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公開番号2025103738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221345
出願日2023-12-27
発明の名称歯科用硬化性組成物の性状を評価するためのキット及び方法
出願人株式会社松風
代理人
主分類G01N 11/00 20060101AFI20250702BHJP(測定;試験)
要約【課題】繰り返し使用が容易なキット及び方法を提供することである。
【解決手段】一対の立体(A)を構成する立体(a1)及び立体(a2)の間に歯科用硬化性組成物(B)を塗布し、被着面を組み合わせ、積層体を得るという工程を経て、歯科用硬化性組成物(B)の性状を評価するためのキットであり、
立体(a1)及び立体(a2)からなる一対の立体(A)及び
歯科用硬化性組成物(B)を含み、
立体(a1)及び立体(a2)は互いに組み合わせる面が1つ以上存在し、
立体(a1)及び立体(a2)の組み合わせる面の少なくともいずれかの平均表面粗さRaが1.6以下である、キット。
【選択図】なし



特許請求の範囲【請求項1】
一対の立体(A)を構成する立体(a1)及び立体(a2)の間に歯科用硬化性組成物(B)を塗布し、被着面を組み合わせ、積層体を得るという工程を経て、歯科用硬化性組成物(B)の性状を評価するためのキットであり、
立体(a1)及び立体(a2)からなる一対の立体(A)及び
歯科用硬化性組成物(B)を含み、
立体(a1)及び立体(a2)は互いに組み合わせる面が1つ以上存在し、
立体(a1)及び立体(a2)の組み合わせる面の少なくともいずれかの平均表面粗さRaが1.6以下である、キット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
立体(a1)及び立体(a2)の互いに組み合わせる面の少なくともいずれかの外周の端部の曲率半径Rが2.0mm未満である請求項1に記載のキット。
【請求項3】
立体(a1)及び立体(a2)の互いに組み合わせる面の外周形状及び大きさが同一である請求項2に記載のキット。
【請求項4】
立体(a1)及び立体(a2)を組み合わせたときの立体間の被着面の平均の間隙が1mm以下となるように互いに組み合わせることができる面を有する請求項2に記載のキット。
【請求項5】
立体(a1)及び立体(a2)の少なくとも一方の立体を構成する材料のコントラスト比が0.3以下である請求項1に記載のキット。
【請求項6】
立体(a1)及び立体(a2)の少なくとも一方の立体の色調が歯冠色である請求項3に記載のキット。
【請求項7】
請求項1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、及び
溢れた歯科用硬化性組成物(B)を確認する工程
を含む歯科用硬化性組成物(B)の流動性を確認する方法。
【請求項8】
請求項1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、
溢れた歯科用硬化性組成物(B)を部分硬化させる工程、及び
部分硬化物を器具によって除去する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の除去性を確認する方法。
【請求項9】
請求項1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、
溢れた歯科用硬化性組成物(B)へ光照射し部分硬化させる工程、及び
部分硬化物を器具によって除去する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の除去性を確認する方法。
【請求項10】
請求項5に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、及び
歯科用硬化性組成物(B)の膜の色調を確認する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の色調を確認する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用硬化性組成物の性状を評価するためのキット及び方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
歯科用セメントや歯科用コンポジットレジン等の歯科用硬化性組成物に関する性状を評価する際、顎模型を加工したモデルを使用して性状を確認することが一般的である。この方法の利点としては実臨床の形態に近似した形状を使用できるため臨床に近い操作感や色調を確認できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、顎模型を加工したモデルを使用して性状を確認する方法のデメリットとしてはモデルの作製に手間やコストがかかり、さらに繰り返し使用が容易ではないことが課題であった。
【0004】
