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公開番号2025013701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024198639,2022512642
出願日2024-11-13,2021-03-31
発明の名称水性組成物
出願人株式会社コーセー
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/44 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】凝集抑制効果に優れる組成物を提供する。
【解決手段】(A)(a1)ナイアシンアミド及び(a2)トラネキサム酸又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の有効成分、(B)セルロース系水溶性多糖類及びアルギン酸又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性多糖類、(C)疎水変性ポリエーテルウレタン0.5質量%以下を含有する水性組成物である。かかる水性組成物において、油剤の含有量は水性組成物中に3質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)(a1)ナイアシンアミド及び(a2)トラネキサム酸(又はその誘導体)から選ばれる1種又は2種以上の有効成分
(B)水溶性多糖類
(C)疎水変性ポリエーテルウレタン 0.5質量%以下
を含有する水性組成物であって、
前記成分(B)がセルロース系水溶性多糖類及びアルギン酸又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性多糖類であり、
前記水性組成物における油剤の含有量は前記水性組成物中に3質量%以下である、
水性組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚は、加齢やストレスなどの内的要因や、紫外線や空気の乾燥などの外的要因により、シワやたるみ、しみやそばかすといった色素沈着等を生じる。中でもシワ、たるみなどの形態的変化や、色素沈着などの視覚的変化は、外観の印象を大きく左右するため、改善を望む人が多く、様々な製品が提供されている。それらシワ、たるみ、色素沈着を予防・改善するために多くの有効成分が提案されている。その中でも、シワ、たるみの有効成分であるナイアシンアミドは、安全性が高く、皮膚老化防止効果を有することが知られている。また、色素沈着を改善又は抑制する美白剤としては、トラネキサム酸を用いることが提案されている。
【0003】
しかしながら、ナイアシンアミドやトラネキサム酸は、結晶性が非常に高く、化粧料、皮膚外用剤等の製剤や組成物に配合した際の結晶析出が問題となる。
これに対し、シロキクラゲ多糖体、コンドロイチン硫酸ナトリウムおよびプロテオグリカンからなる群から選ばれる1種または2種以上の水溶性多糖類、多価アルコール及び1価の低級アルコールを配合することによって、ナイアシンアミドの結晶析出を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、及びアルギン酸塩より選択される2種以上の水溶性高分子を配合することによって、トラネキサム酸の結晶析出を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-131547号公報
特開2018-177763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、ナイアシンアミドと水溶性多糖類との組合せによる凝集物の発生に関して言及されていなかった。
また、特許文献2の技術においても、トラネキサム酸と水溶性多糖類との組合せによる凝集物の発生に関して言及されていなかった。
前述したように、ナイアシンアミド及び/又はトラネキサム酸と水溶性多糖類を組み合わせることによる、凝集物の発生や経時での凝集物の増加に関しては考慮されていなかった。
【0006】
そこで本発明は、ナイアシンアミド及びトラネキサム酸又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の有効成分及び水溶性多糖類を含有する水性組成物において、疎水性ポリエーテルウレタンを共に用いることで、ナイアシンアミド及び/又はトラネキサム酸と水溶性多糖類による凝集が緩和され、凝集抑制効果に優れる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、ナイアシンアミド及びトラネキサム酸又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の有効成分、水溶性多糖類及び疎水性ポリエーテルウレタンを用いた水性組成物において、上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、ナイアシンアミド及びトラネキサム酸又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の有効成分と水溶性多糖類を組み合わせることによる凝集物の発生及び経時での凝集物の増加を抑制するため、次の成分(A)~(C)を含有することを特徴とする水性組成物である。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)(a1)ナイアシンアミド及び(a2)トラネキサム酸又はその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の有効成分
(B)水溶性多糖類
(C)疎水変性ポリエーテルウレタン
を含有する水性組成物である。
[2]
前記(A)成分の含有量が前記水性組成物中に1~10質量%である、[1]に記載の水性組成物である。
[3]
前記(B)成分が、セルロース系水溶性多糖類及びアルギン酸又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の水溶性多糖類である、[1]又は[2]に記載の水性組成物である。
[4]
前記(A)成分として、(a1)ナイアシンアミド及び(a2)トラネキサム酸又はその誘導体を2種併用する、[1]~[3]のいずれか一つに記載の水性組成物である。
[5]
前記成分(A)~(C)の含有質量比[(A)+(B)]/(C)が1を超え、110以下である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の水性組成物である。
[6]
[1]~[5]のいずれか一つに記載の水性組成物を含む、皮膚外用剤又は化粧料である。
[7]
[1]~[5]のいずれか一つに記載の水性組成物を含む、凝集抑制剤である。
[8]
前記(C)成分を用いて、前記(A)成分と前記(B)成分との混合物における凝集物の発生を抑制する方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水性組成物は、ナイアシンアミド及びトラネキサム酸又はその誘導体から選択される有効成分と水溶性多糖類による凝集物の発生を抑制することができる。さらに、本発明の水性組成物は、塗布時のまろやかさ及びべたつきのなさに優れ、良好な使用感を与えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。本明細書において、範囲を示す「X~Y」は、XおよびYを含み、「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(25℃)/相対湿度40%RHの条件で行う。
(【0011】以降は省略されています)

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