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公開番号2025013347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024174419,2021163064
出願日2024-10-03,2016-02-16
発明の名称核酸製品及びその投与方法
出願人ファクター バイオサイエンス インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 48/00 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】核酸製品及びその投与方法に関する。
【解決手段】本発明は部分的に、核酸、例えば、タンパク質をコードする核酸、核酸を含む治療薬及び化粧品、細胞、組織、器官、及び患者に核酸を送達するための方法と、細胞をトランスフェクション、遺伝子編集、及びリプログラミングするための核酸、方法、キット、及び器具を用いてタンパク質を発現させるように細胞を誘導するための方法、これらの方法、キット、及び器具を用いて生成される細胞、生体、治療薬及び化粧品に関する。
【選択図】図39
特許請求の範囲【請求項1】
哺乳類対象中の細胞集団において目的タンパク質を発現させるための方法であって、
前記目的タンパク質をコードするRNAの有効用量を含む組成物を前記哺乳類対象に投与することを含み、
前記RNAは、実質的な細胞毒性を回避する非標準ヌクレオチドの組み合わせを含有し、
前記有効用量は、約100ng~約2000ngであり、及び
前記組成物は、皮内投与される、前記方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記目的タンパク質が、IL2、IL15、IL16、及びIL22から任意に選択されるインターロイキン、またはその変異体もしくは突然変異体である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目的タンパク質が、LIF、FGF1、FGF9、FGF15、FGF19、FGF21、FGF23、BDNF、SERPINB1、カスパーゼ-1、BMP2、及びBMP6から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記非標準ヌクレオチドが、ピリミジンの2C、4C、及び5C位から選択される、またはプリンの6C、7N、及び8C位から選択される位置で1つ以上の置換を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記非標準ヌクレオチドが、任意に、前記非標準ヌクレオチドの少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも90%、または100%の量で、5-ヒドロキシシチジン、5-メチルシチジン、5-ヒドロキシメチルシチジン、5-カルボキシシチジン、5-ホルミルシチジン、5-メトキシシチジン、プソイドウリジン、5-ヒドロキシウリジン、5-メチルウリジン、5-ヒドロキシメチルウリジン、5-カルボキシウリジン、5-ホルミルウリジン、5-メトキシウリジン、5-ヒドロキシプソイドウリジン、5-メチルプソイドウリジン、5-ヒドロキシメチルプソイドウリジン、5-カルボキシプソイドウリジン、5-ホルミルプソイドウリジン、及び5-メトキシプソイドウリジンのうちの1つ以上を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
シチジン残基の少なくとも約50%が、非標準ヌクレオチドであり、5-ヒドロキシシチジン、5-メチルシチジン、5-ヒドロキシメチルシチジン、5-カルボキシシチジン、5-ホルミルシチジン、及び5-メトキシシチジンから選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
シチジン残基の少なくとも約75%または少なくとも約90%が、非標準ヌクレオチドであり、前記非標準ヌクレオチドが、5-ヒドロキシシチジン、5-メチルシチジン、5-ヒドロキシメチルシチジン、5-カルボキシシチジン、5-ホルミルシチジン、及び5-メトキシシチジンから選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
ウリジンの少なくとも約20%、またはウリジン残基の少なくとも約40%、または少なくとも約50%、または少なくとも約75%、または少なくとも約90%が、非標準ヌクレオチドであり、前記非標準ヌクレオチドが、プソイドウリジン、5-ヒドロキシウリジン、5-メチルウリジン、5-ヒドロキシメチルウリジン、5-カルボキシウリジン、5-ホルミルウリジン、5-メトキシウリジン、5-ヒドロキシプソイドウリジン、5-メチルプソイドウリジン、5-ヒドロキシメチルプソイドウリジン、5-カルボキシプソイドウリジン、5-ホルミルプソイドウリジン、及び5-メトキシプソイドウリジンから
