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公開番号
2025013121
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024001147
出願日
2024-01-09
発明の名称
レジスト材料及びパターン形成方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20250117BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】ポジ型であってもネガ型であっても、高感度であり、LWR及びCDUが改善されたレジスト材料、並びにこれを用いるパターン形成方法を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるオニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025013121000130.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">89</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表されるオニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料。
TIFF
2025013121000128.tif
31
110
(式中、mは、1~5の整数であり、nは、0~4の整数である。ただし、1≦m+n≦5である。pは、1~3の整数である。qは、Arがベンゼンに由来する(q+2)価の基のときは、1~4の整数であり、Arがナフタレンに由来する(q+2)価の基のときは、1~6の整数である。
X
BI
は、臭素原子又はヨウ素原子である。
Arは、ベンゼン又はナフタレンに由来する(q+2)価の基である。
X
1
及びX
2
は、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、アミド結合、ウレタン結合、ウレア結合、カーボネート結合又は炭素数1~6のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基は、エーテル結合及びエステル結合から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。ただし、p=1、X
BI
がヨウ素原子かつArがベンゼンに由来する(q+2)価の基のとき、X
1
は、*-C(=O)-O-ではなく、p=1、X
BI
がヨウ素原子、X
1
及びR
2
が単結合かつArがベンゼンに由来する(q+2)価の基のとき、X
2
は、*-C(=O)-O-ではなく、p=1、X
2
及びR
2
が単結合かつArがベンゼンに由来する(q+2)価の基のとき、X
1
は、-O-C(=O)-**及びカーボネート結合ではなく、p=1、X
1
が単結合かつArがベンゼンに由来する(q+2)価の基のとき、X
2
は、-O-C(=O)-**及びカーボネート結合ではない。*は、式中のベンゼン環との結合手を表し、**は、Arとの結合手を表す。
R
1
は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、アミノ基、炭素数1~20のヒドロカルビル基、炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基、-N(R
1A
)-C(=O)-R
1B
、-N(R
1A
)-C(=O)-O-R
1B
又は-N(R
1A
)-S(=O)
2
-R
1B
であり、該ヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基、ヒドロカルビルオキシカルボニル基及びヒドロカルビルカルボニルオキシ基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エステル結合及びエーテル結合から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。R
1A
は、水素原子又は炭素数1~6の飽和ヒドロカルビル基であり、該飽和ヒドロカルビル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。R
1B
は、炭素数1~16の脂肪族ヒドロカルビル基又は炭素数6~12のアリール基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。
R
2
は、単結合又は炭素数1~28の(p+1)価の炭化水素基であり、該炭化水素基は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。
R
3
は、フッ素原子、トリフルオロメトキシ基、ニトロ基、炭素数1~12の飽和ヒドロカルビル基又は炭素数6~10のアリール基である。
M
+
は、スルホニウムカチオン又はヨードニウムカチオンである。)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
X
1
及びX
2
が単結合以外の基であり、かつR
2
が単結合以外の基である請求項1記載のレジスト材料。
【請求項3】
更に、ベースポリマーを含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項4】
前記ベースポリマーが、下記式(a1)又は(a2)で表される繰り返し単位を含む請求項3記載のレジスト材料。
TIFF
2025013121000129.tif
51
74
(式中、R
A
は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。
Y
1
は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合、エーテル結合及びラクトン環から選ばれる少なくとも1種を含む炭素数1~12の連結基である。
Y
2
は、単結合又はエステル結合である。
Y
3
は、単結合、エーテル結合又はエステル結合である。
R
11
及びR
12
は、それぞれ独立に、酸不安定基である。
R
13
は、炭素数1~4の飽和ヒドロカルビル基、ハロゲン原子、炭素数2~5の飽和ヒドロカルビルカルボニル基、シアノ基又は炭素数2~5の飽和ヒドロカルビルオキシカルボニル基である。
R
14
は、単結合又は炭素数1~6のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基は、エーテル結合又はエステル結合を含んでいてもよい。
aは、0~4の整数である。)
【請求項5】
化学増幅ポジ型レジスト材料である請求項4記載のレジスト材料。
【請求項6】
前記ベースポリマーが、酸不安定基を含まないものである請求項3記載のレジスト材料。
【請求項7】
化学増幅ネガ型レジスト材料である請求項6記載のレジスト材料。
【請求項8】
更に、有機溶剤を含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項9】
更に、クエンチャーを含む請求項1記載のレジスト材料。
【請求項10】
更に、界面活性剤を含む請求項1記載のレジスト材料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト材料及びパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。5Gの高速通信と人工知能(artificial intelligence、AI)の普及が進み、これを処理するための高性能デバイスが必要とされているためである。最先端の微細化技術としては、波長13.5nmの極端紫外線(EUV)リソグラフィーによる5nmノードのデバイスの量産が行われている。さらには、次世代の3nmノード、次次世代の2nmノードデバイスにおいてもEUVリソグラフィーを用いた検討が進められており、ベルギーのIMECは1nmと0.7nmのデバイス開発を表明している。
【0003】
パターンの微細化とともに、ラインパターンのエッジラフネス(LWR)及びホールパターンやドットパターンの寸法均一性(CDU)が問題視されている。ベースポリマーや酸発生剤の偏在及び凝集の影響や、酸拡散の影響が指摘されている。さらに、レジスト膜の薄膜化にしたがってLWRやCDUが大きくなる傾向があり、微細化の進行に伴う薄膜化によるLWR及びCDUの劣化は深刻な問題になっている。
【0004】
EUVレジスト材料においては、高感度化、高解像度化及び低LWR化を同時に達成する必要がある。酸拡散距離を短くするとLWRやCDUは向上するが、低感度化する。例えば、ポストエクスポージャーベーク(PEB)温度を低くすることによってLWRやCDUは向上するが、低感度化する。クエンチャーの添加量を増やしてもLWRやCDUは向上するが、低感度化する。感度とLWRとのトレードオフの関係を打ち破ることが必要である。
【0005】
ヨウ素原子や臭素原子を有するアニオンを有するオニウム塩を酸発生剤として添加されたレジスト材料が提案されている(特許文献1~5)。EUVの吸収が大きいヨウ素原子やイオン化する効率が高い臭素原子を有することによって、露光中に酸発生剤が分解する効率が高まり、高感度化する。フォトンの吸収量が増えて、物理的なコントラストを高めることができる。
【0006】
パーフルオロアルキル化合物(PFAS)の健康への影響が指摘されており、欧州REACHにおけるPFAS化合物の製造、販売に制限を設けようとする動きがある。半導体リソグラフィー関係において、現在PFASを含む多くの化合物が用いられている。例えば、界面活性剤、酸発生剤等にこれを含む材料が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-159744号公報
特開2018-5224号公報
特開2018-25789号公報
特開2019-003175号公報
特開2023-021084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のレジスト材料よりも高感度で、かつラインパターンのLWR及びホールパターンのCDUを改善することが可能なレジスト材料の開発が望まれている。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みなされたもので、ポジ型であってもネガ型であっても、高感度であり、LWR及びCDUが改善されたレジスト材料、並びにこれを用いるパターン形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、臭素原子又はヨウ素原子で置換された芳香族基を有するアリールスルホン酸アニオンを含むスルホニウム塩又はヨードニウム塩を酸発生剤として用いることによって、高感度であり、LWR及びCDUが改善され、コントラストが高く、解像性に優れ、プロセスマージンが広いレジスト材料を得ることができることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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