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公開番号2025013096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023178965
出願日2023-10-17
発明の名称肝線維化を予防及び/又は治療するための6-メトキシベンゾオキサゾリノン及び6-メトキシベンゾオキサゾリノンを含むハトムギ抽出物の使用
出願人個人
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類A61K 31/423 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】肝線維化を予防及び/又は治療するための新規な組成物を提供する。
【解決手段】6-メトキシベンゾオキサゾリノン及び6-メトキシベンゾオキサゾリノンを含むハトムギ抽出物の使用を提供する。複数種の効果実験によると、本発明の6-メトキシベンゾオキサゾリノン及び6-メトキシベンゾオキサゾリノンを含むハトムギ抽出物は、肝線維化を予防及び/又は治療する効果を有する。
【選択図】図13J
特許請求の範囲【請求項1】
肝線維化(liver fibrosis)を予防及び/又は治療する組成物を製造するための、6-メトキシベンゾオキサゾリノン(6-methoxybenzoxazolinone、6-MBOA)の使用。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体の炎症性浸潤(inflammatory infiltration)、肝臓の構造変形(liver structure deformation)、コラーゲンの沈着(collagen deposition)、α-SMAの発現レベル、肝臓ヒドロキシプロリン(hydroxyproline)の含有量、血清トランスフォーミング増殖因子-β1(transforming growth factor beta 1、TGF-β1)の上方制御、肝臓重量、肝機能の数値、TGF-β1誘導活性酸素種(reactive oxygen species、ROS)の生成、及びTGF-β1誘導フィブロネクチン(fibronectin)の発現レベルを低下させる、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体のリン酸化SMAD2(p-SMAD2)及びリン酸化SMAD3(p-SMAD3)の発現レベルを負制御する、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体のスーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase、SOD)の活性、カタラーゼ(catalase、CAT)の活性、及びグルタチオン(glutathione、GSH)の含有量を向上し、且つ、NADPH酸化酵素4(NADPH oxidase 4、NOX4)の発現量を低下させ、酸化ストレスによるマロンジアルデヒド(malondialdehyde、MDA)の含有量を低減する、請求項1に記載の使用。
【請求項5】
前記6-MBOAは、フィブロネクチン(fibronectin)の発現の抑制とE-カドヘリン(E-cadherin)の発現レベルの維持を含めて、肝星細胞(hepatic stellate cell、HSC)の活性化及び上皮間葉移行(epithelial-mesenchymal transition、EMT)を抑制する、請求項1に記載の使用。
【請求項6】
前記負制御は、前記6-MBOAがジンクフィンガータンパク質(Zinc finger protein) SNAIL1/2、TWIST1/2、及びジンクフィンガー構造のE-box結合ホメオボックス1(Zinc finger E-box-binding homeobox 1、ZEB1)の発現レベルを低下させることによって達成する、請求項3に記載の使用。
【請求項7】
肝線維化(liver fibrosis)を予防及び/又は治療する組成物を製造するための、6-メトキシベンゾオキサゾリノン(6-methoxybenzoxazolinone、6-MBOA)を含むハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)抽出物の使用。
【請求項8】
前記ハトムギ抽出物は、ハトムギを溶剤で抽出することによって得られるものであり、
前記溶剤は、水、アルコール、アルコール水混合物、又はそれらの組み合わせである、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
前記ハトムギ抽出物は、肝線維化を予防及び/又は治療する個体の血清のアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase、ALT)、血清のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase、AST)、血清の総ビリルビン(total bilirubin、TBIL)、血清の総グリセリド(total glyceride、TG)、及び血清の総コレステロール(total cholesterol、TC)のレベルを下方制御し、且つ前記肝線維化を予防及び/又は治療する個体の血清のグルコースレベルを上方制御する、請求項7に記載の使用。
【請求項10】