選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
ウリジン残基の少なくとも約40%、または少なくとも約50%、または少なくとも約75%、または少なくとも約90%が、非標準ヌクレオチドであり、前記非標準ヌクレオチドが、プソイドウリジン、5-ヒドロキシウリジン、5-メチルウリジン、5-ヒドロキシメチルウリジン、5-カルボキシウリジン、5-ホルミルウリジン、5-メトキシウリジン、5-ヒドロキシプソイドウリジン、5-メチルプソイドウリジン、5-ヒドロキシメチルプソイドウリジン、5-カルボキシプソイドウリジン、5-ホルミルプソイドウリジン、及び5-メトキシプソイドウリジンから選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
グアニン残基の少なくとも約10%が、非標準ヌクレオチドであり、前記非標準ヌクレオチドが、任意に、7-デアザグアノシンである、先行請求項のいずれかに記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、全内容が全体として参照により本明細書に組み込まれる、2015年2月13日に出願された米国特許出願第62/116,232号、2015年7月22日に出願された同第62/195,462号、2015年10月16日に出願された同第62/242,383号、2015年10月23日に出願された同第62/245,726号、及び2016年2月1日に出願された同第62/289,617号の優先権の利益を主張する。
続きを表示(約 3,500 文字)【0002】
発明の分野
本発明は部分的に、核酸を生成及び細胞、組織、器官、及び患者に送達するための方法、組成物、及び製品と、細胞、組織、器官、及び患者においてタンパク質を発現させるための方法と、並びにこれらの方法、組成物、及び製品を用いて生成される細胞、治療薬、及び化粧品に関する。
【0003】
電子的に提出されたテキストファイルの記載
本明細書と共に電子的に提出されたテキストファイルの内容は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。配列表のコンピュータ可読フォーマットコピー(ファイル名:FAB-009PC_Sequence.txt、記録日:2016年2月16日、ファイルサイズ:2.3MB)。
【背景技術】
【0004】
合成RNA及び核酸治療薬
リボ核酸(RNA)は、原核細胞及び真核細胞の両方に遍在し、そこで、メッセンジャーRNAの形態で遺伝情報をコードし、トランスファーRNAの形態でアミノ酸を結合及び輸送し、リボソームRNAの形態でアミノ酸をタンパク質に組み立て、マイクロRNA及び長い非コードRNAの形態で遺伝子発現制御を含む多数の他の機能を行う。RNAは、直接的な化学合成及びインビトロ転写を含む方法により、合成的に生成することができ、治療的使用のために患者に投与することができる。しかしながら、以前に記載されている合成RNA分子は、ヒト細胞において不安定であり、強力な先天性免疫応答を誘発する。加えて、患者、器官、組織、及びインビボの細胞に、核酸を効率的に非ウイルス的送達するための方法は、以前に記載されていない。既存の合成RNA技術及び核酸の送達のための方法の多くの欠点により、それらの技術及び方法が、治療的または美容的使用にとって望ましくないものになる。
【0005】
細胞リプログラミング及び細胞ベースの治療法
細胞は、それらを、特定の細胞外キューに曝露させることにより、及び/または特定のタンパク質、マイクロRNAなどの異所性発現によりリプログラミングすることができる。いくつかのリプログラミング方法が以前に記載されているが、異所性発現に依存するほとんどのものは、変異の危険を伴う可能性がある外来DNAの導入を必要とする。リプログラミングタンパク質の直接送達に基づく、DNAフリーのリプログラミング方法が報告されている。しかしながら、これらの方法は、商業的使用には、あまりにも非効率的で信頼できない。加えて、RNAベースのリプログラミング方法が記載されている(例えば、Angel.MIT Thesis.2008.1-56、Angel et al.PLoS ONE.2010.5,107、Warren et al.Cell Stem Cell.2010.7,618-630、Angel.MIT Thesis.2011.1-89、及びLee et al.Cell.2012.151,547-5
58(これらの全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。しかしながら、既存のRNAベースのリプログラミング方法は、成熟細胞に実施される場合、時間がかかり、信頼できず、非効率的であり、(著しい費用及びエラーの可能性をもたらす)多くのトランスフェクションを必要とし、限られた数の細胞型のみをリプログラミングすることができ、限られた数の細胞型にしかリプログラミングすることができず、免疫抑制剤の使用を必要とし、血液由来HSA及びヒト線維芽細胞フィーダーを含む複数のヒト由来構成成分の使用を必要とする。以前に開示されたRNAベースのリプログラミング方法の多くの欠点により、それらの方法が、研究、治療的、または美容的使用にとって望ましくないものになっている。
