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公開番号2025013744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-28
出願番号2024089424
出願日2024-05-31
発明の名称タービンノズル又はタービンブレード用の入れ子式ダンパーピン及び振動減衰システム
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 5/16 20060101AFI20250121BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】タービンノズル又はブレード用の入れ子式ダンパーピン及び振動減衰システムを提供する。
【解決手段】タービンノズル又はタービンブレード用の振動減衰システムを提供する。本体開口部は、タービンノズル又はタービンブレードに延在している。振動減衰システムは、本体開口部内に、重ねられた複数のダンパーピンを含んでいる。ダンパーピンは、外側本体部であって、前記外側本体部に画定された内側開口部と、前記内側開口部から前記外側本体部の外面を貫通する複数の側部開口部とを有する外側本体部を含んでおり、内側本体部は、前記外側本体部の前記内側開口部内に収められ、前記内側開口部内で動くことができる。内側本体部は、複数のアームを含む第1の部分を含み、各アームは、外側本体部の複数の側部開口部のそれぞれの側部開口部を貫通する。ダンパーピンの端面及び2つの本体部は摩擦係合して振動を減衰させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
タービンノズル(112)又はタービンブレード(114)の振動減衰システム(120)用のダンパーピン(174)であって、前記ダンパーピン(174)は、
外側本体部(176)であって、前記外側本体部(176)に画定された内側開口部(178)と、前記内側開口部(178)から前記外側本体部(176)の外面(182)を貫通する複数の側部開口部(180)とを有する外側本体部(176)、及び
前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)内に収められ、前記内側開口部内で動くことができる内側本体部(190)であって、前記内側本体部(190)は、複数のアーム(194)を含む第1の部分(192)を含み、各アーム(194)は、前記外側本体部(176)の前記複数の側部開口部(180)のそれぞれの側部開口部(180)を貫通する、内側本体部(190)
を含む、ダンパーピン。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記複数のアーム(194)は、前記外側本体部(176)の外側寸法(OD1)よりも大きい外側寸法(OD2)を画定し、前記外側寸法(OD2)は、前記ダンパーピン(174)が配置される前記タービンノズル(112)又はタービンブレード(114)の本体開口部(160)の内面(162)に係合するように構成されている、請求項1に記載のダンパーピン(174)。
【請求項3】
前記内側本体部(190)は、更に、
前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)の第1の開口部分(198)と摩擦係合するように構成された外面(200)を有する第2の部分(196)と、
前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)の第2の開口部分(212)に対して間隔を空けて貫通する第3の部分(210)と
を含み、
前記複数のアーム(194)を含む前記内側本体部(190)の第1の部分(192)は、前記内側本体部(190)の第2の部分(196)と第3の部分(210)との間に配置される、請求項1に記載のダンパーピン(174)。
【請求項4】
前記内側本体部(190)の前記第2の部分(196)の外面(200)は、球根状部分(202)を有し、前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)の第1の開口部分(198)は、前記球根状部分(202)に対して相補的な凹面(204)を有する、請求項3に記載のダンパーピン(174)。
【請求項5】
前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)の第2の開口部分(212)は、前記内側本体部(190)の第3の部分(210)から、前記外側本体部(176)内において前記内側本体部(190)の横方向に傾く量の範囲を定める距離だけ、間隔を空けて配置されている、請求項3に記載のダンパーピン(174)。
【請求項6】
前記タービンノズル(112)又はタービンブレード(114)の本体開口部(160)の内面(162)に係合する前記複数のアーム(194)の影響を受けて、前記内側本体部(190)の外面(200)と前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)の第1の開口部分(198)とが摩擦係合する、請求項3に記載のダンパーピン(174)。
【請求項7】
前記外側本体部(176)は、第1の端面(184)と、反対側にある第2の端面(186)とを更に含み、前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)は、前記第1の端面(184)及び前記第2の端面(186)を貫通し、前記内側本体部(190)の前記第3の部分(210)は、前記内側開口部(178)から、前記第1及び第2の端面(184、186)のうちの一方の端面を貫通する、請求項3に記載のダンパーピン(174)。
【請求項8】
前記外側本体部(176)の第1の端面(184)は少なくとも部分的に凹状であり、前記外側本体部(176)の第2の端面(186)が少なくとも部分的に凸状であり、それにより、隣接するダンパーピン(174)の第1の端面(184)と第2の端面(186)とが摩擦係合する、請求項7に記載のダンパーピン(174)。
