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公開番号
2025013289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024111874
出願日
2024-07-11
発明の名称
少なくとも一台の車両のためのブレーキシステム、少なくとも一台の車両のブレーキシステムを較正するためのシステムおよびプロセス(ならびに車両)
出願人
フェヴレ・トランスポール・イタリア・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
,
FAIVELEY TRANSPORT ITALIA S.p.A.
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
B60T
8/172 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約
【課題】ブレーキ手段と車輪または車両の車輪もしくは車軸に関連付けられるディスクとの間の摩擦値に関連するブレーキパラメーターの較正に必要な時間を短縮できる解決方法を提供する。
【解決手段】ブレーキシステムは、一台の車両、特に少なくとも一つの鉄道車両について記載されており、a)ブレーキ手段の作動中に、車両の実際の瞬間減速度値を測定する、b)少なくとも前述の実際の瞬間減速度値、車両の試験質量値、および作動信号の値の関数として、ブレーキ手段と少なくとも一つの車輪または少なくとも一つのディスクとの間の実際の摩擦値を決定する、c)記憶媒体に格納された所定の予想摩擦値を、決定された実際の摩擦値と置き換える、ように構成される制御手段を備える。さらに、少なくとも一つの車両のブレーキシステムを較正するためのシステム、および少なくとも一台の車両のブレーキシステムを較正するためのプロセス、ならびに車両が記載される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一台の車両(V)、特に少なくとも一つの鉄道車両用のブレーキシステム(200)であって、前記ブレーキシステムは、作動信号(204)を受信し、かつ前記車両の少なくとも一つの車輪に、または前記車両の少なくとも一つの車輪もしくは車軸が関連付けられる少なくとも一つのディスクに対応するブレーキ力(F)を加えるように構成されるブレーキ手段(202)を備え、
前記ブレーキ手段(202)によって加えられる前記ブレーキ力(F)の強度値は、前記作動信号(204)の値の関数であり、
前記ブレーキシステム(200)がさらに、
-予想瞬間減速度値を示す試験ブレーキ要求(206)を受信する、
-前記ブレーキ手段(202)が、少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクに、少なくとも一台の前記車両が前記予想瞬間減速度値に従って減速されるような強度値を有するブレーキ力(F)を加えることを可能にする前記作動信号(204)の前記値を決定する、
-前記作動信号(204)の前記決定された値に従って、前記ブレーキ手段(202)を作動させる、ように構成される制御手段(205)を備え、
前記制御手段(205)が、前記ブレーキ手段(202)と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の少なくとも所定の予想摩擦値の関数、少なくとも一台の車両の試験質量値(208)の関数、および前記予想瞬間減速度の前記値の関数として、前記作動信号(204)の前記値を決定するように構成され、
前記ブレーキ手段と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の前記所定の予想摩擦値が、前記制御手段(205)に設けられる記憶媒体(210)または前記制御手段に関連付けられる記憶媒体(210’)に格納されるように構成され、
前記制御手段(205)がさらに、
a)前記ブレーキ手段(202)の作動中に、前記車両の実際の瞬間減速度値を測定する、
b)少なくとも前記実際の瞬間減速度値、その車両の前記試験質量値、および前記作動信号値の関数として、前記ブレーキ手段と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の実際の摩擦値を決定する、
c)前記記憶媒体(210、210’)に格納された前記所定の予想摩擦値を、前記決定された実際の摩擦値に置き換える、ように構成される、ブレーキシステム(200)。
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【請求項2】
前記制御手段(205)がまた、少なくとも一つの所定の試験条件の関数として前記作動信号(204)の前記値を決定するように構成され、
前記制御手段(205)がさらに、
-少なくとも一つの所定の試験条件が満たされていることを検証する、ように構成され、
少なくとも一つの前記所定の試験条件が満たされていると前記制御手段(205)が判断する場合に、前記制御手段(205)が、前記工程a)、b)、およびc)を実行するように構成される、請求項1に記載のブレーキシステム。
【請求項3】
前記制御手段(205)がさらに、
-常用ブレーキ要求を受信する、
-前記受信された常用ブレーキ要求に対応する常用ブレーキ力を前記ブレーキ手段に加えるように決定され、かつ加えるように適合される前記実際の摩擦値の関数として決定された値を有する作動信号(204)によって前記ブレーキ手段(202)を作動させる、
および/または、
-緊急ブレーキ要求を受信する、
-前記受信された緊急ブレーキ要求に対応する緊急ブレーキ力を前記ブレーキ手段に加えるように決定され、かつ加えるように適合される前記実際の摩擦値の関数として決定された値を有する作動信号(204)によって、前記ブレーキ手段(202)を作動させる、ように構成される、請求項1または2に記載のブレーキシステム。
【請求項4】
前記ブレーキ手段によって変換される前記ブレーキ力(F)の前記強度値が、前記ブレーキ手段に固有の特性パラメーターに依存し、
前記制御手段(205)がさらに、
-前記ブレーキ手段の前記特性パラメーターの関数として前記作動信号の前記値を決定する、