例えば、補綴装置の装着感や適合性、余剰セメントの除去性、圧接後の被膜の色調を確認する場合、顎模型を加工した窩洞や支台歯と補綴装置あるいは補綴装置に見立てたモデルを使用することがある。窩洞や支台歯に補綴装置を装着後、光重合や化学重合させると補綴装置の取り外しが困難であるため単回使用となり、光照射の条件(距離や光照射強度)や放置時間を確認するごとに窩洞や支台歯と補綴装置等を有するモデルが使用不可となることから、複数個のモデルを用意する必要がある点が課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者らは互いに組み合わせる面が1つ以上存在する一対の立体と1つ以上の歯科用硬化性組成物からなるキットであって、特定の形状であれば複数回使用でき且つ操作感も損なわないことを見出し、前記課題を解決するに至った。すなわち、本開示では、ペースト状の歯科用硬化性組成物の性状を評価するためのキットであって、一対の立体と1つ以上の歯科用硬化性組成物からなり、各立体は互いに組み合わせる面が1つ以上存在し、組み合わせる面の平均表面粗さRaが1.6以下である、ペーストの性状を評価するためのキットを提供する。
【0006】
すなわち、本開示により以下の項目が提供される。
(項目1)
一対の立体(A)を構成する立体(a1)及び立体(a2)の間に歯科用硬化性組成物(B)を塗布し、被着面を組み合わせ、積層体を得るという工程を経て、歯科用硬化性組成物(B)の性状を評価するためのキットであり、
立体(a1)及び立体(a2)からなる一対の立体(A)及び
歯科用硬化性組成物(B)を含み、
立体(a1)及び立体(a2)は互いに組み合わせる面が1つ以上存在し、
立体(a1)及び立体(a2)の組み合わせる面の少なくともいずれかの平均表面粗さRaが1.6以下である、キット。
(項目2)
立体(a1)及び立体(a2)の互いに組み合わせる面の少なくともいずれかの外周の端部の曲率半径Rが2.0mm未満である項目1に記載のキット。
(項目3)
立体(a1)及び立体(a2)の互いに組み合わせる面の外周形状及び大きさが同一である項目2に記載のキット。
(項目4)
立体(a1)及び立体(a2)を組み合わせたときの立体間の被着面の平均の間隙が1mm以下となるように互いに組み合わせることができる面を有する項目2に記載のキット。
(項目5)
立体(a1)及び立体(a2)の少なくとも一方の立体を構成する材料のコントラスト比が0.3以下である項目1に記載のキット。
(項目6)
立体(a1)及び立体(a2)の少なくとも一方の立体の色調が歯冠色である項目3に記載のキット。
(項目7)
項目1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、及び
溢れた歯科用硬化性組成物(B)を確認する工程
を含む歯科用硬化性組成物(B)の流動性を確認する方法。
(項目8)
項目1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、
溢れた歯科用硬化性組成物(B)を部分硬化させる工程、及び
部分硬化物を器具によって除去する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の除去性を確認する方法。
(項目9)
項目1に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、
溢れた歯科用硬化性組成物(B)へ光照射し部分硬化させる工程、及び
部分硬化物を器具によって除去する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の除去性を確認する方法。
(項目10)
項目5に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、及び
歯科用硬化性組成物(B)の膜の色調を確認する工程、
を含む歯科用硬化性組成物(B)の色調を確認する方法。
(項目11)
項目6に記載のキットを用いて、
立体(a1)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布する工程、
立体(a1)の歯科用硬化性組成物(B)の塗布面に立体(a2)の被着面を組み合わせる工程、
歯科用硬化性組成物(B)を硬化する工程、及び
立体(a1)および/または立体(a2)と歯科用硬化性組成物(B)との色調適合性を確認する工程、
を含む色調適合性を確認する方法。
【発明の効果】
【0007】
本キットは繰り返し使用できるため、歯科用硬化性組成物の性状を確認する操作が容易になるだけでなく、顎模型や人工歯を使用する場合に比べ圧倒的に手間やコストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
立体(a1)及び立体(a2)の被着面を組み合わせる工程を示す図
立体(a1)及び立体(a2)の被着面に歯科用硬化性組成物(B)を塗布し、被着面を組み合わせる工程を示す図
溢れた歯科用硬化性組成物(B)の部分硬化物を除去する工程を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示で提供される歯科用硬化性組成物の性状を評価するためのキット及び方法について詳細に説明する。
【0010】
<互いに組み合わせる一対の立体(A)>
(【0011】以降は省略されています)

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