【請求項9】
前記外側本体部(176)及び前記内側本体部(190)は付加製造され、前記外側本体部(176)及び前記内側本体部(190)は、前記付加製造後に分離する前は、取外し可能な結合要素(260)によって一体的に結合され、互いに固定されている、請求項1に記載のダンパーピン(174)。
【請求項10】
タービンノズル(112)又はタービンブレード(114)の振動減衰システム(120)であって、前記振動減衰システム(120)は、
重ねられた複数のダンパーピン(174)を含み、各ダンパーピン(174)は、
外側本体部(176)であって、前記外側本体部(176)に画定された内側開口部(178)と、前記内側開口部(178)から前記外側本体部(176)の外面(182)を貫通する複数の側部開口部(180)とを有する外側本体部(176)、及び
前記外側本体部(176)の前記内側開口部(178)内に収められ、前記内側開口部内で動くことができる内側本体部(190)であって、前記内側本体部(190)は、複数のアーム(194)を含む第1の部分(192)を含み、各アーム(194)は、前記外側本体部(176)の前記複数の側部開口部(180)のそれぞれの側部開口部(180)を貫通する、内側本体部(190)
とを含む、振動減衰システム(120)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、タービンノズル又はタービンブレードの振動を減衰させることに関する。より具体的には、本開示は、複数の入れ子式ダンパーピンを含む振動減衰システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タービンの運転で懸念されるのは、運転中にタービンブレード又はタービンノズルが振動応力を受ける傾向があることである。多くの設備では、タービンは頻繁に加減速される条件下で運転される。タービンの加減速中、ブレードのエアフォイルは、少なくとも瞬間的には特定の共振周波数の振動応力を受け、多くの場合、二次周波数又は三次周波数の振動応力を受ける。ノズルのエアフォイルも同様の振動応力を受ける。例えば、ガス温度、ガス圧、及び/又はガス密度が変動すると、ロータアセンブリ全体(特に、ノズル又はブレードのエアフォイル内)に振動が発生する恐れがある。タービン部及び/又は圧縮機部の上流から周期的又は「脈動」的に流れるガスも、望ましくない振動を発生させる恐れがある。エアフォイルが振動応力を受けると、その振動振幅は、ガスタービンの運転及び/又は部品の寿命に悪影響を及ぼす恐れのある点まで難なく増加する。従来は、振動を減衰させるために、タービンブレードに、重ねられた複数の中実のダンパーピンが使用されてきたが、遠心力によってダンパーピンどうしが互いに組み合って動かなくなってしまい、振動を減衰させる能力が低下することがあった。
【発明の概要】
【0003】
以下に述べるすべての態様、例、特徴は、技術的に可能なあらゆる方法で組み合わせることができる。
【0004】
本開示の一態様は、タービンノズル又はタービンブレードの振動減衰システム用のダンパーピンを提供し、前記ダンパーピンは、外側本体部であって、前記外側本体部に画定された内側開口部と、前記内側開口部から前記外側本体部の外面を貫通する複数の側部開口部とを有する外側本体部、及び前記外側本体部の前記内側開口部内に収められ、前記内側開口部内で動くことができる内側本体部であって、前記内側本体部は、複数のアームを含む第1の部分を含み、各アームは、前記外側本体部の前記複数の側部開口部のそれぞれの側部開口部を貫通する、内側本体部を含む。
【0005】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記複数のアームは、前記外側本体部の外側寸法よりも大きい外側寸法を画定し、前記外側寸法は、前記ダンパーピンが配置される前記タービンノズル又はタービンブレードの本体開口部の内面に係合するように構成されている。
【0006】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記内側本体部は、更に、前記外側本体部の前記内側開口部の第1の開口部分と摩擦係合するように構成された外面を有する第2の部分と、前記外側本体部の前記内側開口部の第2の開口部分に対して間隔を空けて貫通する第3の部分と
を含み、前記複数のアームを含む前記内側本体部の第1の部分は、前記内側本体部の第2の部分と第3の部分との間に配置される。
【0007】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記内側本体部の前記第2の部分の外面は、球根状部分を有し、前記外側本体部の前記内側開口部の第1の開口部分は、前記球根状部分に対して相補的な凹面を有する。
【0008】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記外側本体部の前記内側開口部の第2の開口部分は、前記内側本体部の第3の部分から、前記外側本体部内において前記内側本体部の横方向に傾く量の範囲を定める距離だけ、間隔を空けて配置されている。
【0009】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記タービンノズル又はタービンブレードの本体開口部の内面に係合する前記複数のアームの影響を受けて、前記内側本体部の外面と前記外側本体部の前記内側開口部の第1の開口部分とが摩擦係合する。
【0010】
本開示の別の態様は、上記の態様のうちのいずれかの態様を含み、前記外側本体部は、第1の端面と、反対側にある第2の端面とを更に含み、前記外側本体部の前記内側開口部は、前記第1の端面及び前記第2の端面を貫通し、前記内側本体部の前記第3の部分は、前記内側開口部から、前記第1及び第2の端面のうちの一方の端面を貫通する。
(【0011】以降は省略されています)

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