yub Kwon)
The effect of different cleaning agents on saliva contamination for bonding performance of zirconia ceramics(Dental Materials Journal, 37(5) ・ September 2018 Akifumi TAKAHASHI, Tomohiro TAKAGAKI, Takahiro WADA, Motohiro UO, Toru NIKAIDO and Junji TAGAMI)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の清掃材は洗浄性と生体安全性の観点から改善の余地があり、本発明は優れた洗浄性と生体安全性を兼ね備える歯科用清掃材を提供することを目的とする。
【0010】
また、別の目的として、実演キットの使用を通じて使用者へ適切な使用方法を伝達でき、使用者が目視で洗浄性を確認できるため、その有用性を経験可能とすることを兼ねている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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