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公開番号2025012761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115844
出願日2023-07-14
発明の名称筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の課題は、耐水性に優れ、さらに紙に筆跡が浸透しすぎることなく裏抜けのない筆記性に優れた筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることである。
【解決手段】着色剤、水に可溶な有機溶剤、ポリカーボネート樹脂を含んでなることを特徴とする筆記具用油性インキ組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤、水に可溶な有機溶剤、ポリカーボネート樹脂を含んでなることを特徴とする筆記具用油性インキ組成物。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1~35質量%であることを特徴とする請求項1に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、10000~50000であることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項4】
前記水に溶解する有機溶剤が、アルキレングリコールアルキルエーテル類、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体、アミド溶剤、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体から選択することを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項5】
前記水に溶解する有機溶剤の溶解度パラメーター(SP値)が、9~15(cal/cm


1/2
であることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項6】
前記筆記具用油性インキ組成物に、界面活性剤を含んでなることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具用油性インキ組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載の筆記具用油性インキ組成物を収容してなることを特徴とする筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、筆記具用油性インキ組成物において、発色性に優れることから着色剤として染料を含有させることが行われており、着色剤として、塩基性染料、酸性染料、直接染料など様々な染料やそれを加工したタイプの染料を用いた筆記具用油性インキ組成物が多数提案されている。
【0003】
このような筆記具用油性インキ組成物としては、様々な染料を用いているが、トリアリルメタン系塩基性染料とアゾ系黄色酸性染料の造塩染料を用いたものとしては、特開平9-165542号公報「油性黒色インキ」、特開平9-71745号公報「油性黒色インキ」、塩基性染料を母体とした造塩染料を用いたものとしては、特開平8-134393号公報「油性ボールペン用黒インキ組成物」等に、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
「特開平9-165542号公報」
「特開平9-71745号公報」
「特開平8-134393号公報」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1~3では、顔料とは異なり、筆跡が水やアルコールで濡れると、再溶解してしまい、染料が滲み出してしまう。そのため、書かれた文字の判読が困難になったり、未使用の筆記媒体に染料が写って染着したりするという不具合を生じてしまう。
さらに、染料の析出などによって、インキ経時安定性に影響しやすく、特に界面活性剤などを含有することで、界面活性剤と染料が反応し析出物が発生することもあり、インキ経時安定性が懸念される問題があった。
【0006】
本発明の目的は、耐水性に優れ、さらに筆跡に裏抜けのない筆記性に優れた筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために
「1.着色剤、水に可溶な有機溶剤、ポリカーボネート樹脂を含んでなることを特徴とする筆記具用油性インキ組成物。
2.前記ポリカーボネート樹脂の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1~35質量%であることを特徴とする第1項に記載の筆記具用油性インキ組成物。
3.前記ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、10000~50000であることを特徴とする第1項または第2項に記載の筆記具用油性インキ組成物。
4.前記水に溶解する有機溶剤が、アルキレングリコールアルキルエーテル類、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体、アミド溶剤、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体から選択することを特徴とする第1項または第2項に記載の筆記具用油性インキ組成物。
5.前記水に溶解する有機溶剤の溶解度パラメーター(SP値)が、9~15(cal/cm


1/2
であることを特徴とする第1項または第2項に記載の筆記具用油性インキ組成物。
6.前記筆記具用油性インキ組成物に、界面活性剤を含んでなることを特徴とする第1項または第2項に記載の筆記具用油性インキ組成物。
7.第1項または第2項に記載の筆記具用油性インキ組成物を収容してなることを特徴とする筆記具。」とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、着色剤、水に可溶な有機溶剤、ポリカーボネート樹脂を含んでなることで、耐水性に優れ、さらに紙に筆跡が浸透しすぎることなく裏抜けのない筆記性に優れた筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることができた。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本明細書において、配合を示す「部」、「%」、「比」などは特に断らない限り質量基準であり、含有量とは、インキ組成物の質量を基準としたときの構成成分の質量%である。
【0010】
本発明の特徴は、着色剤、水に可溶な有機溶剤、ポリカーボネート樹脂を含んでなることで、水に可溶な有機溶剤に安定溶解して、耐水性に優れ、さらに筆跡に裏抜けのない筆記性とし、筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具とすることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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