-前記ブレーキ手段に固有の前記特性パラメーターにも依存して、前記ブレーキ手段と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の前記実際の摩擦値を決定する、ように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のブレーキシステム。
【請求項5】
前記ブレーキ手段の前記特性パラメーターの前記値が、
-前記ブレーキ手段の幾何学的形状と、
-複数の前記ブレーキ手段と、
-前記ブレーキ手段の効率と、のうちの少なくとも一つの関数である、請求項4に記載のブレーキシステム。
【請求項6】
前記制御手段(205)がさらに、
-さらに初期作動値の関数として、前記作動信号(204)の前記値を決定する、
-前記ブレーキ手段と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の前記実際の摩擦値を、さらにその初期作動値に応じて決定する、ように構成され、
前記初期作動値が、前記ブレーキ手段に提供された場合、前記ブレーキ手段が、少なくとも一つの車輪にもディスクにも接触しない分離状態(C1)から、少なくとも一つの車輪またはディスクに接触する接触状態(C2)に移行することを可能にするような値を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のブレーキシステム。
【請求項7】
前記制御手段(205)は、以下の式、
JPEG
2025013289000010.jpg
11
170
(式中、μ
reale
は真の摩擦値であり、mはその車両の前記試験質量値であり、a
inst_reale
は前記実際の瞬間減速度値であり、A
sig
は前記作動信号値であり、kは前記ブレーキ手段特性パラメーターであり、qは前記初期作動値である、)によって、前記ブレーキ手段(202)と少なくとも一つの前記車輪または少なくとも一つの前記ディスクとの間の前記実際の摩擦値を決定するように構成される、少なくとも請求項4および6に記載のブレーキシステム。
【請求項8】
前記ブレーキ手段(202)は空気圧式であり、前記決定された作動信号値(204)は空気圧値である、請求項1~7のいずれか一項に記載のブレーキシステム。
【請求項9】
前記ブレーキ手段(202)は電気空気圧式または電気機械式であり、前記決定された作動信号値は電気信号である、請求項1~7のいずれか一項に記載のブレーキシステム。
【請求項10】
少なくとも一つの所定の試験条件は所定の試験前進速度であり、
前記ブレーキシステム制御手段(205)が、速度センサー手段(500)を備える、もしくは少なくとも実際の前進速度を測定するように構成される速度センサー手段(500’)と関連付けられる、
または、
前記ブレーキシステム制御手段(205)が、前記ブレーキシステムの外部にある別の制御手段(502)から実際の前進速度データを受信するように構成され、
前記制御手段(205)が、前記所定の試験前進速度と前記実際の前進速度とが実質的に一致する場合に、前記所定の試験条件が満たされていると判断するように構成される、請求項2~9のいずれか一項に記載のブレーキシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、自動車産業に関係するものであり、本発明は、具体的には、少なくとも一台の車両用のブレーキシステム、少なくとも一台の車両のブレーキシステムを較正するためのシステム、および少なくとも一台の車両におけるブレーキシステムを較正するためのプロセスに関する。
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【背景技術】
【0002】
以下では、主に自動車鉄道分野を参照して、公知の技術について説明する。ただし、以下に説明する内容はまた、他の分野の車両にも(同様に)適用できる。
【0003】
鉄道車両用のブレーキシステムでは、動的フィールド試験中のブレーキパラメーターの較正(調整)は公知の技術である。この調整は、車両が運用される前に行われる。
【0004】
ブレーキパラメーターの調整は、車両のブレーキ性能が、設計性能要件、例えば、平均減速度、瞬間減速度、および停止距離を満たすようにすることを目的としている。
【0005】
特に、調整には、さまざまな種類のブレーキ、例えば、常用ブレーキ、緊急ブレーキ、レスキューブレーキ、および鉄道車両でブレーキをかける手段としてブレーキシステムを使用するその他の種類のブレーキが含まれる。
【0006】
例えば、ブレーキシステムは、ブレーキ手段を作動させることにより車両を停止/減速させることができる、空気圧式または電気空気圧式ブレーキシステムであってもよい。図1で分かるように、ブレーキ手段100は、例えば、「摩擦ライニング」とも呼ばれる、少なくとも一つのブレーキ作用要素を備えることができる。ブレーキ作用要素は、例えば、「シュー」ブレーキを使用するシステムの場合はシュー102であり、「ディスク」ブレーキを使用するシステムの場合はブレーキパッド104である。
【0007】
ブレーキ要素は、ブレーキ力を加えるピストンに作用する空気圧によって、特定の要素、例えば、「ディスク」ブレーキを使用するシステムの場合はブレーキディスク106、または「シュー」ブレーキを使用するシステムの場合は車輪Wに好適に押し付けられる。
【0008】
このようなブレーキ要素は、前述の空気圧によってディスクまたは車輪に押し付けられ、相対運動する物体間の滑りによって引き起こされる公知の摩擦現象によってブレーキ力を生成することができる。したがって、相対的に運動する物体は、例えば鉄道車両に取り付けられたブレーキ作用要素、およびブレーキディスク(ディスクブレーキの場合)または回転する鉄道車軸108に取り付けられた車輪である。
【0009】
上記のブレーキパラメーターのうちの一つは、具体的には、前述のブレーキ手段と車輪もしくはディスクとの間の摩擦値に関する。
【0010】
公知の技術では、このパラメーターの調整は、車両の動的試験中にブレーキソフトウェア/制御手段中に存在する摩擦値を、資格がある関係者が手動で変更することによって実行される。他のブレーキパラメーターについても同様の調整手順が想定される。前述のブレーキ手段とディスクまたは車輪との間の摩擦値は、それに直接関連する他のブレーキパラメーターにも影響を与える可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)
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