【0006】
遺伝子編集
いくつかの自然発生タンパク質は、特定のDNA配列を認識することができるDNA結合ドメイン、例えば、ジンクフィンガー(ZF)及び転写活性化因子様エフェクター(TALE)を含有する。これらのDNA結合ドメイン及びFokIエンドヌクレアーゼの切断ドメインのうちの1つ以上を含有する融合タンパク質を、細胞内のDNAの所望の領域に、二本鎖切断を形成するために用いることができる(例えば、米国特許出願公開第US2012/0064620号、米国特許出願公開第US2011/0239315号、米国特許第8,470,973号、米国特許出願公開第US2013/0217119号、米国特許第8,420,782号、米国特許出願公開第US2011/0301073号、米国特許出願公開第US2011/0145940号、米国特許第8,450,471号、米国特許第8,440,431号、米国特許第8,440,432号、及び米国特許出願公開第2013/0122581号(これら全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい)。他の遺伝子編集タンパク質としては、規則的な間隔をもってクラスター化された短鎖回文反復(CRISPR)関連タンパク質が挙げられる。しかしながら、細胞を遺伝子編集するための現在の方法は、非効率的であり、制御されない突然変異誘発の危険を伴い、それらの方法が、研究、治療的、及び美容的使用にとって望ましくないものとなっている。体細胞のDNAフリーの遺伝子編集のための方法は、以前に検討されておらず、体細胞の同時または順次の遺伝子編集及びリプログラミングのための方法もまた、検討されていない。加えて、患者において(即ち、インビボで)、細胞を直接遺伝子編集するための方法は、以前に検討されておらず、そのような方法の開発は、DNA結合ドメインの乏しい結合にある程度起因する、許容可能な標的の欠如、非効率的な送達、遺伝子編集タンパク質/タンパク質(複数)の非効率的な発現、発現された遺伝子編集タンパク質/タンパク質(複数)による非効率的な遺伝子編集と、FokI切断ドメインの無向二量体形成及びDNA結合ドメインの乏しい特異性にある程度起因する、過剰なオフターゲット効果と、並びに他の要因により制限されている。最終的に、抗菌、抗ウイルス、及び抗癌治療における遺伝子編集の使用は、以前に検討されていない。
【0007】
したがって、核酸を生成及び細胞、組織、器官、及び患者に送達するための改善された方法及び組成物に対するニーズが依然としてある。
【発明の概要】
【0008】
本発明は部分的には、細胞、組織、器官、及び患者に核酸を送達するための、組成物、方法、物品、及び器具、タンパク質を発現させるように細胞を誘導するための方法、これらの組成物、方法、物品、及び器具を作成するための、方法、物品、及び器具、並びにこれらの組成物、方法、物品、及び器具を用いて作成される細胞、生体、化粧品、及び治療薬を含む組成物及び物品を提供する。以前に報告された方法とは異なり、本発明のある特定の実施形態は、ヒトにおける著しくかつ長続きするタンパク質発現を達成するために少量の核酸を提供する。
【0009】
種々の態様では、本発明は、ヒト対象における核酸薬物の安全かつ有効な用量、及び投
与パラメータの驚くべき発見に基づいている。いくつかの態様では、有効用量の核酸薬物を、それを必要とするヒト対象に投与することを含む、核酸薬物を送達するための方法を提供する。種々の実施形態では、核酸薬物は、1つ以上の非標準ヌクレオチド(別名「修飾RNA」)を含むRNAを含む。他の実施形態では、有効用量は、ヒト対象における核酸薬物によりコードされるタンパク質の量を実質的に増加させる、及び/またはヒト対象における免疫応答を実質的に回避させるのに十分な量であり、該免疫応答は、任意に、先天性免疫系によって仲介される。
【0010】
いくつかの態様では、哺乳類対象中の細胞集団において目的タンパク質を発現させるための方法であって、目的タンパク質をコードするRNAの有効用量を含む非ウイルス性トランスフェクション組成物を前記細胞に投与することを含み、トランスフェクション組成物が、実質的な細胞毒性なしで、前記細胞中で前記タンパク質を少なくとも約6時間~約5日間発現させることができる量で投与される、方法を提供する。いくつかの実施形態では、RNAは、実質的な細胞毒性を回避する1つ以上の非標準ヌクレオチドを含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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