前記ハトムギ抽出物は、肝線維化を予防及び/又は治療する個体の肝臓α-平滑筋アクチン(α-smooth muscle actin、α-SMA)遺伝子、I型コラーゲンα1(Collagen type I alpha 1、COL1A1)遺伝子、腫瘍壊死因子-α(tumor necrosis factor-α、TNF-α)遺伝子、及びインターロイキン-6(interleukin-6、IL-6)遺伝子のレベルを低下させる、請求項7に記載の使用。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、肝線維化(liver fibrosis)を予防及び/又は治療するための6-メトキシベンゾオキサゾリノン(6-methoxybenzoxazolinone、6-MBOA)及び6-メトキシベンゾオキサゾリノンを含むハトムギ(Coix lachryma-jobi L.)抽出物の使用に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
肝臓は、人体の重要な臓器であり、実質細胞と非実質細胞で構成される。実質細胞は、肝細胞とも呼ばれ、肝臓全体の細胞の60%を占め、肝臓体積の80%を占める。非実質細胞は、類洞内皮細胞(sinusoidal endothelial cell)、クッパー細胞(kupffer cell)、肝星細胞(hepatic stellate cell、HSC)、及び肝ナチュラルキラー細胞等その他の生物学的に重要な細胞で構成される。前記各細胞は、それぞれ3~20%の量を占める。
【0003】
肝線維化は、ウイルス感染、アルコール性肝疾患(alcoholic liver disease、ALD)、非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease、NAFLD)、自己免疫性肝疾患(autoimmune liver disease、AILD)、及び胆汁うっ滞性肝疾患によって過剰な修復が起こる結果である。過剰な細胞外マトリックス(extracellular matrix、ECM)の蓄積につれて肝臓の構造が変化し、さらに肝機能の損傷を引き起こす。肝星細胞の活性化が深刻な状況と見られ、肝臓が損傷した場合、活性化された肝星細胞が細胞外マトリックスの主な生成源となる。
【0004】
現在の臨床では、肝線維化に対する薬物治療の効果が、限界があり、かつ重篤な副作用が起こるため、多くの患者が持続的に治療を受けることができない。さらに重要なことは、薬物は、症状を緩和するだけで問題を根本的に解決できない。そのため、肝線維化を有効に治療及び/又は予防できる新薬の開発は、本発明が解決しようとする課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記課題を解決するために、当業者は、困っている大勢の人々を助けるように、肝線維化を予防及び/又は治療するための新規な組成物の開発に着目する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
それを鑑みて、本発明の目的は、肝線維化(liver fibrosis)を予防及び/又は治療する組成物を製造するための、6-メトキシベンゾオキサゾリノン(6-methoxybenzoxazolinone、6-MBOA)の使用を提供する。
【0007】
本発明の1つの実施例において、前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体の炎症性浸潤(inflammatory infiltration)、肝臓の構造変形(liver structure deformation)、コラーゲンの沈着(collagen deposition)、α-SMAの発現レベル、肝臓ヒドロキシプロリン(hydroxyproline)の含有量、血清トランスフォーミング増殖因子-β1(transforming growth factor beta 1、TGF-β1)の上方制御、肝臓重量、肝機能の数値、TGF-β1誘導活性酸素種(reactive oxygen species、ROS)の生成、及びTGF-β1誘導フィブロネクチン(fibronectin)の発現レベルを低下させる。
【0008】
本発明の1つの実施例において、前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体のリン酸化SMAD2(p-SMAD2)及びリン酸化SMAD3(p-SMAD3)の発現レベルを負制御する。
【0009】
本発明の1つの実施例において、前記6-MBOAは、肝線維化を予防及び/又は治療する個体のスーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase、SOD)の活性、カタラーゼ(catalase、CAT)の活性、及びグルタチオン(glutathione、GSH)の含有量を向上し、且つ、NADPH酸化酵素4(NADPH oxidase 4、NOX4)の発現量を低下させ、酸化ストレスによるマロンジアルデヒド(malondialdehyde、MDA)の含有量を低減する。
【0010】
本発明の1つの実施例において、前記6-MBOAは、フィブロネクチン(fibronectin)の発現の抑制とE-カドヘリン(E-cadherin)の発現レベルの維持を含めて、肝星細胞(hepatic stellate cell、HSC)の活性化及び上皮間葉移行(epithelial-mesenchymal transition、EMT)を抑制する。
(【0011】以降は省略されています)

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