TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025013304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024112666
出願日
2024-07-12
発明の名称
電気二重層キャパシタ用電解液、及び電気二重層キャパシタ
出願人
日本ケミコン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01G
11/60 20130101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】3.0V以上の高電圧下で使用しても溶媒が分解せず、-30℃といった低温環境下であっても静電容量を発現できる電気二重層キャパシタ用電解液及び電気二重層キャパシタを提供する。
【解決手段】電気二重層キャパシタ用電解液は、溶媒として、スルホラン及び特定カルボン酸エステルを含む。特定カルボン酸エステルは、エステル結合を2以上有する。分子構造中には、この特定カルボン酸エステルは、直鎖に沿った炭素数が2以上の直鎖状の炭素骨格を有する。直鎖状の炭素骨格の両端には、カルボン酸エステル基が結合しており、即ち直鎖状の炭素骨格は2つのエステル結合に挟まれている。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
電気二重層キャパシタに用いられる電解液であって、
溶媒として、スルホラン及び下記化学式(1)で表されるカルボン酸エステルを含み、
前記カルボン酸エステルは、エステル結合を2以上有し、
下記化学式(1)の式中のX構造は、直鎖に沿った炭素数が2以上の直鎖状の炭素骨格を有すること、
を特徴とする電気二重層キャパシタ用電解液。
TIFF
2025013304000016.tif
30
161
[式中、n及びmは各々1以上である。]
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記溶媒は、スルホランのみの溶媒と比べて、ラマン分光法により観察されるSO
2
バンドが2.05cm
-1
以上ピークシフトしていること、
を特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項3】
前記カルボン酸エステルは、前記化学式(1)の式中のX構造内に、直鎖に沿った炭素数が3以上6以下の前記炭素骨格を有すること、
を特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項4】
前記溶媒として、2種類以上の前記カルボン酸エステルを含むこと、
を特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項5】
前記2種類以上のカルボン酸エステルは、何れも、前記化学式(1)の式中のX構造内に、直鎖に沿った炭素数が3以上6以下の前記炭素骨格を有すること、
を特徴とする請求項4記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項6】
前記溶媒として、エステル結合を1つ有するカルボン酸エステルを更に含むこと、
を特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項7】
前記カルボン酸エステルは、溶解度パラメータであるSP値が9以上であること、
を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項8】
前記カルボン酸エステルは、前記化学式(1)の式中のX構造内に、メチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基を分岐鎖として有すること、
を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項9】
前記カルボン酸エステルは、前記化学式(1)の式中のX構造内に、カルボン酸エステル基を有すること、
を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
【請求項10】
前記溶媒として、ジメチルスルホンを更に含むこと、
を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気二重層キャパシタの電解液及びこの電解液を備える電気二重層キャパシタに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電気二重層キャパシタは、一対の分極性電極を電解液に含浸させた素子を容器に収容して成り、分極性電極と電解液との境界面に形成される電気二重層の蓄電作用を利用している。即ち、正極において、電解質のアニオンは、分極性電極との界面に整列し、分極性電極内の空孔と極めて短い距離を隔てて対を成す。これにより、正極には電位障壁が形成される。負極においても、電解質のカチオンが分極性電極との界面に整列し、分極性電極内の電子と極めて短い距離を隔てて対を成し、負極に電位障壁が形成される。
【0003】
電気二重層キャパシタは、代表的には、分極性電極材料に活性炭粉末が用いられ、集電体にアルミニウム等の弁作用を有する金属が用いられ、非プロトン系電解液が電解液として用いられる。電解液の電解質は、第4級アンモニウム塩が主に用いられる。電解液の溶媒は、代表的には、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶媒や、γーブチロラクトン等のカルボン酸エステルが用いられる(例えば特許文献1参照)。
【0004】
但し、電解液の溶媒としてプロピレンカーボネート又はγーブチロラクトンを用い、電気二重層キャパシタを3.0V以上の電圧で充電した場合には、プロピレンカーボネート及びγーブチロラクトンの耐電圧特性が低いため、電気化学反応して分解し、電気二重層キャパシタ内にガス又は堆積物が発生してしまう。ガスや堆積物の発生により、電気二重層キャパシタの容量劣化、抵抗増加、又はケースの開弁を引き起こしてしまう。
【0005】
ガス及び堆積物を発生させずに高電圧特性を得るためには、複数の電気二重層キャパシタを直列接続する必要がある。そうすると、電気二重層キャパシタの員数増加、電圧のバラツキを抑えるセル電圧均等化回路が必要になり、システムが大型化してしまう。
【0006】
そこで、電解液の溶媒としてスルホランを用いた電気二重層キャパシタが提案されている(例えば特許文献2参照)。スルホランは電気化学的に最も安定な溶媒の一つで、不純物含有量の少ない活性炭繊維と組み合わせることにより、電気二重層キャパシタの保存性、充放電特性、耐電圧を向上させることができると報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-217150号公報
特開平06-275468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
電気二重層キャパシタは、充放電に化学反応を利用せず物理的に電荷を蓄える。そのため、電気二重層キャパシタは構成材料の劣化が少なく、充放電サイクル寿命に優れる。従って、電気二重層キャパシタは、例えばバックアップ電源用途としての採用例が多い。近年、自動車の電動化が進展しており、安全面から車載のバックアップ電源用途としても電気二重層キャパシタが採用されている。
【0009】
車載用途の電気二重層キャパシタは、例えば-30℃といった低温環境下で使用されることも想定される。スルホランは凝固点が28℃であるため、電解液の溶媒としてスルホランを用いた電気二重層キャパシタは、-20℃で充放電可能な静電容量がゼロになり使用不能になってしまう。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、3.0V以上の高電圧下で使用しても溶媒が分解せず、-30℃といった低温環境下であっても静電容量を発現できる電気二重層キャパシタ用電解液及び電気二重層キャパシタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
電波吸収体
17日前
個人
テーブルタップ
14日前
キヤノン株式会社
電子機器
14日前
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
14日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
14日前
株式会社ダイヘン
碍子
19日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
10日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
10日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
14日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
3日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
4日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
14日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
14日前
住友電装株式会社
コネクタ
10日前
ローム株式会社
半導体装置
14日前
TDK株式会社
コイル部品
10日前
イビデン株式会社
プリント配線板
17日前
三洲電線株式会社
撚線導体
4日前
株式会社デンソー
半導体装置
14日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
14日前
オムロン株式会社
リード線整列治具
14日前
富士電機株式会社
半導体装置
14日前
株式会社村田製作所
二次電池
17日前
株式会社デンソー
半導体装置
14日前
大和電器株式会社
コンセント
10日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
4日前
日産自動車株式会社
電子機器
17日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
10日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
18日前
トヨタ自動車株式会社
非水系二次電池
17日前
TDK株式会社
電子部品
10日前
株式会社ダイフク
搬送車
17日前
株式会社ジェイテクト
電源装置
19日前
株式会社村田製作所
電池パック
4日前
株式会社村田製作所
電池パック
19日前
続きを見る
他の特許を見る